富山サロン第7回定例会 報告富山サロン

1.開催日時 2006年9月2日(土) 13:30〜17:00
2.開催場所 ウイングウイング高岡生涯学習センター 研修室501
3.参加者数 7名
柴田さん、金木さん、中村さん、矢野(好)さん、浦井さん、矢野(善)さん、
木津
4.主な内容
  テーマ:「付箋紙を使って会議をファシリテートする?」
  担当F: 矢野 善治(FAJ会員) 全体運営担当(議事録作成):木津 
■予定プログラム内容
?自己紹介・アイスブレーク
 ?付箋紙を使った話し合いを体験
 ?KPTによるふりかえり
 ?全体ふりかえり
■ねらい
 ?付箋紙がどんなふうに会議に役立つのかを体験する
 ?付箋紙を使うためのいろいろなコツを知る
 ?付箋紙を話し合いの場での自分の「武器」にする「!」
 ■定例会の流れ
13:30  開会の挨拶、「ホントかウソか」のアイスブレイクで自己紹介
13:50  スタート
(1)きょうのねらいを説明
(2)お題拝借;各自からきょう話し合いたいテーマを出してもらう
  「夏休みの宿題」「年賀状の意義」などいくつか出た中で、多重投票により、「子どもが自立した社会人になるとは?」(柴田さんお題)に決定
(3)「子どもが自立した社会人になるとは、○○である」という40文字ほどの文章を
作成する
  ・各自ポストイットを使って、キーワードになることば出しを行う(10分間)
  ・それをホワイトボードに添付する
  ・全員、ボードの前に立ち、グルーピングを進める
  ・各グループをくくることばを探す
  ・ことばを絞り、文章化を試みる
●出されたことばとグルーピング例
<経済的自立>
・収入がある生活できる
・お金を稼ぐ
・就職している
<社会的関わり>
・挨拶など最低限の社会性が身に付いている
・地域社会の生活ルールを守ることが出来る
・人の役に立っている
・仕事以外で社会の一員としての自覚がある
・人を助けることが出来る
<精神的自立>
・働く意味をわかっている
・親離れしている
・考えに軸が出来ている
・自分の世界を持っている
・自分の意志で職業を選んでいる
・未来に自分で立てた目標を持っている
・家庭をもつ準備を始められる
<健康>
・生活リズムを自分でコントロールできる
・自分の健康管理ができる



●文章作成例
01 生活出来る収入があり、自分の意志で決断、行動し、社会との良好な関わりをもち、自律した生活を目指して行動することである
02 収入を得て生活ができる場があり
03 生活基盤を確立し
04 働き
05 自分の意志で責任を持って働き
06 生き甲斐がある


■完成文
「子供が自立した社会人になるとは、
責任を持って働き、社会と良好な関わりを持って、生活基盤を確立し、健康で生き甲斐のある人生を目指して歩み出すことである」 15字+58字
5.KPTによるふりかえり
●メンバーとして
《KEEP》
・たくさんのアイデアが出たこと
・中村さんと柴田さんがそれぞれの考えをホワイトボードに図示したこと
・合意が出来たこと
・うまく分類ができたこと
・全員が意見を言えたこと
・雰囲気がよかった(笑いがあった)
・4人の参加者がいたこと
・何を話し合っているか共有できて、段取りよく進められたこと
・他の人の意見を否定することはなかった
・全員で付箋紙を協力して動かしたこと
・最初にテーマの曖昧さをなくし明確にしたこと
・付箋紙を隠したり、新しく書いた付箋紙を貼ったりすること
・付箋紙をたくさん使った
《PROBLEM》
・しーんと固まった時間があり辛かった
・いったん出た意見を覆した
・思ったこと(アイデア)を全部言い切れなかった
・時間が長かった
・F役と記録係の立ち位置の課題があった
・運営担当役のグループへの関わり方が曖昧だった
・ペンの字が細かった
《TRY》
・他の方の発言を促す働きがけをする
・固まった時に「いま固まってます」という
・「これは○分でしよう」と提案してみる
・運営担当役の関わり方をはっきりとする
・太いペンを使う
・狙いによって付箋紙の色を分ける

●担当F役(矢野さん)へのフィードバック
《KEEP》
・訥々とした語りが良かった
・声が落ちついていて聞きやすい
・話し方が丁寧だった
・丁寧に扱われている感じがした
・意見を絞り出すため各自に意見を振る
《PROBLEM》
・「いかがですか」の繰り返しが答えづらかった
・長い説明の時、淡々としてポイントが掴みづらかった
・質問の時はもっと待ってもらいたかった
・「言っていいかな」という感じで自信がなさそうだった
《TRY》
・答えが返らないのを待って(心の中で20数える)から次に移る
・自信を持って言う

6.全員ひとこと振り返り
・40文字という枠があるから合意できた
・体調が悪かったけど話せてよかった
・今日のテーマは面白かった
・自立すると生きるとは違うのかなあ
・しっくり、充実感があった
・初めてKPTを用いたフィードバックをすることができた(きづ)
・打合せ準備不足を感じた(きづ)
・少人数でもさびしくなかった(きづ)

7.担当F(やのぜん)より
前回の定例会を振り返っての「トライ」項目(改善点)を活かし、話し合うテーマをある程度絞り込んでスタートすることができた。そのかいもあって、設定時間内でなんとかゴールでき、達成感を感じた。自分自身の反省としては、前回と同じフレームワークを使うということ、また少人数というところで、多少緊張感に欠け、全体の流れの部分で準備不足になってしまったと感じている。そういう点でも、ファシリテーターへの「KPT」によるフィードバックが何よりありがたく、次回への「トライ」項目を明確にすることができました。参加して下さった皆様に心より感謝いたします!
7.記録係(木津)より
40文字の枠をかなり超える文章となったけれど、みなさん「うんうん」と肯くまでの合意文章になってよかった。日頃何気なく使っている「自立」ということについて深く考えるいい機会になった。ニート問題についても、自分なりの解釈の枠がつかめた。地道だけど、この定義づけワークは結構イケル!

以上(木津 記)