富山サロン第11回定例会−【サロンのこれからを考える】その1− 報告富山サロン

1.開催日時 2001年1月6日(土) 13:30〜17:00
2.開催場所 県民共生センター・サンフォルテ 研修室301号室
3.参加者数 8名
 浦井さん、太田さん、金木さん、中村さん、藤田さん、矢野(直)さん、矢野(善)さん、木津
4.主な内容
  テーマ:「FAJ富山サロンのこれからを考える」
  担当F;やのぜん グラフィック;浦井・きづ  全体運営担当(議事録作成):きづ 
■プログラム内容
?これまでの活動を振り返る
?これからの議論のたたき台として、きづくんがサロンいいだしっぺとしての方向性の思いを語る
??の振り返りとたたき台を素材に、これからの活動の方向性を考える
?その活動に対して、運営スタッフとして関わることの合意を得る
■定例会の流れ
13:30  開会の挨拶
(1)アイスブレイク
・からだを触れ合って、全員お互いに新年の挨拶
・去年一年を振り返って、一番印象に残ったことを絵で表現する
・今年一年に臨む思いを一言で表す
(2)これまでの活動を振り返る(2〜3人のグループ分け)
『Keep』うまくいって今後も継続したいこと
・飲み会とセットになっている
・話し合いに役立つ(会社ですぐに使える)
・異業種の方と知り合える(たくさんの人との出逢い)
・入ってきやすい
・居心地がよい
・間口が広い(子連れもOK)
・kpt(振り返り)が使いやすい
・会場の雰囲気(BGM)がよく、受け入れられやすい
・タイムスケジュールがしっかりしていてわかりやすい
・新しい情報が得られる
・自分たちで作り上げる(参加型!)
・毎月ちゃんと続いている
・少人数なので臨機応変に対処できる
・アイスブレイクが楽しい
・参加者の輪ができてきた
・利害関係がなく素直に自己表現できる場である
(以下は事前にMLでいただいていた回答)
・雰囲気がよい(ギスギスしていない。)
・参加者が前向きにとりくんでいる
・F役はとてもよく準備してきている
・話し合いに関心を持つ人が何となく集まっている
・つながっている
・Faの関心が少しずつだけど広まっている
・協会から自由にやれている
『Problem』:問題点
・遠くて来るのが大変
・駐車場が狭い
・木津、川上、矢野(善)に任せっぱなし
・半日は長い(来にくい)
・参加者が少ない
・新しいメンバーが入ってきてない
・時間が足りなくなってまとめと振り返りができないことがある
・F役とFG役が一緒になってしまう
・F全体の中のどこをやっているのかが分かりにくい
・毎回のテーマと目標がはっきりしていない
・参加者が実際のFをやれるように(F役を体験することが少ない)
・自分のFの達成度が少ない
・全体(1年、3年とか)のゴールが明確でない
・方針が分からない(メンバー増員etc)
・内容が体系立っていない
(以下は事前にMLでいただいていた回答)
・当日進行する人が大変そう
・最初の方に来ていた人が来なくなったのが気になる
・本当に困ったようなケース等は扱っていない(参加者が互いに気遣って、いい結果にしている)
・Fの勉強ではあるが、「話し方」などのプレゼン技術がもっと必要かな?と思うときがある
・時間通りに終わらない時がある
・費用の問題
・会員のメリットがはっきりしない
・協会とのつながりが感じられない
・運営が特定の人に偏っている
・方向が定まっていない
・なかなか情報発信の時間がとれない
『Try』
・事前準備なしでやれることを何か
・実際に困ったケースをモデルとして試す
 (困ったチャンを誰かに演じてもらうなど)
・プレゼンテーション関係の勉強もときどき入れる
・時間厳守を意識してトライする
・ビジネス系での拡がり
・PTA(非ビジネス系)への発信

(3)きづくんの話
・今のサロンは学習レベルを丁寧に行う場(研究を主とするには早いかも)だと思っている
・活動に参加し続けることで、Fのリテラシーが上がり、またそのことが見える(レベルが計れる)ようなテーマ体系を組めないか
・そのようなテーマを組んだ上で年間スケジュールを組む
・スケジュールがあれば、広めるために外へ声をかけやすい
・サロンの定例活動だけでは不十分と感じるところを、運営スタッフ中心に活動の場を設ける(不定期)
・このようなことを一緒に考えるスタッフにぜひなっていただきたい
etc
(4)「きづくんの話を聞いてどう思ったか」の話し合い
?「サロンってどういう場?」
→・明確になればやりやすい
・全体の中の位置づけを示し「いまここをやってます」がわかる
・毎回のテーマが分かる 先が見える 
・シンプルなテーマ設定=基本練習メニュー(持ち回りで担当)
⇒それぞれの暮らしに活かす
⇒試合(イベント)に
 ・夏休みのR体操カードのように、続ける楽しさ、学びの達成感が生まれるような工夫
 ・Fスキル習熟度のレベル付けはキケンだ(計れないものを計るとムリがくる)
 ・参加者からのFBが何よりの評価
 ・各自にとってのFを一度考える
・ムリなく楽しく続けられる            etc



?「次に、まずは何をする?」
・2月に年間プログラムメニューを作る(Try)
・一年後、何を達成したいのか(イメージづくり)
・Fの基本スキルのリストアップ
・各自のFのイメージを持ち寄る
・今日の参加者は運営スタッフとして関わることに、ゆるやかに合意する
(各自の時間の許す範囲で関わる。役割はこんなことを供に考えていくこと。)etc

?先のProblemを再考する
・?と?の内容でほとんど解決できそうだ

(5)きょうの全体振り返り
・話が聞けて全体が見えた感じがしてすっきりした。
・自分がいてもいいんだ(納得感)
・こういう話し合いの場があって良かった
・Fやのぜんさんの集中力に感心した(さりげなくやりすぎて、もったいない)
・自分も作っていくメンバーなんだなあ(新鮮な感じ)
・コンセンサスなんだなあ
・こういった話(サロンってこんな方針で動いています)は毎回あった方がよい
→ 活動が方針からズレていかない
・4つのスキル表をもっと活用したい
(「いまここをやってます」が確認できる→参加者の意識も変わる)
・「Fがいたからこんな風になった」と“見えれ”ばいい
・グラフィックがいっぱいあって良かった
・みなさんとの距離がぐんと近づいた感じ

5.きょうの担当F(やのぜん)自身の振り返り
「Keep」
その1、話し合うチームとしての場作りはできた
その2、基本的な傾聴はできた(前半)
その3、ゴールを意識してFができた

「Problem」
その1、フォースフィールドなどのフレームワークを提案できなかった
その2、「次回」につなぐことに気を取られ議論の文脈をとぎらせてしまった
その3、途中、一部の人に発言が集中していたのを放置してしまった
その4、メンバーに対しF役と参加者の役割を明確に伝えられなかった
その5、最後に合意内容を(整理して)再確認しなかった
その6、一部、議論に躊躇していた人に発言の機会を与えられなかった
その7、まとめようとして、かえってFのサイクルを意識し続けることができなくなった

「Try」
その1、上記「P」を克服する

「T」のための基礎トレ
その1、シミュレーションに基づいてフレームワークの練習をしておく
その2、多読で議論の文脈に沿う訓練をする(Fのサイクルを意識)

6.全体運営担当(きづ)としての振り返り
踏ん張っていた“やのぜん”に祝杯です。確かに焦っているところもあったと感じたけど、サロンの行く末に思いをはせながら、メンバーの背中を後押しし続ける姿勢に熱いものを感じました。小生は何だかおんぶに抱っこのようで恐縮でした。
また、浦井さん差し入れありがとさんでした。うれしかったです。

さて、Keepばかりだったけど、自身の反省点として以下2,3あげます。
・コンセンサス(合意形成)に向かう道筋をもう少し丁寧に考えて、会議の冒頭にわかりやすく示すこと。事前準備不足を感じた。
・運営に関わることに対する矢野(直)さんの戸惑いに対して、説得気味に押してしまった気がして反省している。あの場合は直さんだけの疑問にせず、メンバー全員に問いかけを行い、議論を深めるいいきっかけとすべきだった。
ex「他のみなさんは、いまの直さんの意見をどう考えますか」
・直さんに限らず、会の運営に実際に関わることに対する不安や戸惑いは大なり小なりメンバー全員にあると思う。これからスタッフとして関わることにコミットを求める前に、この点を払拭することの議論が必要である。つまり、スタッフの仕事を「各自の時間の許す範囲で」「ムリなく楽しく続けられる」(4−??)ためには、何がアクセルになり、何がブレーキになるのだろうか(exフォースフィールド分析)。各自の生活を絶対に脅かさないという安心感が、スタッフ活動の何よりのアクセルとなるだろう(矢野さんF振り返りProblemその1〜3と重なる)。
・ゆるやかな枠の中での合意はできたが、次回には更に明確に絞り込んだ決定事項の確認とそのことに対するメンバーのコミットの確認をきちんと取ることが肝心だと思う。
ex「全員がこの決定事項を100%支持しますか(yes、no)」

7.世話人としての振り返り(きづ)
これまでは、サロンに対してリーダーシップを取る(方向性を示す)ことにとても慎重になっていました。「話し合うこと」に関心を持つ人が緩やかにつながることのできる場を作ることが第一であり、その場がどのように動いていくのかは、その「場」の意思だとの思いからです。今もその思いは変わりません。ただ、活動を始めてやがて一年の時を迎えるに当たって、もう少しスピードと質量を上げられるのではないかと感じ、一石を投じる思いで話しかけをしました。何より、これまで参加されていたみなさんのエネルギーを感じていたからこそです。果たして、じわっと波紋が広がりました。うれしいです。話してみて良かった。気持ちがすっきりしました。ありがとうございました。

今後「支部」を作る予定はあるかという質問をいただきました。Fを学ぶには、使えるリソースがより大きく広がる意味でそうなればいいと個人的には思っていますが、それも今後のメンバーで選択していけばいいと思っています。「支部化」そのものが目標ではないので。

さて、21日にはメンバーが替わって、また新たな視点からの提案があるでしょう。
ますます楽しくなってきました。


以上(木津 記)