2019年10月富山サロンと共催例会を開催しました。TOC×Facilitationサロン

『ファシリテーションのお悩み解消します!』

開催概要

テーマ:『ファシリテーションのお悩み解消します!』
開催日時:2019年10月5日(土) 13:30〜17:00
場所:ITビジネスプラザ武蔵 5階研修室1
http://www.bp-musashi.jp/access/
企画・話題提供:TOC×Facilitationサロン(FAJ テーマ型サロン)
 藤田 国和、飯島 邦子、星野 利夫
参加人数:12名

案内文

◆テーマ:『ファシリテーションのお悩み解消します!』

皆さんがファシリテーションを実践する中でさまざまなお悩みがある思います。
例えば、どんどん脱線していくけど軌道修正できない、うまく意見を引き出せない、意見の対立を収めることができない、などなど
そんな時、どんなことを考えますか?

今回の例会ではみなさんが直面しているお悩みを解消することにチャレンジしたいと思います。

とは言え、お悩み解消のアイデアをこちらから提示するわけではありません。
考えるのは参加されるみなさん自身。
私たちは皆さんが考えるためのお手伝いをします。

さぁ!どんなアイデアが出るでしょうか。
ファシリテーションのお悩み解決!一緒に考えてみませんか?

当日進行の概要

  1. はじめに
    TOCxFacilitationサロンの紹介、注意事項、連絡事項など
  2. アイスブレイク

    A4用紙を4分割し、以下のことを書いて全員で自己紹介
    ①今日呼ばれたい名前
    ②どこから来たの?
    ③普段やっていること
    ④ファシリテーションのお悩みを一つ

  3. ワーク

    以下の流れにそって、全員で話し合った
    ①ファシリテーションに関するお悩みは?そして深掘り
    ②お悩みが解消した状態は?
    ③解消した状態をどの順番で実現するか?
    ④解消策

  4. 意図びらき

    道具はTOCのツール、マインドはTOCの4つの信念を意識して、進めたことを紹介
    ・今日使ったツール:TOC for Educationのアンビシャスターゲットツリー
    ・TOCの4つの信念
      - ものごとはそもそもシンプルである
      - 人はそもそも善良である
      - どんな対立も解消できる
      - 決してわかっているとは言わない

  5. ふりかえり
    全員で気づきや学びを紹介

参加者の気づき・感想など(ふりかえりやアンケートから一部抜粋)

  • 問題を正確に具体的にとらえることの重要性を実感しました
  • 自分が問題と思っていることが本当の問題でないのかもと気づいた
  • 何が問題かということを普段考えていないと気づいた。普段から考えていこう
  • 何が問題なのか改めて考えることが斬新でした
  • 一つの付箋の背景の原因が同じじゃない。違いをもっと深く聴く(質問)でわかる
  • 問題を全員で出し合って、全員で議論することで、全体の一体感があった
  • 解消した状態の順序の見える化が深い学びになった

ファシリテーター所感など

  • ファシリテーションのお悩みとしたが、話し合いでのお悩みなど、もう少し絞ってもよかったかもしれない。

  • ATT(アンビシャスターゲットツリー)の主語が違うものを扱う際には、どの立場で言っているのか、それはなぜ目標達成を妨げるのか、中間目標はどういう状態か、なぜその順序なのかなど、丁寧に問いかける必要があり、話し合いに使う際には意識する点である。

  • TOCでは、本当の困りごとにフォーカスするが、直接的に問われると、TOC的な質問は答えにくい時がある。

  • とはいえ、一旦場に出した問題を改めて"丁寧に深掘りしていく"ことの価値を感じてもらえたように思う。

  • 問いかけながら本質的な問題にフォーカスしていくプロセスは重要なので、その意図をもう少し丁寧に伝えるインストラクションも重要だと気づいた。

  • また、困りごとの中には、解決策が実行できないというものが混ざることがある。それを区別するのはファシリテーション的に重要で、TOCxF的な観点だと思う。

  • また、優しく問いかければ良いという表面的な技術より、問いかける人と問いかけられる人との関係性が大きい可能性も高い。TOCxFとしての、答えやすい形の質問も考えていきたいと思う。

  • ATTでは「乗り越えたい(乗り越えなければならない)壁」があることが前提になっているが、そもそも「困っていない」と思っている場合は壁は出てこない。また超えたくない(超える必要性に気づいていない)壁を扱うには、もう一つ別のプロセス(無意識のレベルに介入する問いかけ等)がいるように思う。

  • 今回の一番のチャレンジはグループサイズを最初から最後まで一つにしたこと。全員で議論していくというのは、例会ではあまり行わないが、今回は良いチャレンジになったと思う。

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