2020年6月TOC×Facilitatonサロン対話の会@オンラインを実施しました。TOC×Facilitationサロン

『ちゃんと話し合うってどういうことだろう?』

開催概要

  • 日 時:2020年6月7日(日)20:00~22:00

  • 会 場:オンラインURLを申し込みされた方に個別で送付

  • 話題提供者:飯島 邦子、小路 慎浩、津田壮彦、藤田 国和、星野利夫、吉池 裕(五十音順)

  • 参加者数:12名(受益者+従業者)

テーマ概要

じっくり対話することが大切だと思うけど、その実現を何が阻んでいるんでしょうか?
しっかり考えるって重要だよねと思うけど、それの阻害するものって何なのでしょうか?
そもそも心理的安全性を保つってどういうことだろう?

そういったことを思いめぐらせながら、私たちが大切なものと思うに至った「心理的安全性を保ちつつ、クリティカルに物事を捉え、全体を俯瞰しながら、しっかり深く考えて、じっくり対話できる場」をオンラインで実現しようと思います。

先日、サロンとして初のオンラインワークショップを実施し、オンラインでの対話の深まりの可能性を感じました。
これってここ数回リアルの場で開催してきた対話の会のコンセプトに似ているね、という話から、外出自粛のかかるゴールデンウイーク中に集まって対話の場を作ってみよう!ということになりました。

どんな話題が繰り広げられるかは、集まった人々に委ねられます。
是非一緒に語り合いましょう!

参加者の声

・安心感がどこから来たのだろう?楽しかった!
・グランドルールのおかげで、自己開示ができた
・NVCと似通っている。戦略は対立しているが、ニーズは対立しない
・リアルが貴重な場だとわかった。カルロスのガヤも大切にできると思う
・安心な場がグランドルールのおかげとわかった
・オンラインでもここまで話せるんだ
・穏やかな時間を過ごせた
・メンバーの人柄のおかげで発言できた。雰囲気作りが大事とわかった

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担当者振り返り

5月のオンライン対話の会をやってみて課題が見えて、、プログラムデザインを再考して再びオンラインで開催しました。
冒頭の導入では、雰囲気を感じ取って当初小グループから入るチェックインのやり方を変更し、全体で知り合うところからスタートした。その冒頭の雰囲気づくりが功を奏したのか、参加者にとっても心理的安全性を感じてもらえる場になったと思われます。
また、最後の振り返りもあえて、参加者だけの小グループの対話に変更。ブレイクアウトルームから戻ってくる様子から、参加者同士楽しいふりかえり時間となったことがうかがえました。予定していたプログラムありきではなく、臨機応変に対応できたのは良かったと思います。
ただし、漢字一文字に表してもらう意味など、それぞれのフェーズの狙いが中途半端だったという反省点もあり、結果として、漢字を書いた後とその後の問いだしの繋がりが切れてしまいました。「次にやってもらうこと」を説明するときに、「何のために(やるのか)」が伝わっていないと、やらされ感が生まれる典型でした。
今回は付箋ツールとして、Muralを活用。2つのグループで、Muralを見せずに対話する/見ながら対話するという、違う使い方をしました。
見せながら話す方は、話すスピード感は落ち着きますが、スタッフが書くのを待つという現象が起き、オンラインによる見える化は、視線が画面に集中してしまうことからも、余計に見える化しているところが眼に入り、発話のリズムを崩してしまう可能性があります。とはいえ、見せずにやる方は参加者は気にせずしゃべれますが、発話にスタッフのMuralが追っつかないという事象が起きて、ジレンマです。
また、全体シェアの後の問いかけにもう一つ深みが足りなかったので、Muralに書かれていた意見のつながりを考えてもらうとよかったかもしれない、というふりかえりをしました。
概ね、心理的安全性を感じてもらえたのはよかったと思いますが、それはこのメンバーがもたらしたもの(それはそれで大切なこと)であり、TOC×Fの効用というわけではなさそう。対話にクリティカルさが感じられたときに、今と同じレベルの心理的安全性を感じてもらえるか?は不安。
心理的安全性とクリティカルさの両立がこのサロンの目標のひとつであるとともに、TOC×F の対話の会に向いている問い/向かない問いがあるのかもしれません。