一般社団法人グラミン日本、NPO法人日本ファシリテーション協会とデジタル就労支援事業における事業協働を開始
サイトより
一般社団法人 グラミン日本(本社:東京都中央区、理事長:百野 公裕、以下「グラミン日本」)は、NPO法人日本ファシリテーション協会(本社:東京都渋谷区、会長:津田壮彦、以下、日本ファシリテーション協会)とシングルマザーに対するデジタル就労支援における教育プログラム「マインドセット研修」での事業協働を開始しましたので、お知らせいたします。
グラミン日本はかねてより、シングルマザーへのデジタル就労支援に注力してまいりました。社会的弱者に対する支援として、ただ物やお金を与えるだけでは、その人の「自ら生きる力」を培ってはくれません。グラミン日本はシングルマザーに対しても自分自身と向き合い、将来について考え経済的に自立できる、伴走型の自立支援が必要であると考えています。
今回日本ファシリテーション協会の掲げる「ファシリテーションの普及を通じて多様な人々が協働し合う社会の発展をめざす」という理念に共感し、事業協働を開始することになりました。
グラミン日本について
名称 : 一般社団法人 グラミン日本
代表者 : 理事長 百野 公裕
所在地 : 〒103-0022 東京都中央区日本橋室町一丁目8番7号 東信室町ビル4F
設立 : 2018年9月
団体概要:ムハマド・ユヌス博士により、バングラデシュに設立されたマイクロファイナンス機関
このプロジェクトは2022年末のSNSでの一通のメッセージがきっかけとなり開始されました。団体同士が協働を実施する際には、目標のすり合わせを通じた長期的なパートナーシップの構築、相手の価値観を理解する関り、強みを活かした協働モデルの調整など、多くの取り組みを必要とし、それは一朝一夕で培われるものではありません。
私たちFAJは、グラミン日本が全国各地で展開する「でじたる女子プログラム」において、FAJの会員であるファシリテーターがワークショップの運営を担当し、2023年度は奈良県、愛媛県、沖縄県糸満市、鳥取県、長野県佐久市、福岡県など7日程で延べ13名、2024年度は13日程で延べ36名のFAJ会員が参画し、累計500名以上の参加者に対してワークショップを提供している状況です。
メンバー構成
令和6年度メンバー居住地域:熊本県、佐賀県、福岡県、大阪府、奈良県、愛媛県、山梨県、東京都、北海道、愛知県、兵庫県、山形県
プロジェクト期間:2023年4月~現在
日本ファシリテーション協会は、ファシリテーションの普及を通じて市民による主体的な対話と協働を促進し、より良い社会の実現を目指すNPO法人です。会員一人ひとりが現場で社会課題に向き合い、対話の場をつくることは、まさに私たちの理念を体現する活動といえます。グラミン日本との協働事例が示すように、会員の専門性を活かした社会参加は、ファシリテーションの価値を広く示すとともに、持続可能な社会づくりに具体的に貢献していくものと捉えています。
FAJは、会員が本業を持ちながらNPO活動に参画する特徴的な団体です。全国各地での開催にあたり、その地域の会員が現場に赴く形式をとっているため、品質の均一化が重要な課題として浮かび上がりました。
この課題に対し、運営マニュアルの作成や標準化された運営スライドの活用、そして事業目的の丁寧な共有とレクチャーを実施することで、質の担保に努めています。さらに、月1回の定期ミーティングを通じて実施状況の共有と振り返りを行い、プログラム内容の継続的な改善を図っています。
研修を通じて参加者からは多くの気づきと学びが得られたという声が寄せられています。アンケート結果からも、参加者間のコミュニケーションが活発になるなど、プログラムの有効性が確認されています。
今後、「マインドセット研修」プログラムの更なるブラッシュアップが可能だと考えています。多様な背景を持つ参加者向けに実施するために、工夫を続けていきたいと思います。
また、このプロジェクトで培った知見は、他分野での協働現場への展開も視野に入れています。協働プロジェクトの成功要因を丁寧に分析し、実践知として体系化することで、より幅広い社会課題の解決に貢献することを目指しています。