
「取り組んでみたいと思った人が取り組める仕組み」として、協働促進プログラムは発足しました。
そうは言っても、どんな案件が対象になるの?という疑問が生じます。基本的な要件は大きく二つ。「FAJという組織で取り組んでみたい」と思う起案者がいることと、「FAJとして、取り組むことが可能な案件」であるということ。
起案者には、責任を持って継続的に取り組んでもらう約束をしてもらい、代わりに立ち上げの支援等を行います。
「案件」の対象範囲は、FAJの定款として示されている分野であれば、全てOK。幅広い分野が対象となります。ただし、活動を進める中で「協力者の公募」をして頂き、総計3人以上のメンバーで事案に取り組んで頂きますので、案件として魅力が感じられないと、成立しないことになります。
ここで言う「案件」を協働促進プログラムでは「プロジェクト」と呼んでいます。サポートを行うことで進行を促進しますが、一緒に進めるメンバーを広く誘うことができることと事務的・スキル的な支援を得ることができることが大きなポイントです。一人ではできないことを、FAJというNPO組織として支えていきます。
従来は、知り合いを誘ってチーム化していく形がほとんどで、公式にメンバーを募集することは難しいものでした。また、活動内容を知らしめたい場合も、個人の活動として伝えざるをえず、知らしめる方法も限定されていました。
協働促進の「プロジェクト」は、FAJの公式活動として実施するため、外部に対してもFAJを代表する形で対応ができ、公式ホームページに活動内容を知らしめています。行政等と協力して進めていく場合でも、委託事業等に慣れたスタッフが支援をすることで、行政独特の書式・申込書などへ対処することが容易になります。
協働促進プログラムでは、準備室と呼ばれていた時期から、いくつかのプロジェクトに取り組んできました。 他者と協働して進めるものを「パートナー型プロジェクト」と呼んでおり、代表的なものが「グラミン日本プロジェクト」です。グラミン日本さんとFAJで目指す将来像を擦り合わせ、FAJの持つマンパワー、ノウハウを用いて全国でワークショップを展開しています。
会員同士を中心に特定テーマに取り組むものは「テーマ型プロジェクト」と呼び、代表的なものが「科学技術実装プロジェクト」です。FAJ会員で研究・試行したものを、地域や社会で展開して、新たな知見として世間・世界に伝えていくものです。
次では、どんな段取りで"自分のプロジェクト"を始められるか?をお伝えします。