〇発表者プロフィール
山田夏子 武蔵野美術大学卒業。バンタンにてスクールディレクターや校長などを歴任、2008年に独立。しごと総合研究所を設立し、グラフィックファシリテーションを活用した「組織開発」事業を展開。携わった組織は950社以上。NHK総合のテレビ番組内でもグラフィックファシリテーションを実施。育成講座は延べ2000人が受講。様々な形で深い理解を育む対話の支援をしている。2021年7月『グラフィックファシリテーションの教科書』を出版。
〇概要
ファシリテーターとして、私たちは「何」を促進しているのでしょう?
新型コロナの猛威のような、これまでの常識では想像もつかない、予期せぬ変化が大きな渦となって押し寄せてきている今、改めて、さまざまな人や仕事の"根本"となる「パーパス」が問われているように感じます。例えば、コロナ前。私たちは「パーパス」を明確に握らなくとも、なんとなく、ノリと勢いで、きっとどうにかなるだろうと、目の前のことに没頭してきたんじゃないかと思うのです。しかしながら、このコロナ禍で、「なんで自分はこの仕事しているんだっけ?」「なんのために私はここで働いているんだっけ?」と、立ち止まり、自分のパーパスを確かめた方が沢山いらしたのではないでしょうか?(私もその一人です。)
私はこの実感を経て、これからの時代、人が、その人らしく生きるために取り戻したいのは「自分のパーパス」だという確信を深めています。そして、自分のパーパスを取り戻すには、自身の「感性」を研ぎ澄ませ、小さな違和感や葛藤を捕らえてアウトプットし、さまざまな角度から眺めたり、具体と抽象を行き来することが重要だと、改めて感じています。このワークショップは「ファシリテーターとして、私たちは『何』を促進しているか?」という、ファシリテーションの"根本"となる問いをベースにした、双方向型のセッションです。
・今、必要な「ファシリテーションのアップデート」とは何か?
・自分の「感性」を使って「パーパス」を取り戻すとはどういうことか?
をお話しし、参加のみなさんと考えを深める場を持つと共に、実際にいくつかの感性ワークをやってみる時間を設けます。参加いただくお一人お一人が、ご自身の感性を使って、自分のパーパスを刺激するような時間にしていきます。誰にでも感性は備わっていますので、安心してご参加ください。
〇特記事項
【お手元の準備物】A4白紙(10枚程度)、太字のペン(黒、または多色)
【アクセス環境について】
①Wi-Fi環境のある、落ち着いて話せる場所を確保しておきましょう。
※ハウリング防止のため、お一人につき1室1台のパソコン(タブレット)でご参加ください。
※会場でご参加の際には、おひとり1台のパソコン(タブレット)、ネットワーク環境、イヤフォンマイクをご用意ください。部屋は共用で利用できる20人程度の大きさの部屋を用意します。
②当日は、カメラ「オン」でのご参加をお願いしています。
※ご家族やお子様が映り込んでも、かまいません。
③パソコンまたは、タブレットから、Zoom「アプリ」でのアクセスをお願いします。
〇特記事項(※重要ですので必ずお読みください)
本ワークショップは、ファシリテーターとして相互成長を目指す中級以上のファシリテーター向けワークショップです。ご参加前に以下の動画を視聴いただき、リフレクション、フィードバックの定義を確認しておいてください。
https://m.umu.co/course/?groupId=227864&sKey=96a463b7d90ccdb42edbb994fc8bf57a
〇発表者プロフィール
永井則子 東京薬科大学衛生薬学科 卒業後、大手電鉄会社病院薬局に勤務。企業コンサルティング会社を経て有限会社ビジネスブレーンを設立、代表取締役。各種社員研修/研修責任者研修/戦略SWOT分析研修/WEB会議の進め方/パーソナルコーチ/会議運営コンサルテーションなど組織・人間関係の幅広い分野を得意とする。「アクティブラーニング活用術:変化に強い能動的な組織へと導く」(メディカ出版)他著書多数
〇概要
❖狙い
長期的にVUCA状態が続き、既存の価値観、ビジネスモデルなどが通用しない。過去の常識や方法が通用しない。正解を予測することが難しい。そのような時代を乗り切れる人材を目指して「体験と対話を通した自分なりの気づきを未来の行動につなげるリフレクション」が重要視されています。このプログラムは、学習型ファシリテーションのリフレクションを学びたい方を対象に提供します。体験の振り返りには、下記の4レベルがあります。
①結果の評価 ②環境、他者の行動 ③自己の行動 ④自己の価値観
「体験と対話を通した自分なりの気づきを未来の行動につなげる」を目標にした場合には、PDCAで改善すべき行動を把握するシングルループ学習に加えて更に④行動の背景となっている物の見方、捉え方と向き合いアップデートするダブルループ学習が必要となります。体験型ファシリテーターはその学習プロセスを支援します。また、学習型ファシリテーションにおいては参加者の学びを拡げるためにファシリテーターからのフィードバックも重要であると考えます。120分のプログラムですが、全体の流れを感じ取って頂く事が出来ます。
❖内容
1.ワークショップのリフレクションを体験する。
2.シングルループ学習とダブルループ学習について確認する。
3.ワークショップ中の観察について体験的に学ぶ。
4.効果的なフィードバックのポイントを検証する。
5.参加者からの非生産的なフィードバックを生産的する為のコツを検証する。
❖参加者の準備
安定したネット環境
Googleアプリケーションを活用しますので、出来る限りPCでのご参加をお勧めします。
〇発表者プロフィール
太田光洋 スリーエムジャパン セールスエクセレンスマネージャー。電子部品、光学フィルム、ポスト・イット® 製品などのマーケティングや事業戦略担当を経て、企業内ファシリテーターとして活動。販売促進活動、顧客企業との交流会、各種研修にワークショップデザインを導入。現在、社内研修講師としてコーチングや交渉術を担当、実践コミュニティによる組織開発にも取り組む。青山学院大学ワークショップデザイナー育成プログラム講師。
〇概要
企業内ファシリテーターにとって、オンライン対応が必須となったこの2年間は大きなチャレンジであると同時に新しい発想でイノベーションを促進する良い機会だったのではないでしょうか?ポスト・イット® 製品を活用したワークショップが盛んな当社も激変しました。
オンラインセッションの方法については、各方面での創意工夫や試行錯誤、それらの相互の学びによって急速に形式知化して、既にアタリマエになっていることも多いと思います。従来は困難だったことがオンライン化で容易になり、結果として成果につながることができたこともあることでしょう。
今回は、社内イベントや各種研修、さらには社外との交流の場において、企業内ファシリテーターとしてどのようにオンライン化をしてきたか、その実践を振り返ります。そこには企業内での実施に伴う諸条件や制約と、形式知として援用できるデザイン原則や工夫がありました。
同時に、そのオンラインセッション形式のワークショップの一部をご体験いただき、参加者の知見も取り込みながら、この2年間の学びを分かち合いたいと思います。
企業内でのファシリテーションについて、最近取り組み始めた方も、既に多くの実践を重ねてきた方も、当社での取り組みや今回の場での学びの分かち合いが何かのヒントになればと思います。
〇プログラム(予定)
・実践報告~社内イベント、各種研修、社外との交流会のオンライン化
・オンラインセッションの実践知~デザイン原則と工夫のご紹介、など
*参加者の皆様にはアンケート形式の事前課題をお願いする予定です。
〇発表者プロフィール
尾上昌毅(FAJ 東京支部)医薬マーケティングトレーナー
寺井哲治(FAJ 関西支部)コンサルタント
西 修(FAJ 関西支部)地方公務員
勝原裕美子(FAJ 関西支部)「オフィスKATSUHARA」代表。私塾の運営、医療組織へのコンサルテーション、執筆、研修、講演などを行っている
酒井麻里(FAJ 北海道支部)コンサルタント、CNVC認定トレーナ候補生、IAF認定プロフェッショナルファシリテーター
〇概要
~ファシリテーターの透明性って何だろう?~
あなたはファシリテートしているとき、「自分の頭の中や胸の内にあるファシリテーターとしての意図や判断の根拠」を、どのくらいその場に居る参加者に対して開示しているでしょうか?根拠と言っても「迷ったんだけど、XXなので、こうします」というレベルのものもあるでしょう。では、それを聞いた参加者は、どう思うのでしょうか?そもそも、開示することは場に有効なのでしょうか?それは、どんな影響をもたらすのでしょう。このワークショップは、こうした「ファシリテーターとしての透明性」について、お互いの経験を対話しながら、共に深めていこうという企画です。
1年前のファシリテーションサミットOSAKA 2021のワークショップ・セレクション「最大高分母の意思決定・コンバージェント・ファシリテーション」では、NVCのエッセンスを取り入れた意思決定プロセス「コンバージェント・ファシリテーション」とそのベースにある哲学についてのミニ体験をしました。その後、酒井(まり)の呼びかけを受けて、ワークショップ参加者6名がこの本を原書で読む読書会を立ち上げ、FAJの支部を越えた学びの場を約11ヶ月続けています。
この本には意思決定のプロセスだけではなく、ファシリテーターに必要となる姿勢やスキル、鍛錬についても書かれていますが、読書会を通じて、メンバー同士で自身の経験や考えを共有し、自らのファシリテーションスタイルを振り返ってきました。とくに第二章では「ファシリテーターの透明性」(の重要性)について詳しく書かれていますが、今回は、サミット参加者のみなさんと一緒に、この点について探求の輪を広げてみたいと思います。
〇発表者プロフィール
荒川隆太朗 NPO法人コミュニティ・オーガナイジング・ジャパン 理事 。大阪生まれ大阪育ち。大阪市や門真市、豊中市などでNPOの中間支援で6年間勤務。同時に学童保育の指導員や子どもの居場所づくりの支援を行う中で不登校児に対する支援の必要性を感じ、豊中市で不登校の子どもたちの居場所を設立。また、大学在学中から8年ほど心理学を独学で学び、NPO、教育、心理の文脈から小さな街でのコミュニティ・オーガナイジングの実践を通じて、個人と社会の変容に関わっている。
〇概要
コミュニティ・オーガナイジングとは「仲間を集め、その輪を広げ、多くの人々が共に行動することで社会変化を起こす」ための手法です。アメリカを始めとする各国で広まり、現在、ハーバード・ケネディスクール(公共政策大学院)などの教育機関でも教えられています。選挙運動に取り入れられることもあり、初の黒人大統領を生み出したオバマ・キャンペーンは成功事例の一つです。日本国内でも刑法性犯罪改正ビリーブキャンペーンや大阪府での「保健師、保健所職員増やしてキャンペーン」などの実践事例が生まれています。
私たちはこの手法を広める活動をしており、様々な実践の伴走もしてきました。成果を上げているキャンペーンに共通して言えることは「関係構築」を行う1on1のミーティングを大事にしていることです。
誰もが日々、人付き合いを行う中で「関係構築」を行っているかと思いますが、コミュニティ・オーガナイジングにおいて、「関係構築」とは共有する価値観を見出し、お互いの関心と資源を交換するものです。普段、私たちがワークショップを行う中では、特に「共有する価値観を見出す」ところに力をおいています。その理由は「価値観を聞き、自分の価値観を伝える」コミュニケーションが日常生活の会話とは大きく異なり、練習が必要なところだからです。
今回の「ファシリテーション・サミット東京2022」では、これまで私たちが取り組んでこなかった2時間という時間枠の中で、「関係構築」の「共有する価値観を見出す」の1点に絞って、「関係ができた」と感じていただける設計にしたいと思っています。当事者のリーダーシップをファシリテートするコミュニティ・オーガナイジングの関係構築の方法を是非、体験しにきてください。
〇発表者プロフィール
中川テルヒロ 一般社団法人PLAYERS 理事 視覚障害者。14才の時に網膜色素変性症の診断を受け、年齢とともに徐々に視野が狭くなる。現在は左目が全盲、右目の中心のみわずかに見える状態。一男一女の父親。
〇概要
新感覚ダイアログワークショップ「視覚障害者からの問いかけ」は、視覚障害者と晴眼者によるオンラインワークショップです。※晴眼者(せいがんしゃ)とは、視覚に障害のない人のことを指します。
視覚障害者から投げかけられる「視覚障害者から告白されたらどう思う?」「朝起きて目が見えなくなっていたらどうする?」といった問いに、晴眼者が返答する形で対話をおこなっていきます。視覚障害者からの問いかけについて深く考え、自分の心の声に耳を傾け、言葉にしていくことで、障害者と晴眼者のあいだにある見えない壁や溝を実感し、新たな気づきや問いを持ち帰る機会を提供します。
視覚障害者でもある中川が、「視覚障害者は晴眼者から質問されることは多いが、逆はほとんどない」「オンラインであれば障害の有無に関わらずフラットに対話できる」という経験から、これまでの立場を逆転した本ワークショップを発案しました。ファシリテーションについても中川が行います。
〇発表者プロフィール
佐瀬竜一 心理学を専門とする大学教員。大阪国際大学准教授、常葉大学教授を経て令和4年4月より和洋女子大学教授。協同学習、プレゼンテーション教育、ストレスマネジメント教育などの実践や研究に取り組んでいる。
〇概要
価値観の多様化が進む現代社会においては、自分と異なる背景を持つ人とやりとりする機会も昔より増えてきています。加えて、大量生産・消費の時代と異なり、いい物を作れば絶対売れる時代ではなくなりました。
こんな時代に求められるのは、相手の心に届く・響く伝え方です。筆者が関わっている高等教育の現場でも伝えることが苦手という人も多く、伝え方の指導法(どんな準備をすれば相手の心に届く、響く伝え方ができるのか)を研究・実践して参りました。おかげさまで学校やワークショップの中で伝え方の指導法は高く評価されました。同時に、より多くの人にこの方法を広めるべきとの声もいただきました。
本ワークショップでは、相手の心に届く・響くように伝えるための方法をワークも交えて体験的に学びます。具体的には、スケーリングクエスチョン、聴き手の心の動きを可視化するフューチャーマッピングなどを取り上げます。特別な予備知識など不要な、誰でも参加可能なワークショップとするつもりです。相手の心に届く・響くように伝えることはファシリテーションにおいて必要なことであり、日常のコミュニケーションをより円滑に行うためにも重要な要素といえます。
当日は是非多くの方といい学びができれば嬉しく思います。よろしくお願い申し上げます。
〇発表者プロフィール
Pepe Nummi(CPF)フィンランドファシリテーション協会の初代会長。国際ファシリテーター協会(IAF)においても注目されているトップ ファシリテーター。20か国以上で15,000人以上のファシリテーターを育成。画期的なファシリテーション手法であるIdealogueの開発者。オンラインでフィンランドより参加します。
渡辺 誠(Max)(FAJ会員・CPF)サクセスポイント株式会社代表取締役。国際ファシリテーター協会(IAF)の国際認定プロフェッショナルファシリテーター(CPF)。「ポジティブ心理学・組織行動学をベースにフィンランド式ファシリテーションやAI(アプリシエイティブ・インクワイアリー)を活用してWellbeing(幸せ)な組織づくりやリーダーシップ開発を進めている。
鈴木愛子(あいちゃん)(FAJ会員)ポジティブ組織開発・人材開発コンサルタント。サクセスポイント株式会社で組織開発・人材開発を実施。2019年にダイアナ・ホイットニーに出逢った後、Maxに師事し、AIやファシリテーションを活用してワークショップを運営。中央大学大学院戦略経営研究科(MBA)に在籍中。Grape People認定マスターファシリテーショントレーナー。
〇概要
PepeのファシリテーションをMax(渡辺誠)が通訳してお伝えします。フィンランド式ファシリテーションの進め方をご存知ですか?自信がないチームメンバーに自信を持ってもらう方法を知っていますか?あなた自身の自信をもっと増やしたいと思いませんか?あなたと一緒に働く仲間が自信を持っていたらどんな職場になるのでしょうか? そんな質問をフィンランド式ファシリテーションで一緒に解決してみましょう。
今のワークショップはフィンランド式ファシリテーションを使って行います。フィンランド式ファシリテーションはシンプルでパワフルな手法。シンプルなのはロジカルに実施するプロセスがまとめられているから。パワフルとは対話の結果で高い効果が得られるから。実施した人からは以下のような声を聞くことができています。
・フィンランド式を知ってからファシリテーションが企画しやすくなった。
・誰もが話せた感を持てるファシリテーションを企画できるようになった。
・短時間で結論が出る会議ができるようになった。
一方、自信についてですが、自信があると・・・
・新たなことにチャレンジする。
・多少困難な状況に出会っても乗り越える。
・失敗してももう一度挑戦して最後までやり抜く。
そんな環境をつくることができるようになります。ここでは自信のうち、自己効力感を扱います。このことならわたしはできると言う自信です。たとえば、4-5人の会議でのファシリテーションなら私はできるよ。○○の仕事なら私はできるよ。そんな自信(自己効力感)をつける方法をみんなで一緒に考えていきましょう。
<参加してほしい方>
・フィンランド式ファシリテーションを知りたい方
・職場のリーダーの役割を持っている方
・自分の自信をつけたい方
・チームや組織のメンバーに自信をつけたい人
参考図書:『フィンランド式ファシリテーション‐主体性を育む対話型リーダーシップ』
〇発表者プロフィール
竹本記子 「歩くパワースポット」 ぴ〜ちゃんと呼ばれています。現在、FAJ会長。企業や行政・教育機関での対話の場づくりの企画・運営や企業研修(ダイバーシティ推進、リーダーシップ、ファシリテーション研修などのヒューマンスキル他)を行う一方、大学生を中心に中学からや社会まで幅広いキャリア開発も行っています。
〇概要
議論をするとき、納得感を高めることは大切なこと。ファシリテーターとして関わり、論理的に進めて整理しても何か進まない。行動につながらない。ということもありますよね。人の経験が深まるほどに、経験の素晴らしさもあれば、人のこだわりや大切な価値観が対話の中で刺激する場面も自覚、無自覚にかかわらずあります。アンコンシャスバイアスが人の関わり方に影を落とすことも多くの場面で見てきました。ファシリテーターとしてセンシティブな場面にどのように関わっていけばいいのか。生と死のようなセンシティブな対話の中で、ファシリテーターはどう関わっていけばよいか体験の中から考えていきます。どうすれば、参加者は安心して心を開き、話ができるでしょう。どうすれば、参加者が口には出さなかったけれどあふれてくる思いを受けとめることができるでしょう。ゆっくりとカードを使って対話を深め、言葉になったもの、言葉にならなかったものをみつめます。今回使用するツールは『414(よいし)カード』です。カードを使って、「生きるということ」「死ぬということ」を対話します。このカードは、日常生活の中で気軽に死生観を語り合える文化をつくるためのツールとして、幸ハウスさん(*)が作成した対話サポートカードです。
※NPO法人幸ハウス 414カード https://sachihouse.org/action/414card/
〇発表者氏名
栗本拓幸、栗栖翔竜、藤井海
〇概要
株式会社Liquitousは、「一人ひとりが影響力を発揮できる社会」の実現を目指し、オンラインの参加型合意形成プラットフォーム「Liqlid」を自治体中心に提供しております。また、プラットフォームの提供だけでなく、プラットフォーム上でのファシリテーションや、各種ワークショップの開催、パネルディスカッション等を並行して開催することで、オン・オフライン両方から市民参画を進めております。
「Liqlid」は、テーマ別にアイデアを投稿したり、共同で文書を作る過程で修正の提案をしたり、プロジェクトへの積極的な参画から、負担感の軽い参画まで、個々のニーズに合った形で参画できる仕組みです。「Liqlid」は、住民と行政との双方向のやりとりの上に成り立つ、形式だけにとどまらない参画・共創を実現していきます。
https://liquitous.com/product/liqlid
当日は、これまでの自治体との協働事業・実証事業等を例に挙げつつ、デジタル技術を活用した市民参加の取り組みについてご紹介しながら、ご参加いただいた皆様に、私たちが開発するオンラインの参加型合意形成プラットフォームのタッチアンドトライ(お試し)をしていただきます。
〇特記事項
・PCもしくはスマートフォンをご用意の上、ご参加ください。
・事前にサインアップ(アカウント作成)のご協力をお願いします。別途案内いたします。
〇特記事項 ※必ずお読みください
このワークショップは動画撮影を行います。「ケンブリッジの普段の会議」については、参加者の名前や顔が見えないような処理をしたうえでYouTubeに公開します。あらかじめご了承ください。
〇発表者プロフィール
榊巻亮 ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズのコンサルタント兼代表取締役社長。「現場を変えられるコンサルタント」を目指し、業務改革プロジェクトに参画している。事業創造や営業改革の取り組みも数多く支援。ファシリテーションを活かした納得感のあるプロジェクト推進を得意としている。一級建築士。主な著書に、業務改革の教科書(日本経済新聞出版社)、世界で一番やさしい会議の教科書(日経BP社)など 多数。
〇概要
ビジネスでファシリテーションをフル活用してるコンサルティング会社ケンブリッジが、生の会議をそのままお見せします。
・やらせなしの一発勝負。
・議題は実際の社内会議で扱うリアルテーマ。
つまり、「普段の社内の会議をそのままお見せする」という試みです。プロのファシリテーターが進めるビジネスミーティングがどんなものなのか、ご興味ありませんか?
しかも、今回は途中途中で会議を止め、解説を挟んでいきます。「こんな意図で、こう発言した」「これが気になったので、こんな問いかけをした」といったファシリテーションの意図を紐解いていきます。まさに丸裸。
演習やワークショップでのファシリテーションと、ビジネスの現場でのファシリテーションとでは、違いがあるのでしょうか?みなさんが普段慣れ親しんでいるファシリテーションとケンブリッジのファシリテーションには違いがあるのでしょうか?
当日は2部構成です。
・ケンブリッジの会議観察
・グループに分かれてディスカッション
「自分たちの会議との違いは?」「共通点は?」など、その後のディスカッションも盛り上がりそうですね。
〇発表者プロフィール
上原 一紀 社会課題と楽しく向き合う機会を創るためのシリアスゲームデザインなどを手掛ける。
影山 貴大 ソーシャルメディエイター協会代表。様々なまちづくり、地域活性化プロジェクト等のファシリテーターを行う。
藤井 祐剛 自治体職員や市民向けのマーケティングやプレゼン等の研修・セミナーを幅広く実施している。
〇概要
「メタバース」を体験したことがありますか?
インターネット上の仮想空間を指す「メタバース」という言葉は、「超越した」という意味を持つギリシャ語のmetaとuniverse(宇宙)組み合わせた造語です。メタバース上では、アバター(仮想空間で自分の分身として表示されるキャラクター)となり自在に動き回ることができ、アバター同士でお互いに、音声やチャット、リアクションなどのやり取りをすることが可能です。
私たちは、メタバースを活用して、新たな学び合いを実現するデザインの活用可能性を追求しています。メタバース空間においては、アバターになりきって自分を表現することができ、誰もがフラットな関係性で交流することができます。現実社会よりも容易に肩書外しが可能であり、心理的安全性の高い空間を実現しやすいといえます。
一方、メタバースの特徴として、自由に空間や体験をデザインすることができるということが挙げられます。交流の場や架空の都市など、物理的制約に縛られることなく、イメージを自在に表現することができます。ゲーム性を取り入れて、楽しくコミュニケーションを図るような場づくりを実現することも可能です。
今回のワークショップセッションにおいては、みなさんに実際にメタバースに入っていただき、チームワークの求められるオリジナルコンテンツを一緒に体験します。メタバースにおけるコミュニケーションやプログラムデザインと、その可能性を考える機会をご提供できたらと考えています。
〇特記事項
・PCとスマートフォンをご用意の上、ご参加ください。VRゴーグルは不要です。
・参加される方々には、事前にアプリインストールのご協力をお願いします。別途ご案内します。
〇発表者プロフィール
高橋みづき NPO法人アクセプト・インターナショナル 海外事業局。武力紛争の解決を志し大学時より前身団体の学生NGO日本ソマリア青年機構にて、ソマリア人ギャングの社会復帰支援事業などに従事。卒業後は民間企業にて勤務後、イギリスの大学院に進学し紛争研究修士課程を修了。現在はアクセプト・インターナショナルにて、ケニアにおける若者の過激化防止やイエメンのテロ組織からの投降兵向け社会復帰支援に携わる。併せて、元テロリストとの対話を通した啓発イベントや、企業の若手社員に向けた対話研修サービスの提供にも関わっている。
〇概要
NPO法人アクセプト・インターナショナルは、世界で深刻な問題となっているテロや武力紛争に対し「対話」という平和的アプローチで解決を目指し活動しています。
私たちがこれらの問題の解決に必要だと考えるのは、テロリストやギャングと呼ばれるテロ・紛争の当事者の方々を排除するのではなく「受け入れる」ことで、暴力や憎しみの連鎖を解いていくことです。
この論理のもと、テロや紛争の脅威が続くアフリカや中東などで、テロ組織などからの投降兵や逮捕者の方々一人一人と向き合い、彼らの社会復帰を支援しています。
彼らを社会復帰に導く上では、カウンセリングやワークショップ、宗教セミナーなど、様々な形で対話を行いながら彼らの社会に対する意識を変えてきました。
今回は、実際の現場における元テロリストの方々との対話ケースなどを取り上げながら、皆様とディスカッションさせていただく機会を設けます。
テロリストの方々を変革する対話とは、深刻な社会課題解決における対話の重要性とは、といった点について、皆様それぞれに感じ取っていただきたいと考えています。
〇発表者プロフィール
徳田太郎 2003年にファシリテーターとして独立。FAJでは事務局長、会長、災害復興支援室長を経て現在はフェロー。Be-Nature Schoolファシリテーション講座講師。法政大学大学院政治学研究科博士後期課程単位取得退学。研究領域は政治理論、特に熟議民主主義理論。主な著書に『ソーシャル・ファシリテーション:「ともに社会をつくる関係」を育む技法』(鈴木まり子との共著、北樹出版、2021年)。
〇概要
本ワークショップでは、改めて「ファシリテーション」概念を問い直します。たとえば会議室における1時間の議論をファシリテーションする際、ファシリテーターが扱うのは「会議室での」「1時間の」議論だけとは限らず、「部屋の外」や「舞台裏」での働きかけを伴うことも考えられます。このように「どこまでがファシリテーションなのか」は、それほど自明ではありません。
本ワークショップでは、ファシリテーション概念の再考にあたり、熟議民主主義理論を参照します。熟議民主主義とは、「熟議=話し合い」を基盤とする民主主義の構想です。熟議のファシリテーションにおいては、少数意見を有している人も発言できるようにすること(包摂性)、多様な視点を担保して分極化や集団志向を避けること(多元性)などが重視されます。
しかし、熟議民主主義理論においては、ファシリテーションは「熟議」の支援・促進にとどまらず、同時に「民主主義」の支援・促進でもあると考えられます。そうなると、包摂性や多元性は、「部屋の中」だけで充足されればよいということにはなりません。そのとき、ファシリテーターには、どのような働きかけが求められるのでしょうか?
本ワークショップでは、まずは話題提供として、近年の熟議民主主義理論の展開と、その中でのファシリテーションの位置づけに関する議論をご紹介します。それをもとに、どこまでがファシリテーションなのか、「何でもあり」に陥らず、本質を踏まえて現場と向き合うにはどうすればよいのか、参加者間の対話で深めていきます。
参考文献:
田村哲樹(2021)「熟議民主主義におけるファシリテーション:熟議システム論の視座を踏まえて」井上義和・牧野智和(編)『ファシリテーションとは何か:コミュニケーション幻想を超えて』ナカニシヤ出版
徳田太郎(2020)「対話/ 熟議の場を生成するファシリテーション」『総合人間学』第14号
〇発表者プロフィール
一般社団法人日本体験学習研究所(JIEL)南山大学大学院教育ファシリテーション専攻の修了生を中心に、南山大学の津村俊充教授により2006 年に設立(2015年に一般社団法人化)。以来、「ラボラトリー方式の体験学習」の基礎的な研究と、学校や企業、病院、国際協力等の多様なフィールドで応用研究を行っています。(メイン発表者:岡田衣津子:一般社団法人日本体験学習研究所研究員、日本福祉大学福祉経営学部助教)
〇概要
日本体験学習研究所(JIEL)は、1947年、K.レヴィンたちにより人間関係の理解と改善のために開発された「ラボラトリー方式の体験学習」の基礎的な研究とさまざまなフィールド(学校教育、企業組織、看護医療、福祉、コミュニティ、国際協力など)における応用実践研究を行っています。「ラボラトリー方式による体験学習」とは、「特別に設計された人と人が関わる場において、"今ここ"での参加者の体験を素材(データ)として、人間や人間関係を参加者とファシリテーターとがともに探求する学習」(津村、2010)と定義されています。「ラボラトリー方式による体験学習」は、「体験」-「意識化」-「分析」-「仮説化」の過程を循環的・らせん的に展開しそれを繰り返すことで、今ここでの学びを自分のものにすることができます。
今回のワークショップでは、「ラボラトリー方式による体験学習」のキー概念の1つの「コンテントとプロセス」の考え方を紹介しながら、体験学習の循環過程に沿って、実習を体験します。体験するだけでなく、特にメンバーとの関わりの中で何が起こったか、そこで考えたり感じたりしたことは何か、などをふりかえります。さらに、その場に起こっていたことを、K.レヴィンの「場の理論」(力の場の分析)に応用して、捉え直してみたいと思います。
「ラボラトリー方式による体験学習」は、現在、教育現場や組織開発、コミュニティ開発などさまざまな分野で応用実践されていますが、さらに人間関係に関わるさまざまな問題の解決や、社会変革に結び付けるための、ファシリテーターの姿勢やファシリテーションのあり方を、みなさまと議論したいと思います。
〇発表者プロフィール
有福英幸 大手広告会社にて、企業のブランディングやデジタルコミュニケーションに従事。デジタルクリエイティブの新しい表現に挑戦し、CannesやOneShowなど国内外の広告賞を多数受賞。またサステナブルな社会を目指すwebマガジン「ジアスニュース」を発刊、編集長として運営を手掛ける。ソーシャルイシュー、メディアの知見を活かし、より社会的なインパクトを創出すべく、2012年にフューチャーセッションズを立ち上げ。関心領域は、環境、エネルギー、食。
宮武洋一 東京大学経済学部卒業後、印刷会社にて自動車メーカー向けの営業を担当。その後、輸入車インポーターにてエリアマネージャー、営業企画、ディーラー開発、財務、子会社の管理部門責任者などを歴任。2017年に金沢工業大学虎ノ門大学院にて経営管理修士を取得。同年4月株式会社フューチャーセッションズ入社。足立区協創プラットフォーム運営、富山市「とやま未来共創会議」運営支援業務などを担当。
〇概要
スマートフォンをグループ共有可能なデジタルフリップに変換するシステム「Connected Flip」を使用することで、手元のスマートフォンがクイズの回答ボタンや手書きフリップに変わり、誰もが家にいたままテレビのクイズ番組や大喜利番組、討論番組の出演者になることができます。(https://connectedflip.com/)
「Connected Flip」をセッションに活用することで、インプットフェーズにおいては○×クイズ形式で参加者の能動的な参加によるテーマに対する理解と、参加者間の関係性の構築を促進し、発散フェーズにおいては大喜利形式での楽しく柔軟な発想によるアイデア創出を促します。
今回は新商品開発をテーマに、参加者が過去のヒット商品に関する○×クイズに答えたり、ヒットの理由を大喜利形式で面白おかしく考えることでこれまでにない柔軟な発想を促し、さらに対話を通じてお互いの困りごとを引き出し合い、困りごとを解決する新商品や新サービスのアイデアを楽しく、たくさん創出することを目的としたセッションを開催します。
「Connected Flip」を活用し、クイズの要素や大喜利の要素を手軽に対話に盛り込むことで、対話がさらに盛り上がり、新たなアイデアや新たな関係性を創出しやすくなる可能性を感じてください。
〇特記事項
本セッションの参加にあたり、Zoomに接続する端末以外に、スマートフォンかタブレットをご準備いただき、https://connectedflip.com/よりダウンロードした「Connected Flip」アプリを事前にインストールの上、ご参加ください。