ファシリテーション・サミット東京2022 フリーセッション 

実施日時:6月11日(土)15:30~17:30

一覧

各セッションの内容

FS301(会場)ワールド・カフェのさらなる可能性を広げていくためにできること、押さえること

〇発表者 大嶋友秀 河野恵 東憲治

〇概要

ワールド・カフェは、いろんなところで開催されています。2022年度の高校の国語の教科書にもワールド・カフェは紹介されて、当たり前に使われる方法となってきました。FAJでも、ワールド・カフェ20周年や25周年のイベントだけでなくいろんな機会で実践されています。一見、シンプルに見える方法もその基本となるプリンシパルや哲学を理解してその場をデザインするかどうかで、話し合いの質が大きく変わるでしょう。このセッションでは、ワールド・カフェの背景にある考え方や関連するトピックをテーマとして、対話をして探究していきます。ワールド・カフェに関心があれば、はじめての人も経験者でも歓迎します。

〇実施形態

60分x2回ないしは40分x2回(検討中)

FS302(会場/オンライン)ファシリテーションをはじめよう(勉強会)を通して、得られた知見と仮説について

〇発表者 増平貴之、佐竹正人、吉田聖美

〇概要

「ファシリテーションをはじめよう」というタイトルで2017年から5年間程度、外部の方(非会員)を対象に行なってきた勉強会での活動から得た知見やコロナ禍以降はオンラインでのワークショップの知見について、紹介し、参加者と対話します。また今後、このチームが検証したい内容についても併せて、参加者と対話を行い、参加者の今後の活動にいかせるヒントをみつけるワークショップをおこないます。

〇実施形態

15:30~16:00 「ファシリテーションをはじめよう」(勉強会)の概要説明

16:00~17:30 「ファシリテーションをはじめよう」(勉強会)の体験

FS303(オンライン)組織変革を促進する社内ファシリテーターの育成事例のご紹介~社員の当事者意識と主体性を促し、自社の課題解決を実現~

〇発表者 アーティエンス株式会社代表取締役 迫間智彦

〇概要

事例と共に、社内ファシリテーター育成で組織変革を起こすポイントをお伝えいたします。具体的には、下記二点です。

一点目は、組織変革を進める際に失敗するポイントを理解し、失敗が起きないようにするためのデザイン(企画)の方法論です。Withコロナのようなクライシス(危機的状況)は、組織変革を強く進めるチャンスです。ただし、組織変革のポイントを抑えていないと、変われないどころか、今までのやり方から脱却できないケースも多くみられます。その結果、時代・状況に適応できないということが起きます。

二点目は、社外のコンサルタントに依存することなく、自組織内で組織変革を進めるための方法論をお伝えいたします。社外のコンサルタントを入れて、一時的に良くなったように見えても、「結局元に戻った」、「効果が継続しない」、「悪影響が出た」というお話はよくお聞きします。どんなに優秀な社外コンサルタントであっても、組織変革を推し進める社員たちが当事者意識・主体性を持てていないと、組織変革の機運は高まりません。

本セッションでは、社内ファシリテーター育成の事例を交えながら、Withコロナをチャンスととらえて、組織変革を進める方法をお伝えし、みなさんと共にVUCAと言われる時代に対して、どのように適応していくかを探求していければと思います。

〇実施形態

【1回目】15:30~16:25 活動内容のご紹介と、質疑応答

【2回目】16:35~17:30 活動内容のご紹介と、質疑応答

FS304(オンライン)一堂に会さない場のファシリテーションを考えてみた

〇発表者 阪長俊之

〇概要

これまでFAJで扱ってきたファシリテーションの多くは、直接会うかZoomなどのオンラインかは別にして、一堂に会してファシリテーションをいかに行うかの研究が多かったと思います。しかし働き方の多様化や、グローバルを相手にした場合など、メールや掲示板(LINEやSlackなども含む)でしかコミュニケーションができない場面も増えてくると予想しています。ここでは関西支部でSlackを用いた上記を研究する定例会の成果を共有し、一堂に会さない場でのファシリテーションを考えてみたいと思います。

〇実施形態

およそ20分周期で、発表内容の説明&質疑応答を繰り返します。

FS305(オンライン)~新しい取り組み"協働促進プログラム"の活かし方~

〇発表者 亀井直人

〇概要

こんにちは、協働促進プログラム準備室です!わたしたちは、FAJで行うあらたな取り組みである、協働促進プログラムを通じて「継続的に地域や社会・他団体との連携を促進する」そのための仕組みづくりを進めています。 すでに活動をしている皆さんが、「活動に協力したい会員と繋がりやすくなる」ことが期待できる。 テーマを持ち新たに活動したい皆さんにとっては、「ノウハウの提供などを通じて持続的な活動に進む」ことが期待できる。そのような取り組みになっていくことを目指しています。本セッションでは、現在の活動状況をお知らせし、みなさんからのフィードバックを頂きたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。

〇実施形態

1回目
 発表A(亀さん、世良さん、クマクマ)
15:30~15::45 活動の目的と今後の展望
15:45~16::00 質疑応答・ディスカッション
 発表B(杉さん、まーぼー)
16:00~16::15 活動中のプロジェクト紹介
16:15~16::30 質疑応答・ディスカッション

2回目(1回目と発表内容・発表者は同じです)
 発表A
16:30~16::45 活動の目的と今後の展望
16:45~17::00 質疑応答・ディスカッション
 発表B
17:00~17::15 活動中のプロジェクト紹介
17:15~17::30 質疑応答・ディスカッション

FS306(オンライン)気軽に楽しく、話し合おう! バリアクラッシュ!! 〜伝える 伝わる ダイジョーブ♪〜

〇発表者 橋詰敦樹

〇概要 

「障がい有る無し関係ない、通訳居るいない関係ない、肌の色、年齢、性別関係ない。皆で楽しく語り合う、それがバリアクラッシュ。」私たちバリアクラッシュ研究会は人と人とが、その間にある様々な垣根を乗り越えて、自由に対話することを目的に活動しています。ワールドカフェ25周年記念イベントを皮切りに、昨年のファシリテーション・サミット OSAKA 2021でのポスターセッション、東北支部定例会、沖縄サロン例会など、特にろう者と健聴者とのコミュニケ―ションをテーマに、活動を続けてきました。サイレント・ワールドカフェなど、私たちの活動をご紹介するとともに、その一部を体験していただきながら、「伝える、伝わることの楽しさ」について、改めて一緒に考えてみたいと思います。

〇実施形態

FS307(会場)カーリング女子日本代表チームに学ぶ最強組織×ファシリテーション

〇発表者 田頭篤、堀公俊、徳田太郎、加留部貴行

〇概要

北京オリンピックで見事銀メダルを勝ち取った、カーリング女子日本代表チーム(ロコ・ソラーレ)。彼女らの強さの秘密を、日本代表選考会での「瀬戸際からの大逆転劇」直前の話し合いから読み解きます。それを一般の組織で応用するにはどうしたらよいのか? その際にファシリテーションはどんな働きをすればよいのか?これからファシリテーションはどこに向かっていくのか?ファシリテーションみらいセンターの精鋭が、皆さんを巻き込んでファシリテーションを鋭く問い直します。

〇実施形態

30分×4回ないしは40分×3回(検討中)

FS308(オンライン)メタバースでの対話を模索する

〇発表者 楯岡かおる、神田信治、久保田和宏、柴田千晶、角谷裕司、永井則子、林加代子、他

〇概要

メタバースに入った時、人と人とのコミュニケーションはどうなるのか、対話はどうなるのでしょうか?リアルやオンラインとは何が違うのでしょうか?メタバース内では、姿かたちは現実と違いますが、行動にその人らしさが出てきます。自分の姿が見えないのは、リアルと同じです。また、音声がリアルと同様360度から聞こえるため、一つの会場に大勢いても、遠くにいる人の気配を感じつつ、近くの人とだけ話す事が可能です。リアルともオンラインとも違うメタバース内での対話について、様々な試みをした途中経過を発表します。また当日は、一旦ZOOMに集合してからメタバースに入る形式ですので、VRゴーグルを持っていない人でも参加できます。

〇実施形態

当日の流れ ZOOM→VRCHAT(メタバース) ZOOM画面にメタバース内の映像を中継→ZOOM。基本的に出入り自由ですが、下記のタイムチャートを参考にしてください。

15:30~16:00位 ZOOMにて活動報告など

16:00~17:00位 VRCHATでメタバース体験(ZOOMにメタバース内の映像を中継します。VRCHATに慣れている方はこの時間、直接kaounアカウントにフレンドリクエストしてjoinしてもかまいません。)

17:00~17:30位 ZOOMにてメタバースの今後等について話し合い。

FS309(オンライン)ペン付きデバイスで「デジタル・ファシリテーション・グラフィック」 和歌山サロン的活用術

〇発表者 FAJ和歌山サロン

〇概要

ペン付きデジタルデバイスを使ったデジタル・ファシリテーション・グラフィックの実践発表とデバイスやツールをファシリテーター目線で比較する。話し合いの種類や記録の用途別での向き不向き、初心者向け実践方法など、和歌山サロンメンバーの経験を基にまとめる。皆さんの活用事例も共有し、オンライン会議のファシリテーション・グラフィック向上を目指す。

〇実施形態

当セッションでは全時間を使い、参加者と対話し、1枚の成果物を作っていきます。
16:05-16-15 休憩
16:50-17:00 休憩



FS310(会場)学習科学を応用したワールドカフェのプロセスデザイン~"他花受粉"に着目して

〇発表者 田坂逸朗

〇概要

ファシリテーションが奏功する手法の一つであるワールドカフェ形式に関する研究発表です。発表者は、実践者としてワールドカフェのファシリテーターを務めるかたわら、ワールドカフェにおける相互行為について研究しています。本発表では、実際のワールドカフェ事例を分析した、学習科学の見地からの研究成果を発表します。ファシリテーターが直接は関与しないテーブルでの発話においては、席替えによって談話が解体され、新たな成員が自発的に新たな文脈を再構成しようとするときに、"他花受粉"が組織化されます。データの分析結果でその機序を示し、そこから導き出される、新たなファシリテーターのふるまいやプロセスデザイン、ひいては人が行う議論の特質について議論します。

〇実施形態

 15:30~16:00 研究発表と実践事例の考察(1回目)

 16:00~16:20 質疑応答と議論

 16:20~16:50 研究発表と実践事例の考察(2回目)

 16:50~17:20 質疑応答と議論

 17:20~17:30 総括

FS311(会場)「FAJのVisionを作ろうチーム」がお届けする FAJの新しいビジョンづくりに向けた〈ビジョンワーク第二弾〉!!

〇発表者 FAJのVisionを作ろうチーム(かよ、カルロス、しょう、すえちゃん、せいや、たっちい、にんにん、はまむー、ひろ、ぴ~ちゃん、めぐりん、やまちゃん、りょう)

〇概要

FAJのビジョンを作り直すことを目指し、昨年から実施している「ビジョンワーク・ツアー」。オンラインで全国を駆け巡り、これまでに100名弱の方にご参加いただきました。このワークで生まれた20個以上の新たなビジョンとなる種「Whyステートメント」。現在は、このWhyステートメントから実際のビジョンを紡ぎ出していくための「ビジョンワーク第二弾」を企画中です。今回のサミットでは、我々「FAJのVisionを作ろうチーム」がこれまでに行ってきた活動を紹介するとともに、このWhyステートメントから実際にビジョンを紡ぎ出すためのワークの一部を皆様に体験していただきます。これからのFAJの新たな看板となる新しいビジョン。このサミットで、皆さんもこの新しいビジョンづくりに参加してみませんか? みなさんとビジョンについて語り合える場をご用意してお待ちしております!

〇実施形態

FS312(オンライン)ファシリテーションサポート委員会の活動:2021年までを振り返る

〇発表者 ファシリテーションサポート委員会の委員

〇概要

 昨年のサミットに続き、FAJの支援・助言事業である「ファシリテーションサポート委員会」の活動内容サマリーをご紹介するものです。このプログラムは2016年度にスタートし、外部の組織や団体からファシリテーション研修やファシリテーターをやって欲しいというご依頼・相談に対応してきました。6年が経過し、これまでメインファシリテーターとして70名を超す会員のかたのご協力を得てやってきたのですがこれまでの活動内容をデータや事例をもとに紹介するセッションです。2021年度は、コロナの影響もありながら、外部から46件の問い合わせをいただき、結果として18の案件について計31回のファシリテーション研修やワークショップを実施しました。外部からは、どのような団体・組織がどんな種類の問い合わせをFAJにしてくるのかなどの分析も含めてご紹介します。この事業では、外部からの依頼事項に対応して、何かを単にお届けするというだけでなく、ヒアリングを通じて、最も良い形で依頼者の組織にファシリテーションが導入できるようコーディネーションに力を入れてやっています。運営に際して大事にしていることや事例も含めて委員会メンバーがご報告し、皆さんの質問にもお答えする時間です。

〇実施形態

15:30~16:00 活動の概要ご紹介(1回目)

16:00~16:30 質疑応答

16:30~17:00 活動の概要ご紹介(2回目)

17:00~17:30 質疑応答

FS313(オンライン)FAJ LINEスタンプ部

〇発表者 高橋信貴 大国兼道

〇概要

LINEなどでグループチャットをしているとき、「ちょっとキツく聞こえちゃったりしていないかな?」「なかなか文字で伝えるのが難しいな...」など、実際に会っていないが故にやり取りがもどかしかったり、困ったりしたことはありませんか?FAJ LINEスタンプ部では、LINEチャットのときファシリテーション目的で使えそうなLINEスタンプを試作し、東京支部と北海道支部の定例会でも参加者のみなさんにLINEスタンプを作っていただきました。これまでの活動内容を以下のように簡単にご紹介したいと思います。

  1. FAJ LINEスタンプ部設立趣旨/メンバー紹介
  2. 活動報告/作品紹介(東京支部WS 2022/1/22、北海道支部WS 2022/2/5、ほか)
  3. ワクワクする活用事例

〇実施形態

30分周期で「発表と質疑」を繰り返す予定です。Zoom用のデバイスの他にLINEの使えるスマホをご用意下さい。LINEで作品紹介を行う予定です。LINEアカウントをお持ちでない方は、下記のサイトを参考にご準備ください。https://guide.line.me/ja/signup-and-migration/line-signup.html

FS314(オンライン)ぼちぼち話そか人生会議~ググっても見つからない話しをしよう~

〇発表者氏名 中村恵 久澄園子 細本清子 前原恵

〇概要

「行き先をググれば行き方が分かる。往き先を念ずれば生き方が分かる。」とある寺院の掲示板の言葉です。今回は人生会議をテーマに「ググってもみつからないこと」をぼちぼち話し合ってみませんか?「大切にしていること」を引き出す。物語にじっくり耳を傾ける、他者の考え方や信念に触れ「ゆらぐ」意見を受け止める。そして、何を選択し何を手放すのかなどの意思決定をファシリテーションのチカラでどうやって支援することができるのか。もしバナゲーム™をベースに、体験と振り返りを行います。人生会議へのハードルがちょっとだけ低くなる、そんなハートウォーミングな内容です。

〇実施形態

15:30~16:20 1回目ワークショップ

16:20~16:25 休憩

16:25~17:25 2回目ワークショップ

17:25~17:30 クロージング

※1回目と2回目は同じ内容です

FS316(会場)船川淳志はなぜ言葉にこだわるか ~DX、クリティカルシンキング、SDGsをファシり続ける船川流の神髄とは何か~

〇発表者 船川淳志

〇概要

ファシリテーションは言葉抜きにはなしえない。我々はことばによって、相手の理解を進め、物事の本質に迫ることができる。しかしながら、ことばをどこまで大事にしているだろうか?「バズるとブレる」という箴言がある現代において、ことばのライフサイクルは短くなり、情報洪水の中で言語空間は益々空辣になってきている。そこで、このセッションでは改めて、ことばを大事にすることに焦点をあてながら、ファシリテーターとして自らの思考を深めながら、多様な他者とつながるヒントを考えていきたい。

〇実施形態