2024年10月 第228回 テーマ1レポート:みんなで納得して決めるには? ~No decision , No action~中部支部

1.実施日時 2024年10月20日(日) 9:00~12:00

2.会場  オンライン Zoom

3.担当者
 定例会担当:がっくん(河村学)・じゅげむ(森和紀)・ひろみ(天野浩巳)

4.参加者数 
 会員:21名(担当(従業)者は含まず)
 従業者:3名
 一般・見学:3名
 合計:27名

5.プログラム概要
 1.オープニング
 2.多数決に挑戦!
 3.ミニレクチャー(意思決定/多数決/合意形成)
   休憩
 4.合意形成に挑戦!
   休憩
 5.ふりかえり(合意形成実践のコツを見つけよう)
 6.ふりかえりタイム&クロージング

6.参加者コメント
・合意形成という課題について、参加者同士の認識が共有されており、密度がたかい対話場となった。
・当たり前のことですが、意見を聞く、意見を深掘りする、ということがとても大事だということに、あらためて気づかされました。
・前半多数決のモヤモヤの凄さが気になりました。それがあるから後半のスッキリ感がますのですが、最初に意図開きをした方が良いのかな?と気になっています
・合意形成のプログラムは非常に良いものだと感じました。 ただ、テーマが個人の価値観の多様性を引き出すものではなく、「どれでもよい」と感じてしまい、 あまり熱中できませんでした。はやいうちに合意に達してしまって、むりに別の観点で反対意見 をだしてみたり、それはそれで良いのですが。本来の合意形成の意図とは違っているような きがします。
・テーマが極端に政治的だったり、クリティカルな問題にするのも避けた方がよいと思いますが、 運動会の出し物や社内旅行の行き先のようなテーマでは、面白さに欠ける気がします。 もう少し多様な視点や意見を引き出せるテーマ設定の方が、さらに充実したプログラム になるような気がします。
・意欲的な企画だし、面白かったです。時間配分は工夫の余地があると思いました。最初のグループ内チェックインは、(あの紹介テーマ)では5分でOK。多数決をして決めて帰ってくるところはブレイクアウトルーム設定が1分では、部屋に入った時点ですでに45秒しか残っておらず、かなりの「無理ゲー」でした。多数決は、ボルダー法でもやってみると面白かったかもしれません。合意形成は、多少のフレームを渡せたらよかったように思います。
・テーマは良かったと思います。 ファシリテーションを学び始めて3カ月程度です。書籍を読んで、知識は頭に入れたが、実践が伴わない形でのセミナー参加でした。 ですので、下記2つの立場で、頭を切り替えながら、セミナーに参加するのは難しかったと思います。  
 1)短時間で、セミナーの課題の回答を考えつつ  
 2)ファシリテーターの立ち位置で会議を進める
・会議は、事前の準備がとても大切だと思っていますので、事前にテーマを知っていればもっと学びのあるものになったかなと思います。

7.定例会担当による ふりかえり
 やっぱり合意形成テーマは人気があって、30名近い人に参加していただきました。ありがとうございます。
 今回は2024年1月に4時間で行ったプログラムを、日曜の午前中に収めるため3時間に短縮しました。その関係でグループふりかえりの全体共有が発表のみになり、参加者間の質問タイムを設けられなかったことが後悔です。もっと深い気づきが出てきたかもしれません。合意形成で話し合うテーマを考えるのは難しい。人それぞれ思うことが違っていて、もっと重いテーマ、自分事として考えられるテーマがいいという人が必ずおられます。でも、担当としては合意形成のプロセスを考えながらワークをしていただきたいので、テーマのコンテンツにのめり込みすぎてしまっては意味がないと思っています。定例会では今回のような軽いテーマが最適解なのではないのかなと考えています。(がっくん)

このプログラムを行うのは2回目でしたが、今回は急なキャンセルもでたおかげでワークにも参加でき、運営者と参加者の双方を味わうことができました。

最初の多数決が、運営者として想像していたよりも唐突感があり、そこへの戸惑いが大きくて本来着目してほしい、納得感にフォーカスできなかったかもなということを感じました。次に行うときにはこの辺りを見直ししたいなと思います。今回は中部支部の研鑽テーマチームメンバーで勉強会も行い、事前にメンバーで試していくなかで、いろいろなご意見やアドバイスをいただき、レベルアップができたと思っています。そのやりとりが勉強になり面白い場ですので、興味を持った方は是非遊びに来て下さい!(じゅげむ)

「合意形成」という苦手なテーマに自分自身がチャレンジしました。ワークのお題が「運動会の種目を決める」で進め、研鑽チームで勉強会をしながら検討を重ねました。当日は大勢の方に参加して頂き、「地区の運動会」という設定で参加された方、各々が色々な気づきを得て頂いたことを感じることもできました。運営側の私自身も多くの学びを得ることができ、少し苦手意識を減らすことができたのでは?と思っています。また、今回は途中で緊迫した場面がありましたが、参加されたみなさまに助けられて当事者の方も納得して進めることができ、満足度の高い会にすることができたと思っています。(ひろみ)