2016年7月赤テーマレポート:多様な少数派から広がる未来を創るには?フューチャーセッション2016 in NAGOYA中部支部

多様な少数派から広がる未来を創るには?フューチャーセッション2016 in NAGOYA
◆実施日時:2016年7月16日 (土) 13:00~17:30
◆定例会担当: 上井雄太、上井靖
◆会場 / 部屋番号: 東桜会館 第2会議室
◆参加者数: ファシリテーター(チーム) [2] 名 + 参加者 [40] 名(会員32名、一般8名)
◆<告知文>私の当たり前とあなたの当たり前は、同じものもあれば違うものもあります。さらに、私たちが多数派だと思ってしまうと、その当たり前は常識と思ってしまうことがあります。では、少数派は非常識であり間違っていると言えるのでしょうか。ファシリテーションは、多様性を重んじて生かします。多様性の中には、たくさんの少数派が大切にしていることが存在します。これからの未来を考え創っていく上で、多くの少数派も含めた多様性をいかすためには、どんなプロセスを大事にしていくのかをテーマにしました。関心のある方、是非とも一緒に対話をしていただけそうな方をお誘いの上、参加していただけたら嬉しいです。
今回の定例会では2つの特徴があります。
・FAJが協力しているイベント「フューチャーセッション・ウィーク2016」の一環で行われるスペシャルセッションとして、この定例会で開催することになりました。未来志向の対話を中心としたフューチャーセッションとは何か?どんな可能性があるのかなどを体験できます。そこには多様なステークホルダーがいかに集うかが大きなポイントでもあります。
・多様な方々に集まっていただいた場でセッションを始めるとき、どんな話題から入っていくかは、セッションのプロセスに大きな影響を与えます。今回は担当の知人でLGBT等に関わる方々をゲストスピーカーとして話題を提供していただきます。今までの社会では、生きにくいと感じられている少数派の方々のお話に耳を傾けていくことから始めます。
◆当日のプログラム
 1 フューチャーセッションとは?
 2 話題提供者を交えての金魚鉢トーク
 3 ペア対話:タイムマシーン
   "2021年になりました。振り返って、どんな想像できないことが起きていますか?"
   (自分自身のベストシナリオ=夢の姿)
 4 問いかけ
   "どうしたら多様性を活かし合い、素敵なNAGOYAの未来をつくることができるだろうか?"
 5 4の問いの各自の考えを共有し合い、マグネットテーブルで対話
 6 未来編集会議 5の対話から、未来のメディアに取材された記事を作成
 7 ふりかえり
◆参加者コメント:
・とかく過去や現在での課題に眼が行きがち。未来を描いてバックスキャンするという未来思考をこれからは意識していきたい。
・自分にはまっている当たり前が、思考を邪魔しているのだという気づきが生まれた。
・多様性はすでに存在するという捉えで、その多様性を活かし合いより良い未来を創造するという視点が、とてもポジティブかつ楽しいワークとなっていった。
・多様価値観に触れることは、未来の人生の幅を広げてくれる可能性を感じた。

◆担当者振り返り:
・多様性を活かし合いなさいと言われても難しい。現状で物事を考えるだけではなく、自分たちのありたい姿を描き、それを実現するためにお互いの強みを活かし合う。今回のセッションでの学びは、多様性を保つことを目的にするのではなく、あくまで多様性はありたい未来をつくるための手段として捉えるべき。
この場自体がまさに多様性を活かし合う場になり、そこには一人ひとりの個性を活かし合う未来像が描かれていた。多様性という抽象的な言葉を、具体化し、行動につなげる役割として ファシリテーターの活躍できる領域はまだまだたくさんあると感じた。