2019年6月 第164回 赤テーマレポート:自工程完結×ファシリテーション ~モノづくりの世界から会議をとらえると?~中部支部

2019年6月15日(土)中部支部定例会(第164回)赤テーマ:自工程完結×ファシリテーション ~モノづくりの世界から会議をとらえると?~

1実施日時:2019年6月15日 (土) 13:00~17:30

2.会場:中央生涯学習センター(刈谷市総合文化センター内)/ 402研修室

3.担当:とばっち、たっしー

4.参加者数: ファシリテーター(チーム) 2名 + 参加者 11名

(参加者内の会員 13名)

5.プログラム概要:
 皆さんは「自工程完結」という言葉をご存知ですか?
漢字が並んでものものしい言葉ですが、製造に携わる方はもしかしたら聞いたことがあるかも。
モノづくりの世界から発信された品質管理の考え方で、平たく言えば、 「手戻りややり直しのない仕事をしよう」ということです。
今回の例会では、この「自工程完結」の体系を紹介しつつ、モノづくりならぬ、 話し合いの世界でこの考え方が通用するのか、皆さんと考えてみたいと思います。

一緒に後戻り、やり直しのない、質の高い会議を目指しましょう。

参考図書

『トヨタの自工程完結 リーダーになる人の仕事の進め方』(佐々木眞一)

『トヨタ公式 ダンドリの教科書』(トヨタ自動車株式会社、佐々木眞一)

『トヨタのPDCA』(佐々木眞一、水津あさ) 『トヨタの思考法』(佐々木眞一、中部品質管理協会)


<当日のプログラム>

Ⅰ.オープニング

 1.あいさつ・事務連絡・担当者紹介"

 2.趣旨説明

Ⅱ.モノづくりの自工程完結

 3.チェックイン  ①名前 ②やっていること ③モノづくりで失敗した経験 ④その理由

 4.ミニレクチャー:自工程完結とは

Ⅲ.コトづくりの自工程完結

 5.グループワーク:コトづくりの失敗 ①経験事例、失敗理由の出し合い ②代表例選出

 6.ミニレクチャー:コトづくりのJKK

 7.グループワーク:コトづくりの失敗をJKKで考えよう

  ①JKKの5つのステップで失敗要因・対策を検討

  ②発表・共有 Ⅳ.会議の自工程完結

 8.グループワーク: 会議の失敗・悩みをJKKで考えよう

  ①JKKの5つのステップで失敗要因・対策を検討

  ②発表・共有

Ⅵ.クロージング


参加者コメント:

<良かったこと・参考になったこと>

・自工程完結のための要点を理解できた ・ロジカルでわかりやすい内容説明でした ・新しい試みで興味深く参加できた

・配布資料やフォーマットなどがあって理解しやすかった。たくさんワークがあったのが良かった。

・今日は難しかったけどいろいろと学びが多かったです ・新しい手法を得られた

・話しあい、会議における「狙い」や「目的」その必要性を事前にハッキリさせることが大事(上位下達ではやらされ感がする)

・普段の仕事に直結できる考え、ステップだと感じました。ワークシートのフォームを日々の業務の中でもいかせると思いました。判断基準の考え、思考法をもう少し深めたい。

・自工程完結改めて勉強できた!

<改善が望ましいこと>

・コトづくりJKKワークと会議JKKワークの違い 発展性はどこか?!コトづくりワークなしで、いきなり会議ワークだったらどうか?

・最後の会議のJKKについて、みんなでふりかえりたかった ・間に個人ワークを入れたほうが良かったのでは?そのほうが理解が深まる気がしました。

・会場はできれば名古屋で・・・  ・有意義な内容でしたが、「自工程完結」とのつながりはイマイチ腹落ち感がなかった

・判断基準のコツがあれば(思考法)次回いただけるとありがたい。


担当者振り返り:

・「品質は工程でつくりこむ」という自工程完結の考え方をファシリテーションに応用することにチャレンジしてみました。「目的・目標を明確にする」、「プロセスを明確にする」など、仕事の段取りと、ファシリテーションの場づくりは通じるものがあるので、考え方そのものは共通するものだと思います。 ワークに落とし込むことをうまくできたかどうか、まだまだ課題はあると思いますが、参加者の失敗をネタに話し合うのは大いに盛り上がりました。 今回は自工程完結の考え方を理解いただく時間を丁寧に取りましたが、より会議に焦点をしぼって探求することも有効ではと思いました。 参加者の皆さま、ありがとうございました。(とばっち)

・自工程完結に馴染みはあったため、初めて定例会担当を手伝いました。担当したチェックインは、モノづくりの失敗体験を披露することで、参加者同士の距離を縮めてもらいました。とばっちアドバイスより「失敗大賞の選出」をして、さらに盛り上がることができました。今回、ごく一部を担当させてもらいましたが、工夫によって参加者の反応が変わる主催側の喜び、楽しさをしり、次月以降でさらにかかわっていきたいと思いました。とばっち、みなさんありがとうございました。(たっしー)