1.実施日時:2020年2月15日(土) 13:00〜17:30
2.会場:東生涯学習センター 視聴覚室
3.担当:ひとろん(FAJ中部支部)
4.参加者数: 担当 1 名 + 参加者 8 名
5.プログラム概要:
・オープニング
・チェックイン 自己紹介(名前・どこから来たか?・「対話」のイメージ)
【前半 1つ目の「観る」=相手の価値観や前提・環境・背景を観る】
・対話とは?
・対話のポイントを知る
・対話がないとどうなるか、お互いの価値観や前提・環境・背景を観るとはどういうことか?
ミニワーク「朝はパン?ごはん?T野家の悲劇」
・実際に対話をしてみて、相手の背景を観るためにどんなことが大切か考える
グループでの対話と、ふりかえりシートを用いたふりかえり
【後半 2つ目の「観る」=対話をしている今ここの場を観る】
・「場を観る」とはつまり何を観るのか?
「ファシリテーション入門 第2版」p104からの観る視点を説明
・場のプロセスを観る練習をし、場にどんな介入ができるか考える
フィッシュボールを取り入れた対話のワーク
1グループがグループで対話をし、もう1グループがその様子を観察。
観察しているグループは、場に起きていたことで気づいたことを付箋に書き出し、時系列に貼りだす。
両グループで貼りだした付箋を見ながらふりかえり。
6.参加者コメント
【良かったこと】
・体験を通じて学べるところがとてもよいです。Prgの内容もムリなく、ゆったりしてよいです。
・「観る」という作業を正面向いて考えられることは無かった。観察されるとは想定外だった。
・観るという今までにない気づきがあったこと。
・ファシリテーターは、"促進"させることが目的であり、無理することはないこと。
・少人数で深く プロセスを見えるようにした事
【改善点】
・チームにベテランが多いと新参者はやややりにくいです。
・「観る」「視る」「見る」の捉え方など、解説があっても良かったかと。
・対話には助走が必要なので対話時間がもう少しあっても良かったかもしれないです。
7.担当者振り返り
ファシリテーターとしての、介入の手段の選択肢を増やすことは普段の定例会でできているが、では、その数ある手段の中から今ここの場に最も有効なものはどれか、それを見極めるためにはファシリテーターとしての「観る」力をもっと伸ばす必要があると感じていました。今回は、そんな「観る」力に焦点をあてた定例会を行うことができて良かったです。 1つ目の「相手の価値観や前提・環境・背景を観る」では、自分にとってあまりにも当たり前でわざわざ確認しないようなことでも、意外にも相手と認識が異なるということに改めて気がつきました。 相手の背景を知ろうとする時、「なぜですか?」「どうしてですか?」とついつい質問攻めになりがちでしたが、具体例をはさんだり、お互いに過去のエピソードを語る時間を設けたり、様々な切り口から対話を深めることを参加者の皆さんから学びました。
2つ目の「対話をしている今ここの場を観る」では、普段何気なく見過ごしている手の動きや体の動き、声色、表情、目の動きなどに着目し、丁寧にふりかえりをすることができて良かったです。今後の課題として、ファシリテーターは気がついたプロセスを自分で解釈したうえで介入をするのが良いのか、解釈を加えずに観えた事実のみを場に投げ返すのが良いのか、この点はもう少し追究してみたいと思いました。 対話の促進に限らず、観る力が高まればふりかえりやフィードバックの内容も自然と深くなり、定例会における互いの成長にも役立つと思いました。これからも「観る」を自分のテーマとして扱っていきたいと思います。