2020年8月22日 (土) 中部支部8月通常定例会(第180回)青テーマレポート:『オンライン会議ファシリテーション』ってオフラインと何が、どう違うの?中部支部

1.日時:2020年8月22日 (土)13:30~17:00

2.会場:オンライン会議システム「Zoom」
3.担当:いっちゃん、ぐっちょ、しばちゃん、じゅげむ(中部支部)
4.参加者数:定例会担当者 3名+参加者42名
     (参加者内の会員 40名+見学者2名)
5.プログラム概要
 <スケジュール>
1.オープニング
   1)「もやしのお約束」の確認(目的・目標、役割分担、進行スケジュール、お約束)
   2)チェックイン
2.グループワーク①
    過去のオンライン会議をふりかえる
3.グループワーク②
    オンライン会議をうまく進行するためのアイデア出し
4.グループワーク③
    模擬会議の体験(奇数グループ)&偶数グループからのフィードバック
5.グループワーク④
    模擬会議の体験(偶数グループ)&奇数グループからのフィードバック
6.ふりかえり(個人ワーク)
    学んだことの概念化「明日から実践することは?」
7.クロージング
<告知内容>
新型コロナの影響で急に広まったものの一つに、オンライン会議がありますよね。
みなさんも、会議のメンバーだったり、場合によってはファシリテーターや司会者
会者として、オンライン会議に参加されていることと思います。
そんな会議の後、こんなことを感じたことはありませんか?
「言おうと思ってもタイミングがつかめず、発言できなかった。」
「会議に集中できなくて、他事をしてしまった。」
また、ファシリテーターとして参加した場合ですと、
「いつもより、みんなの発言を引き出せなかった。」
「議論が今一つ、深まらなかった。」
などなど。
今回の定例会では、リアルの会議の会議に比べて、オンライン会議がなんとなく
うまくいかないと感じているあなたにぴったりのテーマを用意しました。
今回のテーマでは、特にビジネスに的を絞って、オンライン会議とオフライン会
議の共通点・相違点を言語化したうえで、体験学習を通じて、うまく進行するた
めのファシリテーションのコツを考え、つかんでいただけたらと考えています。
オンライン会議で悩める方のご参加をお待ちしております。

6.参加者コメント

<良かったこと、役立ったこと>
・模擬オンライン会議を実践できたこと。会社ではコンテンツに特化してしまい、
プロセスを見ることは軽視してしまっているので、気付きが多かったです。
また、模擬会議で記録係だったのですが、自分が画面共有した途端にフリーズして
しまい、リアルに焦ったことも貴重な経験でした。
・模擬会議をフィッシュボウル形式で実施したことで、観察、フィードバックともに
気づきが得られた。グループの参加者に多様性があり自分とは違う視点があった。
・テーマ・内容はとても今、まさに聞きたい、みんなで考えたい内容であり、良かったと思います。
・時間の短さがうらめしく感じる一方、やってみるとやっぱり実践体験は、短時間でもいつも勉強になります!
・雰囲気が温かくていいですね。まさに「学び合いの場」という感じで、よかったです。
ただ、やはり時間が少なく、少し不完全燃焼な感じもありました。
<改善が望ましいこと>
・フィードバックについては2点フィードバックの対象者の意見も聴きたいとい
うのが正直である。例えばファシリテーターの振る舞いに対して、参加者がどの
様な印象を受けたかと言ったことが知りたいので。2点目、フィードバックにつ
いて多少コンテンツに入ってもやむを得ないかもしれない。例えば、もう少し出
てきたアイデアの深堀をしてもよかったのでは等
・オンライン会議やスプレッドシートの使い方に不慣れな人へ、事前に操作を
レクチャーする部分をもっと強化する必要があるのでは、と感じました。
・オンライン会議ならではのテクニカルな講義パートがあっても良かったと思いました。
・課題をこなすことが目的になってしまっていて皆さんと十分話す時間がなかっ
たのがとても残念でした。
・全体構成で見ると、目的・ルール・前半のワーク、後半のワークがうまくつな
がっていなく、ワークの到達点に対する時間確保・配分も十分ではありませんでした。
恐らく担当の方は分かって臨んだのかと思いました。あれこれやろうというチャレンジが、
結果的には参加者に甘えた内容、運営につながってしまったのではないかと考えます。
パート分けして担当を振ると起こりがちであり、全体を通してもともとの目的と照らし合わせて、
冷静に個々のプログラムの優先順位付け、調整をするステップが必要と感じました。

7.定例会担当によるふりかえり

<ぐっちょ>
定例会当日は参加できない担当として、打合せ・準備に関わりました。
当日の振り返りは、他の担当者に譲りますが、
事前準備としては、定例会直前まで内容についてとことん詰めることができて、
より良いものになったと思います。
オンライン定例会が当たり前になってきたタイミングで、オンラインとオフライ
ンの違いについて考えるという旬なテーマだったこともあり、研鑽テーマという
こと以上に、参加者それぞれがこのテーマに向き合い、言語化するよい機会にな
ったのではと思います。
蛇足ですが、模擬会議のテーマ設定はやはり簡単ではなく、これだけに絞った勉
強会を開催してもよいかと思いました。
<しばちゃん>
・できるだけリアル感を出すために、日常に近い話題で模擬会議を設定しましたが、
テーマ等が難しくなりすぎてしまったと思いました。ベテラン会員の方に、
進行をかなり助けていただきました。
・共通点・相違点の言語化、体験学習を通じてのコツの習得がメインテーマでしたが、
そのあたりのまとめのための時間確保が必要だったのではと思いました。
・オンライン定例会は、プログラム自体の説明、ツール使用の準備など、リアルに比べ、
かなり時間に余裕を持っていないと、参加者の方にストレスをあたえてしまうと思いました。
・今回の経験を活かし、今後は、時間とゴール設定のバランス、体験してもらう
プロセスを常に考えながら、プログラムを組んでいきたいと思います。
<じゅげむ>
・オンライン会議とオフライン会議の共通点/相違点のパートを担当させていただきました。
企画段階の話し合いでは、ファシリテーションで重要なことはオフラインでも
オンラインでも同じであるはずだよね、という仮説を立てていました。
・共通点/相違点のパートで、こういった仮説に迫り、次の模擬会議で試す、という青写真でした。
もう少し深く掘り下げられるような問いを設定できたら、皆さんの学びがもっと
深まったのではと反省しています。この点はこれからも研鑽に励んでまいります。
・全体として、会議の目的や目標を繰り返して共有したり、発言をしっかり受け止めたり、
時間を守ったり、安心安全な場づくりをしたり、という基本ながら忘れがちなこと(自戒です!)が、
オンライン会議の増加で改めてフォーカスされていると感じました。
だからこそ、ファシリテーションを学び実践することに価値があるんだなということに、
改めて気づかされました。貴重な学びの場を共に創りあげてくださった皆様のおかげです。
ありがとうございます!
<いっちゃん>
・今年の4月頃、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、突然、社内にて「オンライン会議」を
開催せざるを得ない状況となりました。日々、悪戦苦闘しましたが、なかなか思うようにいきませんでした。
そうした経験があって、今回の定例会を企画するにいたりました。
・やりたいこと、試してみたいことがたくさんあり過ぎて、アンケート結果でも
ご指摘をいただいているように、かなり詰め込みすぎのプログラムとなったことが今回、
最大の反省点です。とくに、オンラインにおいては、オフラインよりも丁寧な説明が必要
であること、どうしても進行が遅れがちであることなどを頭ではわかっていたつもりだったんですが・・・。
・今回の定例会の参加者の内訳を見ると、FAJ入会歴3年以内の方が1/3、10年以
上の方が1/3であり、ベテランの会員の皆さまに助けられたように感じております。
ありがとうございます。
・今回、いただいたご意見を真摯に受けとめ、さらに、学びの多いワークショップが企画
できるよう研鑽してまいります。