2019年7月 第165回 青テーマレポート:研鑽テーマ第2弾! やってみよう!深めてみよう!ファシリテーションのベーシック・スキル ~メッセージを受け止め、意味や思いを引き出す~中部支部

1.実施日時:2019年7月20日 (土) 13:00~17:30

2.会場:東桜会館 集会室

3.担当:ひとろん、とばっち、とく(FAJ中部)

4.参加者数: ファシリテーター(チーム) 3名 + 参加者 15名
      参加者の内 会員12名 +見学者3名

5.プログラム概要:
(1)オープニング
 ・ねらい、スケジュール、グランドルールを説明
(2)グループ分け&自己紹介
(3)第1部 【受け止める】を考える
 ・3人グループで「話し手」「聴き手」「観察者」の役割を交代しながら全てを経験
 ・話し手は候補の中からトークテーマを選び話す
 ・聴き手は「リアクション禁止」→「復唱のみ」→「自由に質問OK」の順番で条件を変えながら聴く
 ・観察者は話し手、聞き手の様子を観察する
 ・第1部のふり返り
(4)第2部 【引き出す】を考える
 ・4人グループでファシリテーターがグループに対して質問
 ・グループは設定されたテーマについて話し合い、ファシリテーターは質問で意見を引き出す
 ・質問は「オープンクエスチョン・クローズド・クエスチョン」「拡大質問、収束質問」「仮定質問、強制質問」の3種類
 ・第2部の振り返りは「質問の内容(対象)」を使って行う
 ・4人がそれぞれファシリテーターになり、全員がファシリテーターを経験する
(5)全体振り返り

6.参加者コメント
・受け止めて、聴き手の態度、反応で大きく内容が変わることが体感できた
・質問はもっと勉強したい
・「受け止める」「引き出す」という内容がよかった
・参考図書があるので家に帰ってからでも振り返れる
・受け止めるワーク、引き出すワークで実際に全員が担当するので、気をつけるポイントに気づきやすく、変化に気付きやすい条件設定だった
・初めて参加した人には分かりにくかった
・ワークショップの進め方、内容が理解しづらかったように感じました
・第2部の話し合いテーマが少し難しかった

7.担当者振り返り
・「受け止め・引き出す」をメインテーマにしながらも、第1部では「ふりかえり」にかなり重きを置いたプログラム構成にしました。アイスブレイクの自己紹介から丁寧にふりかえりをしていくことで、「同じ状況を見ていても人によってとらえ方が違う」ということに気づいたり、人とコミュニケーションをとるうえでの自分のクセのようなものに気づいたりすることができたと感じました。場に何が起きているのかを的確にとらえることが効果的なはたらきかけをするための第1歩だと思うので、ファシリテーションについて語る前に、その場で何が起きているのかに気づく「プロセスをみる力」を伸ばしていくことが大切だなと思いました。第1部のふりかえりでは、「うなずいてもらうだけで言葉が出てきやすくなった」「相手の聴き方によって話すスピードが変わった」など、場に起きていたプロセスのかなり細かい部分まで気づきが挙がったのがとても良かったです。
第1部はかなりストレスを感じるワークだったと思いますが、みなさんがグランドルールに立ち返りながら前向きに取り組んでくださったのでとてもありがたかったです。(ひとろん)

・研鑽テーマらしいベーシックな内容をシンプルに提供する中にも、MFであるひとろん、とくさんそれぞれの想いが反映されたプログラムとなりました。
第1部では傾聴+ふりかえりによる聴くことの大切さ、第2部は質問のパターン化による引き出すためのバリエーションの広がり、初参加者からベテランまでそれぞれ気づき・学びのある定例会になったようです。
研鑽テーマというコンセプト、今回の目的・ねらい、そして何よりもそれらを具現化した"生きた"グランドルールの設定により、しっかりと場がホールドされていたことが功を奏しました。
ひとろん、とくさん、お疲れ様でした。参加いただいた皆さま、ありがとうございました。(とばっち)

・第2部の担当としてプログラムを考えるうえで、ファシリテーション入門<第2版>を読み返し、引き出すことの意義として、「全てを出し尽くすことで、これから生み出す結論への合理性と納得感を高める」が自分の中ではっきりとしました。ただ、プログラムへ十分に反映しきれなかったこと、参加者にとって分かりにくい内容であったことは、宿題として再度取り組んでみたいと考えています。
参加者の皆さんがワークへ前向きに取り組んでいいただいたお陰で、多くの気づき、改善点を得ることができました。担当として研鑽テーマに関われて本当に良かったと思っています。ありがとうございました!(とく)