2021年3月 第187回 青テーマレポート:「成果につながる目標(ゴール)の立て方」〜いつもの話し合い、どう変える??〜中部支部

1.実施日時:2021年3月20日 (土)13 :00~17:00

2.会場:オンライン会議システム「Zoom」

3.担当
いけちゃん、ぐっちょ、じゅげむ、ひとろん

4.参加者数: 定例会担当者4名+参加者17名(会員17名)

5.プログラム概要

  • 対象
    ①話し合いを始める時に、目的の共有や目標をうっかり立て忘れちゃう人 ②目的と目標を立てるものの、達成しているのかどうか分からない、達成感がない人
    ③話し合いのメンバーに目的と目標を意識してもらいたい人
  • 目的 良い目標設定をすることで話し合いの成果を高める
    ●目標:参加者が得られるもの
    目的の共有と目標を立てることの重要性を再認識できる。
    成果につながる上手な目標の立て方が分かる。(何も見ないで自分なりの言葉で言える)
    目的をぶらさず、目標に向かった良い話し合いをするための工夫・アイデアが2つ以上見つかる。
  • 目標:主催者 参加者の目標達成率80%以上

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□開会挨拶  

□目的/ゴール/本日の流れ/グランドルール"""


□アイスブレイク 「達成できた目標、達成できなかった目標」


□レクチャー①


□ワーク 表向き30分間(実際は10分)

「FAJ中部支部の新年度の懇親会の企画会議です。どんな懇親会にしますか?話し合ってください」

□ワークふりかえり

目的と目標の視点から、グループで何が起きていたかを振り返る。
「10分間の話し合いの目的と目標は何でしたか?それは、どのように設定されましたか?設定されなかったグループは、その話し合いはどのように進みましたか?」

□対話 「話し合いがうまく進む目標とはどんなものですか?」
「適切な目標設定ができていないと、話し合いはどうなってしまいますか?そこから良い目標の条件を考えてみましょう」

□ミニレクチャー②「良い目標の立て方」

□グループワーク②
「歓迎会の企画Tが決まり、動き出しました。歓迎会は4月11日(日)です。今日、何をどこまで話し合うかを決めて、実際に話し合ってみましょう

□全体共有

□ふりかえり


□対話②話し合いの中での工夫

「目的をぶらさず、目標に向かった話し合いをするために、どんな工夫ができますか? たくさんアイデア出してみましょう。今日を含む今までの経験も踏まえて、考えてみましょう」


6. 参加者コメント:

・定例会自体を通じて、話し合いの目標設定すること重要性を再認識ましたし、引き続き良い目標の条件について突き詰めたいなと感じました。
・知らない実践に、知恵熱が出そうでした。
・目標と目的の違い等が再確認できた。
・話がずれる原因と対策について考えるきっかけを得たこと。
・目標設定について、理解が深まった。
・OARRの重要性を再確認した
・基本的なことでではあるが、進行するにあたってのファシグラやOARRといったものが大切なことに気づけたことは良かった。
・1アイテムで定例会が成り立たせるプログラムが参考になった
・ふりかえり時間でもやもやの共有とメンバーからのFBが得られた。ふりかえりタイムは貴重な時間。
・参加者間の理解度・認識をそろえることが大事と気づかされました
・目的から計画・実行までのプロセスの確認
・会社で理解していることと違って、一般的に活用できる、身近なスキルであると思えた。
・何を話したらいいのかわからないことがありました。あまり参加したことがない方が、戸惑っていることが見られました。何をしたらいいのか、問などがもう少し明確だとよかったかなと思いました。
・目的に価値観を入れるなら説明が欲しかった
・全体的にワークが冗長で分かりづらく感じた。問いの文言が抽象的で、結局何をするのか?についての話し合いが先行して行われるため、不要な時間が取られた。
・前半が結構巻き巻きモードでみんな追いつけてどこまで理解出来たかな?な気がします。内容にはまだ改善余地ありそう。
・1回目の30分と言いつつ→いきなり10分で戻りはちょっと無いかなぁ...
・同じ人と長時間話す訳であり、お互いを知り合う時間を休憩時間を多めにとれると良い
・参加者から、目的目標は、今の話し合いについてか、新人歓迎会についてなのか、議論で時間がとられました。
・結構難しい話なので、どっちなのか明確に記載した方が、内容に時間がさけると思います。
・ワーク課題について、トキメキ感が浮かばなかった
・参加者を試したり欺いたりするような進行はやめたほうがいいと思います。
・話し合いにおける目標とコンテンツの目標を分けて話をした方が良かったか...
・二層構造のワークを引っ張り過ぎの感があり、話し難った。
・ワーク1を10分で、切った意図を必要性含めて、フィードバックが欲しかった。


7. 定例会担当によるふりかえり:

・準備は余裕をもってでき、内容も練ったものである自信のようなものがありましたが、正直うまくいきませんでした。内容的には30分と設定したワークを10分にするような闇討ちしたからこそ、丁寧な説明が必要だったと感じました。特に今回は参加者の気持ちを想像する観点が欠けていました。自分が当然と思っていることが、相手は当然ではない。。。初めて参加したFAJの定例会で感じた違和感を自分が忘れていた。。そのことがショックでした。今後は、特に自分の「当然」は、相手の「当然」ではないことを肝に銘じて、定例会を組み立てたいと思います。(いけちゃん)

・「話し合いの最初に目的とゴールを確認しているか?」
ここを確かめ、普段忘れがちであることに気づいてもらう意図で、ワークを考えました。参加者の感想を見る限り、機能してたとは言い難い状況となりました。個人的には、ワークの後のフォローをもっと丁寧にやることで、気づきを与えられたかもしれないと振り返ってます。その後のワークも話し合いのゴールを明確に定めないまま、グループワークが進んでいたところもあったので、企画側の意図が伝わってないことは明らかでした。
ただ、このテーマについて、これまで定例会での実績があまりなかったようなので、引き続き探求したいと思います。(ぐっちょ)

・このテーマを取り上げるにあたっての課題感としては、「何のために?やゴールを考えないまま、何となく話し合いや会議をやってしまう」ことでした。これ自体は皆さんも経験があったり、モヤモヤしながら参加した話し合いもあるかと思います。この状態への対処法を考える会にしようと、運営メンバーであれこれ考えた結果、30分のワークを10分で打ち切って体験いただくという選択肢でした。実施した際に、参加者の気持ちに寄り添える余裕がなく、皆さんを置いてけぼりにしてしまったようです...。当日の進行は他のメンバーとも話し合い、その場で組み変えながら、皆さんとともに学びを得られるようにあがいたつもりでしたが、我々の収穫ばかりになってしまったことが反省点です。 (じゅげむ)

・その月の定例会の目的は確認していても、そもそもなんで定例会をやるのかという目的、なぜファシリテーションを学ぶのかという目的、「目的」ってさかのぼっていくとどんどん壮大になっていくし、最終的には人それぞれバラバラなのだと思いました。だからこそ、必ず「その場の目的」を確認しなくてはいけないのだなと、改めて理解できました。
ワークの構成は、少し挑戦的なものになってしまい、「研鑽テーマとは?」という大きな目的からは少し外れてしまったかも。これも目的確認なのだと思いました。(ひとろん)