2022年9月 第205回 青テーマレポート:合意形成ってどうやるの?~みんなでみつけよう!意見のまとめ方のコツ中部支部

1.実施日時  2022年9月17日(日)13:00~16:30

2.会場  オンライン会議システム「Zoom」

3.担当者  がっくん、じゅげむ、やす

4.参加者数  定例会担当者3名、参加者22名(会員22名・一般0名)  合計25名

5.プログラム概要

<目的>
ファシリテーションで使う機会の多い合意形成のプロセスを学び、皆さんの現場で活用できるようにするため

<目標>
合意形成における自分の困りごとを解消するアイデアを1つ以上見つけている

<進行>
・オープニング
・目的・ゴール・アイスブレイク
・レクチャー:合意形成のプロセス
・ワーク1前半:「支部イベントのゲストは誰?」
・休憩  
・ワーク1後半:「支部イベントのゲストは誰?」
・ワーク1 ふりかえり
・ワーク2:「定例会をもっと活性化させよう!」
・休憩
・ワーク2 ふりかえり 
・全体ふりかえり(個人&チャットによる全体共有)
・クロージング

6. 参加者コメント

<よかったこと、役立ったこと>
・気づきをいただいた
・研鑽テーマリピーターの方の意見をいただけた
・研鑽テーマ初参加の方の感想をいただけた
・資料の見やすさと的確な進行が素晴らしかったです。
・合意形成のためのプロセスを知ることができた。
・グループワークのメンバーが良いととても有意義
・グループ内でのファシリテーターの方の進め方がとても素晴らしく、大きな学びになりました。
・初めての方々とお話しできた。
・ワークとレクチャーの割合がとても良かったです。(ワークが多く、ファシリテーターの役割を1回はできたことがよい経験となりました)
・私のファシリへのフィードバックも含め、実践→振返りの進め方
・イベントや定例会のヒントもいただいた♪
・合意形成の基本がわかった。
・ファシリテーション体験はやっぱり楽しいし、参加目的と合っています。
・合意形成のポイントがわかりやすかった。ファシテーターの体験と振り返りが繰り返しワークでできる。安心安全な話し合いの場の雰囲気
・グループに中部支部の方が入ってくださっていたので、見通しが持てた。
・全体のファシリテーターはゆったりとし安定感があり、気持ちが楽に参加できた。
・今日は、合意形成の5段階プロセスを知り、時間配分を想定する準備が大切であることを学べた。青テーマは、ファシリテーションの各要素ごとにテーマが決められ、それに忠実にワークのプロセスが組み立てられているので、自分自身、今日、何が学べて、気づきがどうだったのか、振り返りが行え、とても満足しています。
・レクチャーが簡潔にまとまっていて、復習するという観点で、個人的にはよかったです。
・初学者にも良くわかる構成と進め方で勉強になりました。

 <改善が望ましいこと>
・時間配分がちょっとしんどかった。休憩をもう少し欲しかった
・私のファシリの進め方
・もう少し丁寧に進められると良かった。
・テーマを1つだけにして、深く掘り下げても良かったかもしれない。(それはそれで物足りないと感じるかなぁ...迷)
・メンバーによりますが、自分たちのグループでは、合意のプロセスを踏むにはワークの時間が足りなかったです。 (でも、あれ以上伸ばすのは、進行上難しいとも思うので、あくまで感想として)
・交渉学のエッセンスもプロセスづくりに取り入れたということでしたが、どの部分だろうって気になりました。
・意見を聞き、その理由、背景を深堀りする中で、真のニーズを見つけ、あらためて目的を考えることにもつながると思いますが、そのプロセスを想像していないと、意見出しをする前に、目的を考えることに時間を取られすぎてしまうと感じました。
⇒意見を聞く中で真のニーズ、目的を再度考えるプロセスがある、ということを示すことが、次回・中級編?で示せればよいな、って思いました。
「議論のテーマ」が容易に意見が一致しないもののほうが良いような気がします。(時間の制約もあり難しいとはおもいますが。)


7. 定例会担当によるふりかえり

やすのふりかえり
<良かった点>
・合意形成のプロセスをシンプルにわかりやすくつくっておいたこと。これは事前のテストワークと、スタッフ内での忌憚ないディスカッションと改良の賜物である。
・グループ編成をベテランと初心者、男女等のバランスよく組んだこと。
・ワークのファシリテーターとグラフィッカーを交代で同じ人がやらないようにしたこと。また、初心者優先にしたこと。これによって、練習の体験ができた。
・合意形成の方向性(対立解消ではなく創造的解決策)を明確に絞っておいたこと。
・ワークの回数(2回)と難易度の設定。

<改善点>
・同じ内容なら全体の時間をもう30分伸ばすこと。
・アイスブレイクとディスカッションワークを分けること。
・合意形成プロセスのフレームを使ったワークを一度はすること。
・自分ごとになれるようなテーマ設定を検討すること。
・参加者のいる前で参加者についての話はスタッフ間でしないこと(あるグループについての進捗の懸念を休憩時間中にスタッフに伝えたところ、そのグループのメンバーが聞いていて意見された場面があった)。

以上

 合意形成の定例会担当は3回目ですが、だんだんブラッシュアップされてきていると思います。合意形成のプロセスの説明は、これまでで最もすっきりと簡単に示すことができたと思います。とはいえ、まだまだブラッシュアップするところ(ワーク時間、テーマの数、全体の時間、フレーム付きのワークシートの試用など)はありますが、ほぼ骨格はできているので定番ワークとして使えるものと思います。問題はワークテーマをどうするか。いつも悩みます。合意形成ワークテーマとして何が正解なのかまだわかっていません。万人が満足するテーマは無いのかなとも考えています。(がっくん)

 今回は研鑽チームで事前にワークのテストを行いました。研鑽チームメンバーのアドバイスとそれを踏まえた定例会メンバーの議論がとても価値のあるプロセスだったと考えています。 研鑽チームの方針の1つである学び合おう!の良さを実感できました。
 今回のプログラムでは、ファシリテーション経験を積める練習の場を強く意識しました。参加者の皆さんからもポジティブな反応を頂けたので、嬉しく感じています。このような練習の場を提供できることが、中部支部青テーマの強みにしていきたいと感じました。気付きを与えてくださった参加者の皆さま、ありがとうございました! (じゅげむ)