2022年10月 第206回 赤テーマレポート:協働について楽しく対話しよう ~ファシリテーションを活かして"現場"に踏みだす第一歩~中部支部

1.実施日時 2022年10月15日 (日) 13:30~17:30

2.会場 名古屋港湾会館 第4会議室

3.担当者 すぎさん(杉原)、喜多さん(北川)、むーた(向山)協働促進プログラム準備室メンバー、すみやん(角谷)、すずきち(滝川)

4.参加者数 会員:8名(担当(従業)者は含まず)、会員(従業者):3名、一般・見学:0名、合計:11名

5.プログラム概要

「言葉の力を信じて小さな変化を現場に灯したい」あなたに寄り添い、第一歩を踏み出してもらうために、「協働促進プログラム」が企画した定例会です。

「協働促進プログラム」は、FAJが目指している「ファシリテーションの普及」のために、FAJ会員の皆さんが地域や社会・他団体との連携・協働を一緒に考え前に進める取り組みです。
この仕組みで活動に協力したい会員と繋がり、FAJの名前を使って地域や社会・他団体と協働し、FAJのノウハウの提供を受け、持続的な活動を進めることが期待できるもの。
今回は、中部在住会員の喜多さんと杉さんが「長久手市地域協働計画策定ワークショップ」からのふりかえりを踏まえて、その時使ったカードを使ってゲーム感覚で、楽しく協働について対話しました。皆さんの真剣で楽しい対話から多くのキーワードや気づきが立ち上がりました。

【プログラムの流れ】
・イントロダクション
・FAJの協働促進プログラムとは
 [コラボレーション・パターンランゲージカードを使ったグループワーク]
  ・協働について経験を語る
  ・FAJに必要な協働のイメージを膨らませ、絞り込む
  ・他グループが絞り込んだ協働に必要な要素について、アイデアを出す ・気づきの共有

6.参加者コメント

・パターンランゲージというものがあることを知れたこと、久しぶりに模造紙に書きながら進めることで良さにも気づけたこと。
・改めてPREP法。短く論理的に話すことを促す。
・杉さん、喜多さんの協働事例を知ることができた
・定年退職後、地域でのファシリテーションの価値を広げていきたい
・協働とはどういうことか知りたかった(知ることができた)。
・「協働促進プログラム」FAJができることは何かを起点に走りながら考えていく、外からのニーズでなく、会員のやりたい起点に期待が膨らむ。枠組みは明確でないものを伴走しながら育てたい。

7.定例会担当によるふりかえり

・一般市民対象で実施したパターンランゲージカードに比べ流石FAJメンバーはしっかりした対話を行っていた できればもう少しの参加者があれば良かった。
・みんなが協力をして前向きな定例会になりました。現状では、同日に2テーマ開催すると参加者数が少なくなることが考えられると思います。

・協働について皆さんが出した意見なども真剣に考えられたものが多く、真摯に受けとることができました。今後もこのテーマは継続して実施すべきであると実感しました。

・答えがなかなか見つからないモヤモヤを楽しむと最初に伝えることで、手探りでの話し合いが対話をじっくりできた会になったと思います。体験に基づいた協働を話すことそれぞれの協働を考えることができてよかったです。(すずきち)

・協働支援とは何だろうと思って、担当に加えて貰いましたが、長久手市の事例から、その感触はつかめた感じがあり、素敵な将来性を感じました。対話にカードを使うことにより、フリーハンドではない、対話のきっかけを得て頭が働きだす感じ。それは、迷いとゴールを探るモヤモヤ一杯でしたが、オンラインとは違う、オフラインでの対面グループワークは久しぶりでした。対面での模造紙を囲む感覚を思い出しながらの感じで、楽しさを感じつつも頭がとっても疲れました(笑)
ここまでは参加者の感想でしたが、ファシリテーターがグループサイズを場に聞いて3つのグループになりましたが、ひとグループは3人となりました。FAJメンバーだけだったので、それが良かった気がしますが、対話になれていない人が多い場では4人の方が良いだろうと思いました。 今回は協働促進プログラムを広めるための事例を使ったワークショップだったので、参加者コメントを読んで、少しは伝わった感じを持てたように思いました。ただ、準備段階から、事例を提供する側と、協働促進プログラムの担当メンバーとのコミュニケーションには目的・目標の違いがあったように思えたので、協働促進プログラム準備室の進化に少しでも寄与来たワークショップだったならば嬉しく思います。(すみやん)

・中空の言葉としてパターンランゲージカードを使ったワークは、皆さんの協働に対する多様な意見交換の場を作れた思います。
モヤモヤを楽しめた方もモヤモヤのままで終わった人もおられましたが、その気持ちを脇においての対話は進んだと思います。
長久手の現場で実施したワークに比べて積極的な見える化(ファシグラ)とか、対話を促す問いかけとか自然に出ていて、FAJの定例会らしく良かった。
地域のワークショップでも基本的なスキルアップの必要性を感じました。
①協働のパターンランゲージカードを使って、自身の協働の経験値を共有するワークでは、
(期待を超える、世界の文脈、こだわり合う、感性を磨く、レスポンスラリー、共感のチームづくり、経験を磨く、臨機応変な動き、インサイド・イノベーター、つくり続ける強さ、感性を磨く、創造の場づくり、感謝の言葉)が出ており、同じパターンは「感性を磨く」だけで、幅広い協働の経験があることが察しられます。
②協働のイメージを膨らませる ワークでは、対話して拡げたイメージを3つのパターンに絞り込んでもらいました。
(共感のチームづくり、創造の場づくり、レスポンス・ラリー、共感のチームづくり、自発的なコミットメント、アイディアをカタチに、成長のスパイラル、世界を変える力、成長のリターン)に絞り込まれました。ここでも同じパターンは「共感のチームづくり」だけで、協働のイメージの多様性を感じました。 この多様性をどう活かすか協働の課題の一端が見えたように思います。
③他のチームが選んだパターンから、協働に必要な要素についてワークでたメッセージをAIテキストマイニングにかけてみました。
10行要約は
①他者にプレゼンする場 ②答えを追い続ける人 ③モヤモヤを問い続ける人 ④現状に満足しない人 ⑤自分へのリターンがある ⑥テーマへの賛同がある ⑦ちゃんと話を聞いている ⑧すきなことを? ⑨相手の話を聴ける人 ⑩成果を出すための場 です。
今後、この結果を長久手市の市民活動のワークの結果と成果について比較します。
定例会にご参加いただき有難うございます。 (杉さん)