2022年8月 第204回 青テーマレポート:アイデアを引きだすための問いかけ ~「何かいいアイデアない?」からの脱却~中部支部

1.実施日時 2022年8月21日(日)13:00~16:05

2.会場 オンライン会議システム「Zoom」

3.担当者 ぐっちょ・まきさん・やす

4.参加者数 定例会担当者3名+参加者17名(会員16名・一般1名) 合計20名

5.プログラム概要

<目的・目標>
◆現場での問題解決のために、メンバーからアイデアを引き出そうと問いを投げかけるが、なかなか思うようにアイデアが出てこない。
そんな状況に陥っている方が、本定例会で、アイデアを引き出す「よい問いかけ」ができるヒントが見つかる。

<進行>
オープニング
セッションⅠ「事例から考える」
 休憩
セッションⅡ「自身の課題で考える」
ミニレクチャー
 休憩
セッションⅢ「問いをブラッシュアップ」
ふりかえり・クロージング
茶話会

<告知文>
「何かいいアイデアない?」
話し合いの場で新たな発想を求める時に、こんな問いかけしたことはありませんか?
そして、このような問いかけでは期待するようなアイデアが生まれるわけもなく、場の雰囲気が停滞したまま抜け出せない、そんな経験したことありませんか?
私(担当のぐっちょ)がよく陥るシチュエーションです。
「今月も集客思わしくないなー」「今までと同じやり方だと売上が伸びないんだよなー」
そんな時には、「何かいいアイデアない?」から発想の転換が必要です。
「顧客視点に立てているか?」「以前からのやり方に固執していないか?」など、抱えている問題そのものを捉え直したり、これまでのやり方を疑ったり、そこに気づくための問いを投げかけてみましょう。
本定例会では、問いに工夫をこらし、問いかけに磨きをかけるために、じっくり考えるためのワークを行います。
現場で問題を抱えていて、アイデアを引き出す問いかけ方に悩んでいる方、ぜひ一緒に、よい問いをつくるコツを見つけましょう。
参考図書:安斎勇樹・塩瀬隆之著「問いのデザイン 創造的対話のファシリテーション」(学芸出版社発行)


6. 参加者コメント

<良かったこと、役立ったこと>
・資料とレクチャーをありがとうございました!
・問いの罠(5つ)を理解できたこと。運営面では最後の「振り返り」があることは他の支部ではあまりなかったので有意義でした。
・新しい知識を得られたこと
・「問いの罠」2票
・レクチャーが入るタイミングがよく、気づきがたくさんありました。
・盛り込み過ぎず、問いの罠をしっかり理解できた気がする。
・問いのデザインは読んでいて興味をもっていたので、具体的に考えて質問を作ったりできたのが嬉しかった。また振り返りで、発散が大事だけど会議で決まったことを作り出すことのイメージもつけられてよかったです。
・スプレッドシートを共有しながらグループでの話し合えたことで、話下手なのだけど、気持ちを共感して言葉を埋めてもらえた体験
・一緒になったメンバーの方が語っていただいた生きた視点、人の動かし方、問いについての理解が深まった
・明後日開催するワークショップで、発言を促す際の問いかけのヒントを得た。
・抽象的な問いの投げかけが答えにくくしていると感じたので、具体的な問いにしてみる。
・手を動かしたくなる質問が大事、との意見が学びになった。
・提供者側として、コンテンツの改善点として、いろいろな気づきがありました。
・コンパクトにまとまっていて集中できました。

<改善が望ましいこと>
・コーチング?上司コミュニケーション活性化?として参加された方もいた。自分は会議ファシリにおける「問い」に関心があったので、ランダムグループ分けより、ある程度参加背景が近い方と深い話がしたかったです。
・最初のワークでは、お題の設定をもう少し具体的に提示していただいた方が話しやすかったかも。現状確認はすでに共有されていた状況とか
・ブレイクアウト後のシェアは2つを待つ時間で全チーム紹介できたと思う。
・メンバーが参加したくても叶わない様な機会づくりを、費用を払っても行ってほしい。資金が余っているのは問題。


7. 定例会担当によるふりかえり

問いのデザインを参考にした定例会をシリーズで3回やりましたが、今回はその中でも問いの罠についてじっくり取り上げた内容となりました。
定例会の内容は改めて罠に陥らないよう気を付けようと思い。スタッフとしてもまたやりたいと思えるメンバーに恵まれました。(まきさん)

時間を3時間と短くしたが、内容を詰め込みすぎず、「問い」の立て方についての要点をコンパクトに学ぶという当初の目的を達成することができたと思う。反省点としては、ワークの指示が伝わらずこちらの意図とは違う回答をしている方や、ワークが進んでいない方がチラホラいたこと。Webツールを使っていたので見ることができ、ブレイクアウトルームに入って対処したが、毎回スタッフが対応するのは困難なので、具体例を書いておくなどの工夫が必要。(やす)

グループをランダムに(ベテランや初心者など考慮して、バランスをとったりすることなく)分けました。
大きな問題はなかったので、我々としては効率的に定例会を実施することができたが、
一方で、「誰に最初に発言してもらう」とか、「誰が発表するか」などのダイレクションを実施しないことで、お見合いする時間が多くなってしまった。慣れていない方が集まることも考慮して、細かいダイレクションを入れることも必要。(ぐっちょ)