2025年1月 第231回 テーマ2 レポート:「壁をなくせ!」〜壁を取っ払った自分らしさを纏って街に出よう!〜中部支部

1.実施日時 2025年1月18日(土) 13:00~17:30 

2.会場   東桜会館 / 第1会議室

3.担当者 うわい(上井靖)、のむし(前野文子)
     ゲスト:村林真哉さん、奥亀屋一慶さん

4.参加者数 
 会員:9名(担当(従業)者は含まず)
 会員(従業者):2名
 一般・見学:10名
 合計:19名

5.案内文

私たちは、何かの壁や枠を自分で作ってしまい、ストレスを感じたり悩んだりしてしまうことがありますね。今回は、壁や枠にとらわれていない自由人である村林真哉さん(希望の園代表https://www.diversity-in-the-arts.jp/stories/31404)、奥亀屋一慶さん(希望の園のアーティストhttps://www.tabigalla.com/artist/a8d649e297eec8f5)をゲストとしてお招きし、壁や枠を取っ払うワークショップをします。
 ゲストに感化された参加者が、自分らしいイカしたダンボールスーツを作成し纏って、久屋大通公園やオアシス21に堂々と出かけます!街に出ると何が起こるのか、楽しみです。
 戻ってきたら、壁とは何か?枠とは何か?しっかり振り返りをします! 
 ダンボールスーツ作成時、戻ってきてからの振り返り時などにファシリテーションの手法を駆使します。
 どんな方でも参加できます。自分の壁や枠を一度取っ払ってみたい方、何事にも挑戦してみたい方、ご参加ください。自分の何かが変わります。

*参加される方は、ダンボール、絵の具など色を塗るもの、カッター、ハサミなどをご持参ください。


 

6.プログラム概要

1.はじめに チェックイン
2.ゲストの村林さん、一慶さんの希望の園での取り組みの説明を聞く。
3.ゲストに感化された参加者が、4人ずつのグループの中で、個々に自分らしいイカしたダンボールスーツを作成に取り組みました。グループ同士でのフィードバックも参考にし、約70分で完成。
4.グループ内でのメンバーのダンボールスーツをまとって、久屋大通公園やオアシス21に堂々と出かけました!街に出ると何が起こるのか、楽しみました。60分で戻りました。
5.戻ってきたら、壁とは何か?枠とは何か?など、全員でサークルになって、自分の中にある壁や枠に対しての気づきなどを共有しました。

7.参加者コメント

・​​今回、頭で理解することと、五感を通して体験することは大きく違っていた。

・段ボールを身に纏い街中で過ごすことと、「制作の最後の完成は市民の人達からのひと筆!」と見知らぬ人達へ付箋やペンを渡した時の反応などから、自分の中にある「壁や枠」を感覚的に捉え直すことができた。

・段ボールの重さや触感、街中での視線や反応、さらには音や空気感----そうした五感の刺激が、自分自身の内面に新しい気づきをもたらしてくれたんだと思う。

・「体験を通じてわかる」ことで、頭だけで考えるよりも深く、心と体で「壁を外す」という感覚が刻まれたようにも感じる。

・会の最後の振り返りでは、その体験を直ぐに言語化して他の人とも共有しきることは難しかったが、最後に「壁って結局何だったのか」と改めて自分に問い直すことはできた。

・今回の企画でひとりでも多くの人に共感や気づきを与えることができていたら嬉しく思う。

・是非とも、三重県でやりたい!

・創作時間がもう少しあればもっと交流しながら創作できたと思います。創作は豊かさの基礎で、皆さん夢中に創作されてたことが印象に残りました。社会を変える、人を変える、そして自分を変えることもすごく大切なのだと思いました。

・集団が生み出すパワー、仲間がいることで生まれるモチベーションを体感できました。

・ワクワクしました。非日常を味わって壁を取り除くことはできませんでしたが、壁の中の自分に出会うことができました。ありがとうございました。

・これ親子企画でいいのでは?もうちょっと時間が欲しかった。

・意外に緊張しなかった(息子)

・気付きがたくさんありました!!

・打ち合わせから、終了まで、どの時をとっても、楽しく主体的に参加できました。 また、アップデートしてやってみたいです。例えば、 1日目創る、2日目街に出る、或いは午前、午後で行う等。又は、音楽でも面白いかもしれません。「多様な価値観がある」ということに気づきそれ認め合うことからですね。今回は、一歩踏み出す経験となったのではないかと思いました。

 

8.定例会担当による ふりかえり

・みんな子どもの頃にはお菓子の箱で何かを作ったり、絵を描いたりしてた。それが当たり前でした。そんな感性や創造性を復活させて、つくったダンボールの服を着て、調子に乗って街を散歩する。こんな楽しいことある?
上井先生、のむしさん、一慶とのミーティングでこの企画が出た時、すぐに「ベルリン天使の詩」にでてくるペーター・ハントケの詩がをよぎった。
子供は子供だった頃、腕をぶらぶらさせて歩いた、
小川は川になればいいのに、川は急流になればいいのに、
水たまりは海になればいいのにと。
 子供は子供だった頃、自分が子供だとは知らず、
どんなものにも魂があり、すべての魂はひとつだった。
 子供は子供だった頃、物事に対する意見などなく、癖もなく、
足を組んで座ったり、駆けまわったり、
髪にはつむじがあって、すましもせずに写真を撮られた。(村林さん)

・楽しかったのは、制作。分担して創った。(最初の方に負傷して、ならちゃんと創ったことかと思います。一慶には、全部1人で創るのは無理って言ってました)
もうちょい、時間かあった、車のエンジンを前につけたかったそうです笑
あと、みんながもっとカラフルなら良かった。
散歩は、普通。笑
書いてもらったのは良かったけど、もっとたくさんの人が参加して、たくさんの人で歩きたかったそうです。また、やりたいとのことでした。(一慶さん、のむしさんが聞き取り)

・私は、子どもたちの目が1番、私たちを捉えていたように感じました。価値観が色々あっていいということを、子どもの頃にたくさん経験できるといいなと思いました。                      (のむし)

・偶然にも自宅に大量の未使用の段ボールがあまたので
コレも何かの意味があるのかと感じ提供した。
処分するときには、段ボールのまっさらの状態から参加者の皆さんのアートとなり、リサイクルコーナーへ処分する時には、終わりではなく次の始まりだという感覚をもった。持続可能な取組だったことも良いことだった。(ならちゃん)

・チャレンジングなテーマが実現できました。村林さん、一慶さんのように、本来の素の自分らしさが出せる場になったことが一番の収穫でした。
「これをやったら、なんか言われるんじゃないか?」というネガティブな感情が「面白そうだな」になる仲間がいるということが大事だナタ感じました。みなさんありがとうございました。(うわい)