「批判しない」「メモをとらない」というルールのもと、守られた空間の中でグループメンバーの相互作用から
問題解決のヒントを生み出し、事例提供者の心理的成長を目指す事例検討法、PCAGIP(ピカジップ)法。
対人支援職であるカウンセラーやコーチ、ソーシャルワーカー、看護師などが従事する現場で
事例検討法として活用されています。
PCAGIP(Person-Centered Approach Group Incident Process)は九州大学の名誉教授である村山正治先生が考案されたもので、
パーソンセンタードアプローチ(PCA)のグループ観とインシデント・プロセス法を組み合わせた事例検討法です。
※パーソンセンタードアプローチ(PCA)
臨床心理学で有名なカール・ロジャースが考案したもので"個人の価値と尊厳に基づく自立性・主体性" を
最大限に尊重する基本的な態度を持つカウンセリングとして実践されてきました。
※インシデント・プロセス法
事例提供者が短く事例を紹介した後、参加者の質問を通して出来事を明らかにし、
問題点の対応について考える事例検討法のひとつです。
グループは、事例検討者・ファシリテーター・グラフィッカー、メンバーで構成され、
情報の可視化と情報共有のためのホワイトボードを利用しながら、事例検討を進めていきます。
大切なことは、「グループメンバーの相互作用を通じて問題解決に役立つヒントを生み出す」ことや
「事例提供者の心理的成長を促進する」です。このような成果が発生する、安心・安全・成長の場を
皆さんで考えて作りながら事例を検討してみたいと思います。
そうして事例検討法としてのPCAGIPを体験することによって、
グループメンバーの相互作用を生み出すファシリテーターやメンバーとしての関わり、
安心・安全の場を生み出すためのプロセスづくりこれらを促進するファシリテーターとしてのあり方を
一緒に学んでいきましょう。
■話題提供者:岡村祐一(おかむん)、FAJ会員。
行動科学ファシリテーション研究サロン世話人。 研究領域は、健康心理学、家族心理学、産業保健心理学。
「よく、場を実践した後は、振り返りが大事だ!と言われますが、振り返りにはいろんな種類があります。
今回は、対人支援職の方が行なっている、PCAGIP法を用いて、事例検討会をしたいと思います。
どんな方でも参加できますので、気になった方は是非、ご参加ください。」
■担当運営委員:その@久澄園子 めぐりん@前原めぐみ
2019年8月17日(土)13:00~17:00(12:50~受付)
県民文化センター(鯉城会館) 6Fサテライトキャンパスひろしま
「ひろしまNPOセンター」交流スペース
広島市中区大手町1-5-3
http://www.rcchall.jp/bunkac/html/access/index.html
FAJ会員 無料
一般 1,000円(当日受付にてお支払いください)
30名
定員になり次第締め切りますので、お申し込みはお早めにお願いします。
終了後、茶話菓子囲会を予定しています。
定例会の会場で、気づきの余韻に浸りながら、お茶とお菓子を楽しみます。
(45分程度・200円程度)
運営委員会へのオブザーブ参加も可能です。
ナマの会議ファシリテーションを覗きたいといわれる方は
申し込み時のメッセージ欄に、その旨をお書き下さい。
運営委員会は定例会と同じ日、同じ場所で10時~12時くらいです。
(当日、飛び込みでもかまいません!)
残りは5となります。