【第102回中国支部定例会】2014-09-20(土) :対立を恐れない!納得解決へのファシリテーター力を考えよう!中国支部

定例会の詳細

テーマ

対立を恐れない!納得解決へのファシリテーター力を考えよう!

日時

2014年9月20日(土)13:00〜17:00

会場

ユーストピア中央幟町会館

ファシリテーター

そのさん@久澄園子(FAJ会員)

定例会担当運営委員

フジさん@富士慎一郎、きよちゃん@原畑希世、たっくん@松谷拓実

参加者

14名(MF1名、参加者13名:全員会員)

目的

意見の対立が起こった時、お互いが納得した答えをみつけるためにはどうしたらよいかに気づく。

目標

意見の対立が起こった時、「こうすればいいんだ、こうやって解決しよう」と思えることを見つけることができている。

全体の流れ

1.イントロダクション

  紙ポ(紙芝居)による目的・目標の共有
  今回設定したテーマの経緯(自分の現場事例)説明

□ プログラム説明
① オープニング
② ワーク1
③ ワーク2
④ 休憩
⑤ ミニレクチャー
⑥ ワーク3
⑦ ワーク4
⑧ チェックアウト
⑨ アンケート記入
⑩ 全体の振り返り

□ グランドルール説明
① しっかり体験する
②  悩まないで体験する
③ 話はこの場限りにする

2.ワーク1(ウォーミングアップ)

□ MF事例を聴き、自分の考え(賛成・反対)で挙手
□ 賛成・反対の意見(人)をミックスしチーム編成(6名×1チーム、7名×1チーム)
□ 自己紹介、MF事例について自分の考えをチーム内で共有

3.ワーク2(ロールプレイング1)

□ 事例会議(賛成・反対の立場)
 ➢ 1チームがMF事例を基に会議実施、もう1チームがフィッシュボール(観察)
 ➢ 会議実施チーム、観察チームの感想・気付きの共有
 ➢ 主な感想・気づき
 ☆ 【会話が弾む】そうですね。それならば〜の時
 ☆ 【会話が止まる】でも〜の時
 ☆ 【解決へ向けて】時々サインはあった、新しい切り口となる質問、黒字になればOK
 ☆ 【聴く態度】ロールプレイングなので無理やり感があった
 ☆ 【沈黙の人】全員話していた
 ☆ 【雰囲気は】声のトーンで場に影響がある、活性化されず
 ☆ 【その他】なりきり感が良かった、自分ならどうしたか(ドキッとした)、納得できる何かが必要

4.ミニレクチャー

〜問題解決ファシリテーター〜「ファシリテーション能力」養成講座  堀 公俊 著 より説明。

5.ワーク3(ロールプレイング2)


□ 事例会議(賛成・反対の立場+ファシリテーター)
 ➢ ロールプレイング1とチームを入れ替え、同じMF事例で会議・フィッシュボール実施
 ➢ 会議実施チーム、観察チームの感想・気付きの共有
 ➢ 主な感想・気づき
 ☆ 【会話が弾む】
   相手の意見を受け止める発言が会話を促した
 ☆ 【会話が止まる】
   特になし
 ☆ 【解決へ向けて】
   ファシリテーターの記録と要約で視点が変わった
   意見を受け止める発言によって合意に向けて歩み寄ろうという雰囲気になった
   言葉の背景を聴くような質問
 ☆ 【聴く態度】
   全員聴く態度はできていた
 ☆ 【沈黙の人】
   全員話していた
 ☆ 【雰囲気は】
   前半は危険な要素がある発言もあったが、後半から相手の意見を受け止める発言や代替案が出だし良くなっていった
 ☆ 【ファシリテーター】
   導入でファシリテーターの立ち位置や役割を明確に話して良かった
   『答えを出すのは参加者の皆さん』というフレーズは言い方によっては
   投げ出された感を感じる可能性があることが分かった
   記録に集中し会議参加者に意識が向いていなかった
   前半の危険な要素がある発言について介入するべき
   感情をお互いに発散したうえで議論に入るという方法もある
 ☆ 【その他】
    ロールプレイング1を見ての事例会議であったためリアル感があった

6.チェックアウト(全体シェア)

□ 車座になり感想・気付き・想いの共有
 ➢ 「そうですね、それならば〜」 ← 「でも〜」
 ➢ Yes-Andを口ぐせにしたい
 ➢ 「聴いてくれているんだ」と感じさせるコトバを言う
 ➢ お互いのドキドキを出せるようなファシリテーション
 ➢ 「皆さんが答えを出す」 ⇒ 「皆さんが答えを深める」なら良いが...
 ➢ 私たちが答えを出さなければと課せられた感がある
 ➢ Fを知らない人は「あなた」何しに来たの?と思わせるかも
 ➢ 何が本当は大切なのは自分も相手もわかっていない
 ➢ 本質を考えてもらう、深めてもらうのが良いかも
 ➢ 勝ち負けを置いといて、相手の話を聴いて良いかも
 ➢ 否定しない、気づかせてくれる...「でも」は使わない
 ➢ 「解決するんだ」という当事者の決意
 ➢ 書くことが大切(事実と想いを整理していく)
 ➢ 勝敗ではない「問い」をみんなで創る
 ➢ 日常(対立が起こっているとき)から関わる、色々な人の価値観を知っておくことで、背景や内側が分かり代案も出てくる
 ➢ 場を持つ(両方を受け入れる人)
 ➢ その人を感じる(役割ではくその人自身)
 ➢ 勝ち負けを超える視点を変える質問
 ➢ 決めると思って集まる、巻き込み力
 ➢ ゴールを共有して参加する
 ➢ マインド(存在)を受け入れる

7.全体振り返り(KPT)

□ Keep
   テーマ・事例が良かった、学びたいことが学べた
   観察することで他人の議論の流れが分かって良かった
   同じワークを2回することで議論や気付きが深まった
   目標が掲示してあったので悩んだ時に戻れた
   ワーク1(纏まらない話し合い)とワーク2(解決に向けての話し合い)の違いが分かって良かった
   MFの雰囲気が良かった
   イントロでの自己紹介や事例紹介がありMF自身を感じることができた
   一生懸命さが伝わった

□ Problem
   タイムスケジュールを明確に(遅延ありならコールを)
   時間管理が難しかった
   ワークの量が最初は多かった(途中ケースバイケースでの変更は良かった)
   声掛けを丁寧に、フォローがあった方が良い
   振り返りの中で、何を学ぼうとしているのか意図が不明確

□ Try
   心配り、気配り
   臨機応変にプログラム変更
   目的を伝える
   対立ワークを複数回
   同じ土俵で話してみる