【第11回広島サロン例会】2006-07-22(土):その手でつかめ!中国支部

広島サロン七月度定例会議事録

1 日 時 7月22日(土)13時〜17時
2 場 所 広島市まちづくり市民交流プラザ・ギャラリーÅ
3 参加者 13名(会員10名、非会員3名)藤岡さん、堀江さん、吉田さん、福田さん、森平さん、川路さん、依田さん、赤木さん、野口カズさん、大河内さん、沖本さん、村上さん、曽祇さん
4 テーマ 「その手でつかめ!」 担当は関西支部の宮田さん

5 内 容
※ 定例会の案内文より:「ファシリテーション」に到るその前。実際の議論を見る・つかむ・捉えるということに焦点を絞って、そこから何が見えてくるのか、みなさんと探ってみたいと思います。 今回はその扉を開く鍵として「書く」「描く」を使います。 初心者から経験者まで、みんなでその手を動かして、議論の中に潜むものを、しっかりとつかみとりましょう!

※ 以下、当日の進行
(1) 自己紹介(宮田さんへの質問、参加者の自己紹介)
  ・ 宮田さんの年齢(年代)あてゲームほか
    さすが、参加者をひきつけるのがうまいですね。宮田さんのFとのかかわり(事始)もお聞きすることが出来、すっかりと打ち解けて来ました。
  ・ 参加者の自己紹介はさらっと、、、
  ※ どちらかというと静のアイスブレイク 
(2) ボールを使ったアイスブレイク
  ・ 名前を呼んでボールを投げるアイスブレイク
  ※ どこに誰がいるのか頭の中に入ってきました。いいですね、
  ※ ボールが二個になると、一個のときと違い、さらに全体に満遍なく意識を張り巡らしているような気持ちになりました。不思議な感覚に、自然に入りましたね。

  ※ 次に、宮田さんは自分のメモだと称して、模造紙に今日の流れの項目を箇条書きに、、、参加者へは「見ないで」といいながらも、参加者自身が今日どんなことをするのかがつかめ、不安は(そんなもの、もともとないかも)一気に解消!
  ※ 宮田さんの緩やかな関西弁に引き込まれていく感覚がしました。(どなたかが自然に発言されてましたね)

(3) イソップ童話をつかむ
  ・ イソップ童話集のひとつを、宮田さんが読む
  ・ それを書き留めることで、つかむ
  ・ 書いたものをもとに、たとえば、明日、どんな話か説明できるか
  ※ はじめから、混沌としたなかに入り込んだ感覚です。何をどうつかんでよいのやら、、、つかむことの難しさを知った瞬間でした。
    イソップで、単純なようで、結構示唆に富んでいると思いませんか
    大昔、子供に買ってあげた本には、どういうことがいいたいのか「一言コメントが書いてあった」ような気がしました。宮田さん、何か示唆するものが書いてあったのでしょうか。

(4) 記憶に残る三分間スピーチより、社長就任パーティでの「スピーチ」をつかむ
  ・ へたくそなスピーチ(原稿がですよ、宮田さんの読み方ではありません)との批判が、、、「何がいいたいのかがわからないスピーチ」じゃねーか(怒!)
  ・ 本当は「絶対に記憶に残らない、へたくそなスピーチ集」では???
  ※ 宮田さんからは、文句を言ってははじまらないし、つかめない。へたくそなスピーチであっても、そこへ食らいついていくことが大事、単にへたくそなスピーチでつまらないでは、記憶に残らないし、後から伝えられない、とレクチャー。
  ※ 私も、なにを、どう、つかんでいいのやら、と迷いましたが、「社長のやろうとしていること」という視点で書いて(つかんで)いきました。これなら、後日、あのときのスピーチでは、、、と説明できそうです。
  ※ だんだんと、つかんてでいくことのハードルがアップしてきました。

(5) 無人島、、、グループごとに「無人島へ持って行きたいCD」への思い入れを語る
  ・ それぞれの思い入れを、自分をキーワードに語る。

(6) 無人島②、、、沈み行くタイタニック号の船内?で、グループ内で救命ボートへ持ち込むCDを一枚に絞り込む。他のグループはフィッシュボール状態で観察。A3のペーパーへ書くことにより、議論をつかむ。
  ※ 本日のメインイベントです。
    三グループに分かれて、フィッシュボール状態で三度実施
    ということで、二回は「つかむ」チャンスがありました。
  ※ 皆さん、だんだんと「つかんで」いくための視点を増やしていきました。
    基準
    人に注目〜場のコントロール
    対立
    状態 などなど

(7) 振り返り
  ・ 書く前に視点を決める。しかし、思い込みは捨てる。
  ・ いらない情報が多い。フィルターをかける必要。フィルター=視点
  ・ 最初のイソップ童話では、ずらずら書いていた。
  ・ フレーム〜枠組み〜一面しか見ていない
  ・ プロセスがどう進んでいくか、目的を持って書く。
  ・ グラフィックを誰に向けて、どういう目的で描くのかが大事。
  ・ メモだからいい。メガネ(フィルター?視点?)をかけて雰囲気を見る、書く。このことを自分が意識することが大事。
  ・ 人の気持ちが表されていることが大事。
  ・ 感情と論理が離れている場合もある。全部はつかめない。今、どこをつかまえているのかが大事。
 ※ ここで、宮田さんから種明かし?
  ・ 今日の定例会では、フレームから入るのではなく、混沌とした議論を見つめるなかで、自分なりのメガネ(視点)をみつけること(をねらいとしていた)
  ・ 堀さんなど大御所の本には、オーソドックスなメガネ(視点)は書いてありますが、それではなく、自分なりのものを「つかんで」(もらうのが今日のねらい)

5 謝辞
 宮田さんには、遠路遥々、広島サロンへおいでいただき、講師(定例会の担当)を担っていただき、大変ありがとうございました。
 練りに練ったワークで、起承転結がはっきりしており、それぞれのワークがピリッとしまっておりました。それでいて、全体の調和が取れている。非常に満足度の高い定例会となりました。
 また、学びも多くあり、参加者が、自分なりのメガネ(視点)をいくつか持って帰ることができたことと思います。本に書いてあること以外にも、自分らしい視点で、物事というか、混沌としたもののなかから「つかむ」ことは、とても大事だと思います。
 広島サロンを代表して、感謝申し上げます。

 以上