ナットクの話し合い術〜対立解消について考えよう〜
2015年07月18日(土)13:00〜17:00
広島工業大学広島校舎
てまり@小林里子さん(FAJ会員) & まさ@幸野幸賢(FAJ会員)
13名
話し合いに際し、熱心なあまり持論の固執し対立してしまうことはありませんか?人と異なる意見を出したり、議論するのはちょっぴり勇気がいるもの。でも恐れずに意見を交換して、お互いに相手から学び合い、納得ができると素敵ですね。グループでの対立解消のスキルとマインドについて考える。そんなワークを行います。
備後イベントで生まれた「対立解消のプログラム」です。
備後イベントとは、備後地区を中心に活動しているチームが主体的にFAを研究・実践・啓蒙することを目的に年2回の開催しているイベントです。イベントには30人位が参加し、イベントとしては規模は小さいものの、活動は全国の中でのモデルとなる活動で注目しています。本日は備後チームの「まりさん」「まささん」にMFをお願いしています。
ジェスチャーグーム①
No.1〜5にジェスチャーを定義し、MFの?誘導でいろいろなジェスチャーを全員で実践。
ジェスチャーゲーム②
各メンバー発信のジェスチャーを足し算で次の人に繋いでいく。
・きちんと対話できるためには、まずそこが安心・安全な場であることが前提。
・話し合いのフェーズ
会話(Conversation)・・・交流
対話(Dialogue)・・・・・探究
議論(Discussion)・・・・合意形成
・対話では、合意形成は求めず、①お互いの意見を披露し聞き合う、違いを擦知ること、②たくさんの気づきや多様な視点を得て自らの学びとすることが大切。
・対話によって多くの気づきを得ておくことが、より上質で納得感の多い合意形成につながる。したがって合意形成を行う前にはきちんと対話が出来ていることが重要。
・新たな気づきや学びを得ることが目的。
・会話との違い:対立を恐れず論点を深くし掘り下げる。
・議論との違い:合意を形成する必要ない。(モヤモヤ感が残ることも)
主張(語ること)と探究4(聴いて考えること)のバランスを取る。
判断を保留し、対立を恐れず、新たな考えを出し合う。
隠れた前提(思い込み)を疑い、多様な視点から考える。
・4人×3グループに分かれ、用意した複数テーマの中から1つ選択しグループで対話する。
・模造紙の中央にテーマを記載、テーマについて意見を交わし、気になったフレーズやキーワードを手元メモする(自分の前の模造紙にただひたすら自由にメモしていく)。
・グループ内で更に気づきを共有化する。
・3グループ発表
最初は言葉の定義から入り、徐々に意見が深まっていった。
この発想は自分にはなかったことに気づく、新しい視点が生まれた。
他人の意見や思いを聴くことで気づき、考えが更に深まったりしていく。
合意形成はこの段階ではなし。
・メンバ−をシャッフルし、再度テーマ選択し演習。
・対話解消は、自分の欲求と相手の欲求の2軸でプロットすると「競争」「回避」「妥協」「受容」「協調」の5つのスタイルに集約できる。より求めるのは「協調」。例えば姉妹でオレンジ1個をどうやって分けるか。勝ち負け勝負で決める=競争、母が帰るまで延期=回避、姉が我慢して妹に譲る=受容、半々に分ける=妥協、マーマレードを作りたい姉は皮を中身がほしい妹は実をもらう=双方納得の「協調」。国立競技場における文部省と財務省の例でも説明。
・7人×2グループに分かれて演習。
・テーマ設定し、反対と賛成に分かれて対話の演習
・その後、対話解消に向けての演習
・振り返り
・2グループの発表、共有化
グループ1テーマ)小売りの深夜営業を禁止するべきか否か
グループ2テーマ)早期英語教育をするべきか否か