【第18回広島サロン例会】2007-03-17(土):うまくいく会議のポイント〜困ったチャンとどう関わる中国支部

広島サロン三月度定例会議事録

1 日時 平成19年3月17日(土)13時30分から17時30分まで

2 場所 広島市女性教育センター第一研修室

3 テーマ うまくいく会議のポイント〜困ったチャンとどう関わる

4 担当Fは依田さん、担当運営委員は森平さん。

5 参加者は12名

6 当日の模様(担当Fから見たもの)

①広島サロンの三月度定例会、実はピンチでした。

 うまくいく会議のポイント〜困ったチャンとどう関わる、というテーマで、四時間のワークショップ。

 まずは、アイスブレイク?〜「ワンワード」というアイスブレイクです。1名前、2呼ばれたい名前、3(最近)楽しかったこと、4今日の期待、、、。まずは、本日のファシリテーター役のコーチくまが見本をやってみせ。そして、参加者がA3の用紙に書いたワンワードをもとに、一言ずつ自己紹介していくハズが、みんな長い〜長い。予定時間を大幅にオーバー(怒!じゃなくって、私のファシリテーションがまずかったのね)
 そうはいっても、ファシリテーターとして、皆さんの「4今日の期待」を把握。

 次にアイスブレイク?〜「立ち位置で、自分の思いを明らかにする」アイスブレイクです。ファシリテーターの質問に立ち位置で参加者が応えます。Q定例会に参加することに家族は理解を示している。、、、Q身近なところに困ったチャンがいる。Q実は、自分が困ったチャンだということに、うすうす気づいている、、、。ほーって感じでした。

 続いて、「困ったチャンの行動」ということで三つのグループに分かれてワークを、、、。
 制限時間の20分がたっても、各グループ終わらん。(汗!)
 ここらあたりから、ファシリテーター役のコーチくまが、あせりだしました。

②困ったチャンの行動を整理している、各グループに押されて、時間だけがどんどん過ぎていきます。

 ここで、堀さんや中野さんなら、思いっきり「チンタンベル」などを鳴らして、時間管理を徹底させるところですが、三つのグループが納得するまで、時間を費やしました。
 
 うーん、予定が狂った。ピンチ、、、。
 でも、そこはファシリテーターのコーチくま。二週間前に1日かけて創ったプログラムデザインを、思い切って手放しました。勇気が要りましたが、手放してしまうと、気分が楽になりました。
 
 各チームの(コンテンツの)発表の前に、ファシリテーターからの気づきというか、ストレッチをかけます。
                 各チーム
  この会議の目標を確認したか   ○ 
  グランドルールを決めたか    ?
  板書(グラフィック)は     ◎
  タイムキープは         ×××

 という状況です。

 そこで私からの強力なストレッチ、、、。
 「今の会議をより成果の出るものにするためには」ということで、あえて、ひとつグランドルールを追加すると?

 各チームは、コンテンツに集中してしまい(もしくはファシリテートの仕方が悪かったのか)、なかなか出てきません。
 そうは言っても、三回目には「時間管理」「意見を出す数にストレッチをかける」「意見は同じようなものでも、すべて出す」「グランドルールを決める」が出てきました。
 ファシリテーションの勉強会ですから、困ったチャンがらみのコンテンツもさることながら、会議のプロセスに注目してほしかったのです。

 ちょっと、シツコイ、ファシリテーターでした。

③各チームの発表が終わった後、ブレイクタイムを設ける。

 うーん。プログラムデザインを手放した後、どうするか。
 悩みましたね。

 わざわざ、徳山から広島まで持ってきたCDラジカセで、ブレイク中にBGMを流すのを忘れてしまうぐらい、動揺していました。

 もともと、ここから、ワールドカフェでと考えていましたが、十数人のワークショップですから、全体をまとめて、話し合いの場をと、、、早速プログラムデザインを変更していきました。

 椅子だけで、まるく円を描いて、、、。


④当初のプログラムデザインでは、ワールドカフェでホーム、アウェイ、ホームでシェアリング。その後で、更にホームで、掘り下げて核心に迫る、なんて考えていました。
 
 が、残り時間が、二時間。ちょうど半分まで経過していた。
 なかなか、ファシリテーター役の難しさを感じた瞬間です。

 で、本日の広島サロンの参加者、12名。広島としても、少ない人数。普段だと二十名前後ですから、、、。九州支部の1/3の人数。少ないことをチャンスに生かせないか。

 グループワークで、参加者は「困ったチャン」というコンテンツに集中している。人数が少ない分、グループワークの中でファシリテーター役を買って出るような人というか、余裕がない状態、、、。
 うーん、ファシリテーター役のコーチくま、ついに最大のピンチに、、、。

 そこで、急遽、椅子だけで、丸い円にして、、、。
 ブレイクタイムから戻ってきた皆さんに、座ってもらう。
 参加者全員でオフサイトミーティングをすることにしたのです。「広島サロン初」「オフサイトミーティング」登場。経験者は私のほかに1名。彼女から簡単にグランドルールを説明してもらい、「困ったチャン」は撲滅すべきか、それとも共生すべきか、という切り口からオフサイトミーティングをスタートさせました。

 ファシリテーター役のコーチくまは、プロセスに集中。参加者の皆さんはコンテンツに集中という状況を作り出すべく、、、。そうは言っても、私はプロセスとコンテンツを行ったり来たり。ファシリテーター役が二人いると楽ですね。どちらかが、プロセスに集中して、どちらかが、コンテンツを見ながらサポートしていく。その昔、スコラコンサルトのPDが二人入ったオフサイトミーティングを経験しましたが、そのようなことをされていましたね。

⑤広島サロン初のオフサイトミーティング。
 以前、前の職場でオフサイトミーティングのコーディネーターをやっていましたから、むかしとった何とやらで、、、。

 一番困ったのは、困ったチャンの事例が中途半端なこと。
 もっと、具体的に話が出てこないかな〜。
 もりちゃんの話、もう少し突っ込みたい。
 
 ここで障害になることが二件あることに気づく。
 
 ひとつは、言っていいことのハードルがなかなか下がらない。守秘義務あり、とグランドルールでは言うものの、場に安心感がないのか。
 
 これには、ファシリテーター役のコーチくまの「生々しい体験」を語ることに。ただし、「生々しすぎて」「今日のテーマと扱うことはいかがなものか」と拒否されてしまう。
 しかし、言ってはならないことのハードルが下がったことには貢献できた。もりちゃんがすこしづつ、話を続けていき、、、。そして、もうひとかた「生体験」と「気づき」を話し始めていき、、、。

 もうひとつは、「聴きあい」というよりも「言い合い」に近い場面があったこと。オフサイトなんだから、もう少し、人の話を聴ければ、、、。
 そこで、あまり話に参加していないが、じっくりと聴いているタイプの何人かの人に振っていきましたね。
 ファシリテーター役のコーチくまが、みなさんの話を丁寧につむいでいく、話に、他の人の思いを重ねていく、というようなことに気をつかいました。

 オフサイトミーティングで進めた、後半二時間も、あっという間に過ぎていき、、、最後に、今の思いとか、今日の感想とかを「場」に出していただき、クロージングというか、振り返りとシェアリングにしました。

 今度、もしも広島サロンでオフサイトミーティングを行うときは「カンロ飴」と「トーキングスティック」を用意しておきます。(笑)

 参加者の皆さん、貴重な土曜日半日。おつかれさまでした。