【中国支部定例会】2020-8-23(日) :観察力を極める~自分を見つめるフィッシュボウルからの・・・~ 中国支部

定例会の詳細

日時

2020-8-23(日)13:00~17:00

会場

オンライン会議システムZoom

テーマ

観察力を極める~自分を見つめるフィッシュボウルからの・・・~

企画チーム・ファシリテーター

高橋梢子、細本清子、山根和弘(全員FAJ会員)

参加者

24名(会員限定、ファシリテーター含む)

プログラム概要

Zoomを使って、「観察(力)」に徹底的にこだわり、観察する時間(=話す時間)をたっぷりと設けたプログラムを作成しました。
なお、ブレイクアウトルームを使ったグループワークは同じ初めから終わりまで最後までメンバーで行いました。

【オリエンテーション】

目的、目標、グランドルールの説明、本日使うツールの案内

【アイスブレイク】

犬が数匹隠れている画像を提示し、参加者に犬が何匹隠れいているか数えもらった。

【インストラクション】

「観察」「フィッシュボウル」について説明した

【グループワーク(1)役割明確フィッシュボウル/55分】

問い:観察する時、あなたは何をみてる?どんな風にみてる?何のためにみてる?

進め方:参加者はランダムに5人グループに分かれる。

話し合いは10分×4回。

話す人(3名)、観察する人(2名)を交代しながら進める。

話している人はビデオをオン、観察している人はビデオをオフにする。

順番は自分たちで決める。

【感想シェア/10分】

グループ内でグループワーク(1)の感想をシェアする

【個人ワーク+休憩/25分】

次のグループワークで「観察力を使って〇〇してみよう!」を考えて紙に書く

【グループワーク(2)入れ替わり立ち替わりフィッシュボウル/40分】

問い:ファシリテーターとして観察力をどう使い、どう磨くか

進め方:話す人(4名)、観察する人(1名)を決める。

話したくなったらビデオをオン、観察したくなったらビデオをオフする。

常に話している人は4人、観察している人は1名になるようにする。

【ハーベスト/25分】

問い:ファシリテーターとして自分が〇〇の場面で△△してみようと思う。

進め方:個人で手元の紙に自分の宣言を書く。

グループで宣言をし合う

【まとめ/5分】

アンケートより印象に残ったこと、改善すればよいと思われたところ(抜粋)

・自分の観察力についてグループメンバーからフィードバックがもらえたこと、話し合いの「テーマ」に気を取られず、「観察」に注力できたことがよかった

・合意形成とメンバー変更のない立て付けと、テーマの「観察」がとても合っていたと思います。

・全体の流れが少し分かりにくかったので、アジェンダとタイムテーブルが対応されてると良かったかなと思います。

・他グループの取り組みの仕方も見ることができたら良かったかなと思います

企画チーム振り返り

「観察は場・相手・自分にどのような影響を与えるのか」「観察して人のフリをみて我がフリは直るのか」
「観察したことをフィードバックすることで何が起こるのか」このような問いを抱きながら定例会準備に取り掛かりました。
最終的に、「まずは観察を極めることがスタートだよね」という結論に至り、観察(力)を探究するプログラム作成をしました。

プログラムでは、今までの自分の観察について深く振り返り、ファシリテーターとしての観察力について考え、
今日の学びを今後のファシリテーターとしての自分にどのように活かすのか、主語を「自分」or「ファシリテーター」という2点に拘って問いを立てました。
また、観察の方法として2種類のフィッシュボウルを場に応じて使い分けるというチャレンジをしました。
参加者が話し合いに深く入り込めるように、グループを固定し、全体共有をなくし、進め方も細かいステップでスライドに提示し、進め方はゆっくり説明しました。

プログラム終了後に上記の意図開きを行い、参加者にフィードバックをもらったところ、みなさん深い話し合いができた、流れがよく分かったということで安心しています。
Zoomでのワークショップでは、ブレイクアウトルームの様子が見えないため、グループワーク中はどきどきしていましたが、このようなコメントは「場を信じて」準備を
進めた成果であると捉えています。

改善点として、個人ワークのタイミング、説明が一部きちんと伝わっていなかった部分あったことをコメントいただき、次の課題を見出せました。

 また、自己決定する機会をいくつか作るというチャレンジをしました。「オンラインのワークショップではファシリテーターの裁量が大きく、細かい指示を丁寧に
出したほうがよい、と言われているが本当か?」という検証をしました。
振り返りの時間にお聞きしたところ、十分に時間があったことで決めることができたということが分かり大きな収穫と考えています。

 今年度の中国支部の活動方針である「しふく(至福・私腹・雌伏)のオンライン」を、私たちは十分得ることができました。
参加された皆さんにとっても「しふくのオンライン」定例会であったならば大変うれしく思います。