事業内容 | 調査研究:中国支部 2022年8月度定例会 | |
テーマ |
相手の「傾向性」がわかれば、より良い話し合いができる~ファシリテーターとして自信を持てるヒント~
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開催日 | 2022年8月20日(土) | |
会 場 | オンライン(Zoom) | |
講師・ファシリテーター | 向山 聡(FAJ会員) | 1名 |
企画運営担当 | きよちゃん@細本、めぐりん@前原、わさ@山口、(その@久澄) | 4名 |
参加者数(会員) | 20名 | 名 |
一般・見学者数 | 0名 | 名 |
概要 (告知文) | 「ファシリテーターをしていて困ること」の一つとして、「反応が予想外/わからない方がいる」「納得してくれない/わかってくれない方がいる」といったものがあります。 時間をかけて、その人の考え方や過去の経験などを伺うことができれば適切な対応もできるのですが、「その場その時」に対処しなくてはならないのがファシリテーター。 ベテランのファシリテーターは、相手の態度、表情、発言等を診ることで、一定レベルの対応や進行がやれています。 今回は、「個人の持つ傾向性」を読み取って柔軟に対応をする方法を学び、その活用方法を探索します。 人は、もともと持っている考え方やその場の役割で、一定の「行動パターン・言動パターン」を示します。 この傾向性を読み取ることができると、ファシリテーションを行う現場で、大きなトラブルにならない対処をすることができます。 傾向性は「この人は××型だ」などの決めつけでなく、「少しだけ、気にする部分が違う」というところをシンプルな判断軸で診ていくものです。 一般的な組織・チームにおいても、メンバーの傾向性を理解することは大切です。 多様なスキルや個性を持つメンバーを理解し、信頼関係を築くことにより、より柔軟で活発な組織を作ることができるからです。 自分自身の傾向性や他者の傾向性がわかってくると、今よりも少しだけ自信が持てるようになるはず! 参考:「傾向性」を観る手法として、世界中で毎年100万人以上の人々に活用される「DiSC」という視点を提供し、活用法を探索します。 「DiSC」は、米国John Wiley & Sons社の登録商標。 日本語版開発及び、総販売代理権はHRD株式会社が所有しています。 |
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プログラム概要 | 導入(OARR、主旨説明、他) 自己紹介と「自分の困った体験」語り:グループ ミニレクチャ:「傾向性」の考え方 簡易自己診断~「自分の傾向性を確認する」 自分の傾向性と周囲との関係:グループ ミニレクチャ:「傾向性」の具体例 「対応が難しい方」について考える 傾向性を用いた対応方法について:グループ ミニレクチャ:「傾向性」を用いた対応 対応方法について深める:グループ グループ議論の共有 本日の振り返り |
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参加者意見 (アンケート結果) |
・DiSCの考え方を活かして、関係性を築いたり修復したりすることができると思った。 ・自分と異なる意見は傾向性に配慮して扱うことが大事だなと改めて実感できた。 ・相手が何を恐れているのか、分からないなりに考えて気を付けることが大事。 ・自分や他者の価値観を探る要素として役立てることができると思う。 ・ファシリテーターとして何より多様性を大事にしていくことが大切だと感じた。 ・自分で実施してみて、多様な環境の中で演じるうちに変わっている自分に気付くことができた。 ・自分の傾向が予想と違ったのですが、話を聞いたら納得できるものでした。困った人だと思っていたのは、それは自分自身の決めつけがいけなかったのだと素直に受け入れることができました。 ・他者との違いを認められる可能性が開けたことが一番大きかったです。苦手な人、何を感じているか推し量りづらい人のことを、今後はもう少し近くに感じられると思います。 ・困った人への対応も、傾向通りとは限らないので、複数試してみることも必要だということ。反対の人の発言も貴重な意見として、ホワイトボードに書くこと。 ・立場やシチュエーションによって、自分の傾向性を変化させることもあるというのは、とても腑に落ちました。ファシリテーターとしては、フラットな立場でひとり一人の意見を尊重することが望ましいのだと思いました。 ・人はどこまでいっても多面的であり、その集まりで合意していく難しさを少しでも解消していく術としてファシリテーションを選んでいる自分に気づいた。 ・同じグループで最後まで話ができたことが良かったです。DiSCも知ることができましたし、自分を知ることの大切さなど、気づきもたくさんありました。 ・ファシリテーションの経験の深さでグループ分けをされたのは良かったと思います。まったりと話せました。真似させて下さい。 |
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運営担当振り返り | <MF振り返り> 参加者像の中心を「思った通りに参加者が対応してくれないで困っているファシリテーター」としていたため、インプット量を多めに設定したプログラムとしました。 また、「自ら考えたことを発信しあうことで、相互作用を高める」ために、グループは経験度が近くて似た環境でファシリテーションをされている方を集めることを企図しました。多くの方々には良い効果があったと確信をしているのですが、一部のグループでは不十分なところがあったようでした。 プログラム全体を「自らの過去の経験の中でうまくいかなかったことを思い出して・・・」というストーリーで構成をしたのですが、最後のセッションでは少し抽象化して「ファシリテーションに活かしていくには」等の問いに切り替えた方がより効果が大きくなったように思えました。ここは、「その場で設定を変える」という自分の柔軟性を高める必要があると思いました。 <担当振り返り> ・グループ分けが工夫されていたので参加者と同じにグループグループディスカッションを楽しむことができました。運営面では参加者の受付の際に名前と申込者が一致せず混乱しました。次回は参加者を待たせてでもじっくり一人ずつ消し込み対応しようと思います。 ・同じメンバーでじっくり話せる構成はよかった。 ・休憩時間がよいタイミングでとってあり煮詰まらずにワークを楽しめた。 ・ワーク中の発言がをチャットに書き留めたが、チャットの性質上見づらい。ワーク後のアンケートには書かれなかったものもあり、生ものの発言を書き留めることも必要だと感じた。 |