テーマ | 想像&創造してみよう! 未来の街・未来の暮らし~SFプロトタイピングで広げるまちづくり~ | |
開催日 | 2023年2月26日(日) | |
会 場 | オンライン(Zoom) | |
話題提供者 | 科学技術の社会実装チーム(いしかわ・ゆこ・てんこ・たっちい・すばる・きむ・せら:FAJ会員7名) | 7名 |
運営担当 | むーた@向山、いとやん@糸谷、わさ@山口 | 3名 |
概要 (告知文) | 今回は「50年後や100年後に思考を飛ばした素敵な未来像(技術であったり、社会であったり)」を考案し、将来からバックキャスティングして現在に遡り、今後のまちの暮らしやまちづくりを考えます。 このやり方は「SFプロトタイピング」と言い、新しい開発アイデアの発想などに多く使われますが、今回は「まちづくり」に展開するチャレンジです(すでに鎌倉市や藤沢市などでは、行政主導で利用がされています)。 オンラインでの開催になりますが、遡る最終着地点を「ひろしまのまちづくり」としたいため、「広島・中国地方参加者枠」を多く用意しています。ぜひ、お申し込みください。 話し合いを進行するグループ・ファシリテーターは全国から経験者が参加しますが、冒頭部分ではスピーディなアイデア出しを促すために話し合いにテンポ良く介入します。「今の延長では思い付かないアイデアを集中的に出していき、そこから具体化していく」というチャレンジャブルな経験を味わうことができます。 ・参加者に「夢や思い付き」をどんどん出させるような働きかけ ・リズミカルに意見を引き出していく(仲間のアイディアに乗っかって、質より量を出す) 「いつもと違うファシリテーションの場」を体験してください。暖かくなったら、中国支部メンバーが中心になって、市民の皆さまを巻き込んだリアルな定例会を実施しようと考えています。こちらへのご協力も皆さんにお願いをしていきたいと思っています。 |
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プログラム概要 | 13:00 定例会挨拶 13:05 ミニレク(SFプロトタイピングとは?) 13:15 グループワーク(自己紹介と好きなSFシーン) 13:25 ミニレク(「未来のくらし」とはどんなこと?) 13:35 グループワーク(ことばをたくさん出そう) 14:00 グループワーク(ことばの世界観を広げよう) 14:25 グループワーク(普及した世界を考えよう) 14:50 全体共有 15:15 グループワーク(未来までのつながりを考えよう) 15:40 全体共有 16:05 今日のワークの感想を語ろう 16:20 ミニレク(今日の意図開き) 16:30 質疑・提案 16:55 クロージング 本ワークショップの設計に際し"市民にとっての街づくりとは何か?"から入りました。トップダウン指向のインフラ整備ではないボトムアップ指向の議論を目指して"2100年の暮らしのサービス"を創ることをテーマに選定してみました。 結果的には4つに分かれたグループとも、内向きの自我と向き合うためのサービスに収束しました。「人や社会との関係性が内包されたサービス」が出てくることを期待してテーマを設定したのですが、この狙いは当たりませんでした。参加者の母集団がファシリテータだったために起きたこととも考えられ、対処方法は要検討と考えます。 ●提案されたサービス名 チーム1:のっぺらぼうクライマックス チーム2:アバタウン チーム3:昔の自分と会話するゴミリサイクル遊園地エスカレーター(ミラーエスカレータの自分リサイクル) チーム4:地球外エンターテイメント |
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参加者意見 (アンケート結果) |
・思考の枠組みを変えるってなかなかできない現実の中、そのきかっけとしては大変有効なワークだと思いました。実現のための「つかう」「なる」には多くの苦悩がありそうですが。 ・私自身フォアキャスト的な思考に縛られることが多く、バックキャスト的な思考を意識していても、なかなか出来ていなかったため、今回初めてバックキャスト的なプロセスを体感出来たのはとても貴重でした。 ・価値観のすりあわせが重要だなーと思いました。 ・いい意味で期待を裏切られました。事前に想像していたのとやってみるのでは全然違いました。複数人で言葉を掛け合わせると自分の頭では絶対に生み出せないものが出てきました。驚きました。自分の考えが凝り固まっていることにビックリしました。 ・メンバーによって左右されると感じました。バックキャスティングの手法おもしろかったです ・どうしても実現性が先走ってアイデアが委縮してしまうこともある ・この手法をスタートとした場合、具体的な成果を出して行動に移すまでのプロセスが知りたくなった ・キーワード「違和感」が最も印象に残りました。 ・組み合わせることが楽しかった |
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運営担当振り返り | <話題提供者振り返り> ・参加者に、自由に未来の社会を空想する体験を楽しんでもらえた。 「街づくり」に向け具体的に役立つアイデアが少ない点が反省点。 ・アイデアが発散した後、深めるために1,2個のテーマに絞るところがやや難しい。 ・「4つのグループのテーマを事前設定する」「いくつかのテーマの中から選ばせる」など、さらに問の設定に工夫が必要と感じた。 まちづくりという大きな概念の具体化に向けた設定の難しさを感じた。普段のワークよりテンポアップされている可能性があることから、参加者の発想を促すため「暮らし」という言葉をキーに人々の行動を想像するアプローチとした結果、アウトプットが対人コミュニケーションからの幸福感に集中したようにみえる。 以前に、一般の人向けに行ったときは創造した言葉の深掘りが機能に寄りすぎ、社会生活へ広がりづらい傾向にあったが、ファシリテーター向けの場合は逆に、人と人との関係性についての意見が出やすく、創造性ある社会機能に話が向かなかった。 いずれにせよ、機能にも対人コミュニケーションにも寄り過ぎない「社会」のあり方に意識を向けるには、ワークの前提となる(1)テーマ設定(2)制約条件(3)各ワークの問いの3点が成果を大きく左右することを再認識した。 SFプロトタイピングは思考の試作品で方法に正解があるわけでない。参加者の属性、ワークの目的と目標を明確にし、アウトプットから逆算した(1)~(3)の必要を改めて感じた。 <担当振り返り> ・当日ドタキャンが3名出た点(内1名は無連絡)は対応が厳しかったです。オンラインの容易さが悪い方向で出ていたように思えました。 ・「次回に市民の方を集めた実地版を実施」することを想定して「中国広島枠」と「全国枠」に分けて募集をするというやり方にトライしてみました。「中国広島枠」に該当されない方の申し込みが出るなど悩ましい部分はありましたが、大きな混乱はなく募集もできました。 ・各グループを「純参加者3名/ファシリテーター・記録役2名」で配分し、純参加者の方には「語る・考える」ことに集中してもらいました。短時間のワークで、多くの意見発散ができたように思えます。 ・当初の着地点が「まちづくり」であったのですが、「未来のくらし」からバックキャスティングで現在に戻るところで終わり「まちづくり」まで至らなかった気がします。ここが課題かも知れません。 |