事業内容 | 中国支部 2023年7月度定例会 | |
テーマ | 話し合いを整理して、まとめていく基本を学ぼう ~集めた意見を基に話し合いを収束させていく3パターン~ |
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開催日 | 2023年7月2日(日) | |
会 場 | 広島県健康福祉センター・中研修室 | |
話題提供者 | むーた@向山(FAJ会員) | 1名 |
運営担当 | みお@青木美於、その@久澄園子 | 2名 |
参加者数(会員) | 9名 | 9名 |
一般・見学者数 | 14名 | 14名 |
概要 (告知文) | 話し合いの進行を預かっている時、「発言を促して発散を進めるまではできるけど、その先をどうすれば良いのか?」 自信が持てない方へ提供するプログラムです。 話し合いを進めていく際、たくさんの意見を出して頂いたものの、次にどうすれば良いのか悩まれたことはないでしょうか? 話し合いを整理していく方法で代表的なものが3つあります。これらの使い方を経験していれば、四方八方に話が飛び散っているような時でも、 何とかゴールを見つけて行くことができます。 実際に取り組んで頂き、理論と体験の両面で整理方法、まとめ方を体感して頂く内容です。 ワークショップを企画する時も、まとめ方まで理解して進行案を作ることができるはず。 スキル向上を目指した濃密な時間を共に過ごすことで、様々な現場で悩む方が、自信をもってファシリテーターを務めることができますように! 本定例会終了時に、見える化・グラフィックを用いて話し合いの収束を進めるコツを得られると嬉しい。 |
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プログラム概要 | 定例会挨拶 導入レクチャ(OARR、収束への3パターン~グーチョキパーでグループ分け) 自己紹介と「発散の追加」<グループワーク> ミニレクチャ~「ツリー構造整理」の狙いとコツ ツリー構造ワーク<グループワーク> ミニレクチャ~「マトリクス整理」の狙いとコツ マトリクス構造ワーク<グループワーク> ミニレクチャ~「フロー整理」の狙いとコツ フロー構造ワーク<グループワーク> グループで振り返り 全体での共有 終講挨拶 ・「初中級者のスキルアップ」を意識した定例会が半年以上無かったため、急遽企画しました。 ・「内容理解と発散の追加」の後で3種類のフレームワークを体験するプログラムです。通常ならば6時間程度かかる内容をギュッと詰め込んでいるため、非常に濃密な4時間となりました(事前に発散したフセンを40枚ずつ用意)。 ・各グループ4名原則で、経験度をばらつかせたチーム編成としました。各人が1回ずつファシリテーター役を経験し、そのフィードバックを得るという仕組みは効果があったようです。グループによる差異はありましたが、経験者にリードをして頂くことで「今、何をやっているのか」という点のズレが生じない進行もできたと考えられます。 |
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参加者意見 (アンケート結果) |
<学んだこと> ・改めてスキル・テクニックにマインドだな。3つの構造化テクニック、それを使いこなすスキルだけでは収束~合意形成には...、決めるためのマインドが大切。 ・「目的を設定すること」「より具体的に考えること」の重要性がわかった その人にとって分かり易い例があると、一気に理解度や会への参加意欲が上がる ・「収束=結論を出す」だと思っていたけど、「収束=整理」とわかって気が楽に ・目的・狙いがはっきりしないと話し合いができない ・3つの方法の特徴、関連、それぞれの柔軟な活用方法を演習で学ぶことができた ・マトリクス型の軸決めが重要かつおもしろい ←同じテーマでも違ってくる。チームの特徴が出ていいな! <感じたこと> ・慣れない状況で○さんがリーダーシップを発揮してくださり、何をどうするのかわかり、助かりました。 ・ファシリテーターは、メンバーの発言を受け取りつつ、まとめ、進めていかないといけないので大変。でも重要。 ・わかりやすい言葉で進めてくれた(特にこのチームが) ・ファシリテーターになったら、自分がいろいろ考え、進めていかないといけないと思っていたが、みんなで意見を出し合い、共に考え進めていくのが大切だと感じた。 <どう活かすか?> ・今後、ケース会議(ツリー)やNPOの方向性(マトリクス)を議論する時に、今日やったことを少しでも取り入れてみる ・会議で話していない人がいないか、場を良く見る。 ・作業にとびつかずに前提、目的、進め方を丁寧に確認する ・今日の流れ、今からすることを、事前に書いて見えるようにしたり、適宜言う ・初めに構造化イメージを持って場に提案していく ・会議で否定しないことや話し合いの雰囲気つくりを意識していく ・介護/運営母体の社員会議(決定権者/経営者も含め)で今回ワークいずれかで挑戦してみます。 ・初歩的なことからやってみたい(名前を呼ぶ、ホメル!!) ・ホワイトボードなどでプロセスを共有化し見える化する ・ワークを進めるに当たって「プロセス管理」の重要性を強く感じた ・職場で横断的な会議が行われる時まとめ方法として参考にする |
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運営担当振り返り | <話題提供者振り返り> ・「小人数で構わない」という前提で予定したのですが、中国新聞さんに記事掲載をして頂いたことで多くの新規参加者(非会員)の応募を頂きました。「ファシリテーションの実践スキルを学びたい」という要望を多くの市民が求めている、ということが確認されたと思います。 ・2年ほど前にオンラインで実施したものを対面型に改訂して提供しました。人が実際に交流することで、小さなアドバイスや不明点の相談などもグループ内で行われ、理解の促進やグループのチーム化なども進んでいました。フセンや模造紙の準備など道具の用意では面倒なところがありますが、対面型の効用は大きいと感じました。 <担当振り返り> ・今回の定例会の特徴の一つに、「話し合いの進行が学べる」と新聞掲載された途端に非会員参加者が増員していき、ついに非会員参加者がFAJ会員参加者を上回る人数になったという事が上げられる。ここから何が学べるのか、と考えてみると、ファシリテーション関連の記事や本、セミナーなどが多くなってきたという実感がある中、世の中のファシリテーション浸透度合いがある意味において2極化しているのではないかという感想を私自身は持った。自然発生的に行われるグループ内での何気ないアドバイスや感想が、実はメンバーの心の奥にいつまでも残り、それが最後の振り返りの中にたくさん出てきているように思えた。もしかしたらその振り返りの残像がある種の心地よさみたいなものになっているとするならば、ファシリテーションに腹落ちして入って行けるひとつのきっかけ作りになるのではないかと推測する。「なんだかわからないけれど、気持ちよかった。ファシリテーションっていいな。」「この一言が場を動かしたとわかった。」等々という経験がファシリテーターになってみたい、もしくは、そのように振る舞って会議を進めてみたいと参加者に感じてもらえるのではないか、そうならば、FAJの目的でもある「普及」にも繋がっていくのではないかと思う。今回、初参加された方々が。今後どのような形でFAJにかかわって行くのかが楽しみである。(みおさん@中国支部) ・中国新聞の記事を読んで初参加の方が10名以上あり新鮮な雰囲気だった。初参加のみんさんはファシリテーションを学びたいという意識が高い方ばかりだった、継続して学びの場を提供できる方法を考えていきたい。 ・定例会の準備、初参加者へのおもてなしは運営担当2名だけでは不可能だった、運営メンバーが早めに参加して準備、おもてなしを担当してくれた。中国支部運営メンバーの力を感じることができた。ありがとうございました。(その@中国支部) |
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報告作成者 | 向山聡・青木美於・久澄園子 | |
報告日 | 2023年7月30日(日) |