2024年度12月定例会【組織開発とファシリテーション〜「メタスキルの輪」を使って対話のある働きやすい職場を磨こう〜】中国支部

事業内容 中国支部 2024年12月度定例会
テーマ
組織開発とファシリテーション〜「メタスキルの輪」を使って対話のある働きやすい職場を磨こう〜
開催日 2024年12月21日(土)
会 場 合人社ウェンディひと・まちプラザ 会議室AB
話題提供者 岡村 祐一(FAJ会員) 1名
運営担当 箱崎博信・細本清子 2名
参加者数(会員) 13名
一般・見学者数 2名
概要 (告知文) 今回の定例会では、「職場での良好な人間関係を築き、働きやすくなるためのスキル」を学びます。
日々の業務で、チームメンバーとのコミュニケーションに悩んだことはありませんか?
特に、変化の激しいビジネス環境では、多様な価値観を持つメンバーとのやり取りが難しいこともあります。
この定例会の目的は、職場内でのスムーズな協力を促すためのコミュニケーションスキルを
高めるためのヒントを習得することです。

具体的には、最初に、みなさんの課題を発表します。
次に、エンゲージメントカードを用いて、普段大切にしているキーワードの抽出をします。         
遊びつつ語り合いつつ、カードゲームを行って、自身や他者が何を大切にしているか可視化します。 
エンゲージメントカードについてはこちら<https://engagement-card.com/

次に、信頼関係を築き、チームの協力を引き出す具体的な方法を紹介します。
ここでは「メタスキルの輪」を体験していただきます。  

 「メタスキルの輪」は、システムコーチングの手法の一つで、
関係性において重要な7つのメタスキル(心の態度・姿勢・哲学)を円形に配置し、
その中を歩きながらその意味を体感するワークです。                                             
これを体験することで、組織と自分の関係性を見直すきっかけにしてみませんか?
※理論よりも実践に重きを置きますのでご注意ください。

定例会は、職場のコミュニケーションを改善し、より良い職場環境を作るための貴重な機会です。
職場での対話やチームワークに課題を感じている方や、リーダーシップを発揮したい方にとって有益な内容です。

【こんな方におススメです】
・自身が大切にしている言葉のキーワードを見つけたい方
・組織におけるよりよい関係性づくりに興味のある方
・メタスキルの輪を体験してみたい方
・よりよい組織づくりへのきっかけを得たい方
プログラム概要 ・オープニング
・アイスブレイク
・エンゲージメントカードの体験
・インストラクション
・DTA(Designing Team Alliance)の説明と設定
・メタスキルの輪の体験
・振り返り
・全体振り返り
参加者コメント
(アンケート結果)
アンケート回答 9件/15件中

1.今後にかなり活かせそうですか
  今後にかなり活かせそう4名(55.6%)、活かせそう5名(44.4%)
2.エンゲージメントカードを体験していかがでしたか?
  ・職場ですぐに使ってみたいと思う。するたびに違うのでおもしろいと改めて思った。
  ・とても分かりやすかった。・自分が大切にしている価値感を再認識できた。1人1人が持っている価値観が違うと再認識。
  ・どのカ-ドを残していくのかすごく悩んだ。
  ・メンバーの価値観をお互いに認識した後の話題の展開は実のあるものになった。
  ・自分で企画するワークショップに活用したい。
  ・最初、カ-ドに残したものが、本当に正しかったのか、悩むことがあった。再度、チャレンジすれぼ、違う答えがでたかもしれない。
3.DTAを体験していかがでしたか?
  ・理解するのに時間がかかる。まだモヤモヤしている。
  ・マネジメント業務の設計に役立ちました。初めての体験で新鮮でした。
  ・ファシルールを自分たちで決めるようで、自分ごとになりそう。
  ・自分の直感を信じて楽しんだ。
  ・DTA自体は理解が不十分でしたが、三つの現実レベルはもっと深掘りしたいと思った。
4.メタスキルの輪を体験していかがでしたか?
  ・自分の立ち位置に意味を持たせる事を、体感できた。
  ・いろいろな気付き、解釈のあるワークだと思う。
  ・自分の価値観を通して職場について考えるきっかけになる。
  ・自分が選んだ立ち位置に意味がある事を考える事で、今後自分がどうしたいのか深く考えることができた。
  ・体を動かして、どうしてそうしたのか言語化することに気づきを得られました
  ・言葉が感性に訴えるちからが不思議だった。価値観は変わるものだと思う。
  ・遠近は自分の取り組みスタンスをあらわすのか。
  ・ファシリテーターのメタスキルを研究する場をシリーズ化できないか
5.参加して分かりにくかったことがあれば記入をお願います。
  ・まだ学びが足りないなと思いました
6.これを基に、あなたは何をやってみようと思いますか?
  ・自己開示がスムーズにできる場づくり
  ・カードゲームの活用  ・職場で活かしたい
  ・職場での立ち振る舞いを少し変えてみようと思います。
  ・カード、自己紹介ツールから3つのプロセスのワーク、考え方
  ・自分が大切にしているものを大事にしていきたい。
  ・メタスキルを意識して、自分の組織へのアプローチを考えたい
  ・自身が企画するワークショップに活かしたい
7.メインファシリテーターへのメッセージ
  ・ゆっくり考える時間があり、学びが深まった。
  ・凄い興味深い、分かり易かったです
  ・ゆったりした雰囲気は素敵だなぁと改めて感じた。
  ・とりあえず自分で勉強して深めたい。
運営担当振り返り ◆全員での定例会振り返り
<Keep>
・職場に持って帰れる
・これからもっと学びたいという気持ちのきかっけ、入口を感じた。意欲が増した。
・総合(相互)理解、自己理解のツールとして使える。
・自己紹ツールは職場で使いたい。
・アーノルド・ミンデル博士知っているが、言語化する前の大切さを再確認した。
・具体的に自職場についての3つのプロセス展開は大変有効でよかった。
・全体構成が良く出来ていて参考にしたい。
・最後、大切にする3つのカードと(自己理解)が繋がった。
・要所要所の間(時間)がよかった。自分と向き合うことができた。
・言葉がその人の思考に与える影響というものを確認できた。

<Problem・Question>
・「組織開発とファシリテーション」がテーマだったが、ファシリテーションのエッセンスは?
 →ひとり一人の振る舞い、あり方と思う。
・自己理解への興味が低い人へはどうアプローチするのだろうか・・もやもやする。
・定例会後の企画メンバーでの振り返りで3つの現実レベルをようやく体感できた気がする。
 4時間の定例会でもう少し深めていく工夫ができないか、2回シリーズなどで行うなどの検討がしたい。

<Try>
・ファシリテーターのメタスキルの輪を作ってみても面白いと思う。
・エンゲージメントカードを活用して相互理解のワークを考えてみたい。
・相当時間がかかる。シリーズ化できるのでは。

◆話題提供、担当者振り返り
・DTAは初メンバー同士、短い時間、共通目的が不明確等の今回のメンバーでは難しい。
・メタスキルの輪では、置く言葉によってまた異なる体験ができる。今回の定例会では全員の発表からファシリテーターが言葉を選択した。
 単語ではなく文章でカードを作る場合もある。いろいろなパターンが考えられる。
・メタスキルの輪体験には会場が狭かった。もう少し広くするともっと自由な行動になったのではないか
・全体を通して「言葉」の持つチカラ、同じ言葉を見ても、人によっても、時によっても違うこと、その違いに寄り添うことで見えてくる関係性が面白いと思った。
・同じテーマで第二弾をしても更に学びが深まるように思う。 

MF(メインファシリテーター)の振り返り
今回は、大きく分けて3つのプログラムを企画しました。①自己理解・他者理解を深める「エンゲージメントカード」の体験、②組織文化を定める「DTA(Designing Team Alliance)」の説明と設定、③言葉と自身に向き合う「メタスキルの輪」の体験です。
①「エンゲージメントカード」の体験では、カードゲーム形式のエンゲージメントカードを用い、仕事をする上で大切にしたい項目を7枚選んでいただきました。参加者の様子は、「これじゃない、あれじゃない、これがいいなあ」といった心の声が漏れるほど集中しており、楽しみながら取り組んでいる様子が印象的でした。「職場やコミュニティでも使ってみたい」という声も聞かれ、非常に有意義な体験の場となりました。
②「DTA」では、どのような雰囲気や文化を持つ関係性を構築したいかについて話し合いを行いました。その結果、「安心感」「納得感」など9つの要素が挙げられ、これらを意識しながら次の「メタスキルの輪」の体験に臨むことになりました。
③「メタスキルの輪」は、今回最も時間をかけたプログラムです。床に言葉を置き、それらを意識しながら移動し、自身の解釈を発言していただくワークを行いました。人数の関係で2つの輪に分けて実施しましたが、使用したマーカーの色が異なることで、参加者が色を意識して移動する様子も見られました。このプログラムでは、多様な感想や意見が飛び交い、参加者間の相互理解が深まったと感じています。
参加者同士は同じ組織に所属しているわけではありませんでしたが、場には一体感が生まれ、開催して良かったと実感できる環境を作ることができました。ご参加いただいた皆様のご協力に、心より感謝申し上げます。

報告作成者 岡村祐一 箱崎博信 細本清子
報告日 10/1/2025
その他特記事項