● 日時 2008年2月16日 13時〜17時
● 場所 広島YMCA小ホール
● 参加人数 19名
ファシリテーター2名〔鈴木さん(関西)田坂さん(九州)〕
● テーマ「ファシリテーションの可能性を明らかにする」
【事前準備】
*場づくり
コンセプトはリラックス&話しやすい空間。イメージはハワイのカフェ。題して「夢(You&Me)Cafe Aloha」(頭文字はYMCAというおまけ付き)
Aloha(アロハ)には優しさ、調和、思いやり、謙虚さ、忍耐、共にいる、幸福、生命などの意味があるといわれている。あなたと私が夢を語り合え、幸せになれるような場になることを願って準備を行った。
会場のBGMはハワイアンミュージック、ほのかな香りはココナッツミルク、タペストリーにアロハシャツ、テーブルにパイナップルキャンデイー、マカデミアナッツチョコなどを置く。
極め付きは4色(オレンジ・イエロー・ブルー・ピンク)のレイだ。受付時に各自好きな色を選び、同じ色のレイがあるテーブルにつく。ちょっと恥ずかしそうな男性、何事が始まるのかと戸惑い気味の初参加の人。そんなことはお構いなしで受付嬢?は「アロ〜ハ」の掛け声でにこやかに出迎えた。
13:05 スタート
カズさん(代表世話人)より挨拶とファシリテーター(鈴木さん・田坂さん)の紹介。
まず鈴木さんが、本日2人が広島サロンの定例会に来た意味、キャラバン隊のこれまでの動き、本日のプログラムなどを話された。ちなみに2人の役目は各支部・サロンを繋ぐタスキになり、それぞれの思いを1つにしていくこと。広島は6番目の開催地だから、
既に相当長い距離がつながっているんだな〜と感じる。
13:20 ワーク①「ファシリテーションさんへの愛の告白」
鈴木さんと一緒に新幹線に載ってきたファシリテーションさん登場。今日の為にアロハシャツと麦藁帽子を身につけている。肌は小麦色だがダンボール色にも見えた。(笑)
A4の紙に [・名前 ・未来のファシリテーション暦(これからどのくらい付き合っていきたいか)・ファシリテーションさんへの思い]を各自書き込む。(3分)その後、紙を基に自己紹介を行った。ちなみに我グループでは、「無限に」「ぼけるまで」など長〜いお付き合いをしたいという意見が印象に残った。
ワーク終了後、鈴木さんから、関西では「あなたに出会わなければよかった」という告白もあったと聞き、この告白にはいろんな意味が内包されているなと感じた。
また「ファシリテーションさんはどう見ても男性なので、男の自分は愛を告白しにくい」という意見があり、次からは女性のファシリテーションちゃんもつれてくることになりそうだ!
13:50 ワーク②:ワールドカフェ「ファシリテーションにできること」
1)鈴木さんからワールドカフェの基礎知識(ワールドカフェの進め方、対話の進め方、ダイアログとは? ダイアログの五つの原則)のレクチャーを受ける。
2)各テーブルのホスト(テーブルに残る人)を決める。
3)ワールドカフェ第1ラウンド
鈴木さん「ファシリテーションにできることってどんなことが考えられますか?ファシリテーションにはどんな可能性があると思いますか?皆さんの考えを出し合いながらテーブルクロスに自由に書いていきましょう。」との投げかけがある。
参加者から「初めて参加した人はファシリテーションといわれてもピンとこないと思うのですが、どうしたらいいですか?」という質問がでた。
鈴木さん「テーブルのメンバーに質問や問いかけをしてもらってもいいです」
ダイアログの開始
4)ワールドカフェ第2ラウンド
ホストを残し、メンバーは他のテーブルに移動。移動先で自分のテーブルでどんな話があったかを紹介しダイアログを続ける。
5)ワールドカフェ第3ラウンド
全員が元のテーブルに戻り、旅先でどんな話があったかを
披露しあい、ダイアログを続ける。
15:10 ふりかえり
鈴木さんに代わり田坂さん登場。「カフェ的雑談が創造を生む。と言われますが、ワールドカフェの約1時間はいかがでしたか?」という問いかけに、
・もう少し時間があったらよかった
・話が広がるのが楽しかった
・衝突したのがよかった。
・衝突できる雰囲気だった。
・自然と手を上げられた
・同じような意見でも切り口が違うので、考え方や視点が広がった。
などの感想がでた。
さらに田坂さん「印象に残っていることは?」に対し、
・違いを認めることで、対立ではなく新しいものを生み出すこと
・枠(社会的な役割など)を変えられる
・人間改造、人を変える力がある
・テクニックと思っていたが、場を変える力がある
などの発言があった。
初参加の人に意見を求めると
・会議だけではないんだ。
沢山の意見があって面白い。驚きだった。
15:30 ワーク③「ビジョンワーク」
1)個人で書くワーク
5年後、私や私の周りの人たちと共に、ファシリテーションにどう関わっていますか?』「ファシリテーションを通じて世の中をどうしたいですか?」「何を実現したいですか?」「どんな風にファシリテーションが自分に働きかけてきていますか?」以上の問いかけに、各自A4の紙に向う
2)思いを共有できる仲間を見つける
書き込んだ紙を持って自由に動きまわりながら、
相通じると思える人達と集う(3つのグループに分かれた)
3)私のビジョン→私達のビジョン創り
各グループで自分の思いを発表しあい、話し合った結果を1つにまとめ紙にまとめる (途中、他支部のまとめなども見ながら進める)
4)発表
16:30 ふりかえり
田坂さん「他の支部・サロンのものをみてどう思いますか?」
・ファシリテーションの定義自体に多様性があるのを強く感じた
・ファシリテーションということばはなくなってもいい
・同じことばのようでも共感しきれないところもある
田坂さん「大昔はファシリテーションがなかった。必要性がなかったということだとすると、今は、場がない・多様性がないなど、これらは失いかけているもののカタログになっている。」
「DO(できること)より、BE(在り方)について話し合いたいと思っているような・・・。実際、BEについて書いてあるものが多いような気がする」
16:45 全体のふりかえり
・会場に入ってきたときは楽しい気持ちだったが、今は沈んで
いる(ワークの中でメンバーからフィードバックされた
ことが心に残っている)
・ワールドカフェ初体験。3ラウンドの入れ替えはおもし
ろかった。もう1箇所旅したかった
・テーマがキャラバンの関係上こうなったけど、もっと工夫が
必要だったかも
・深い質問にすることが大切
・いろんな意見を聞いていて、大人はそんなに認められる場が
ないのかな?
いつから?どうして?認められ方がたりないのかな?
という疑問がわいた
・ファシリテーションをやってみて、認められていなかったと
気づくこともある
16:55 終了
(記:赤木さん 写真:野口カズさん)