【第28回広島サロン例会】2008-02-16(土):ファシリテーションの可能性を明らかにする中国支部

■ 2008年2月16日 FAJ広島サロン定例会 『ワールドカフェで広がる私達のファシリテーション!』

● 日時 2008年2月16日 13時〜17時

● 場所 広島YMCA小ホール

● 参加人数 19名  

  ファシリテーター2名〔鈴木さん(関西)田坂さん(九州)〕

● テーマ「ファシリテーションの可能性を明らかにする」

【事前準備】

*場づくり

コンセプトはリラックス&話しやすい空間。イメージはハワイのカフェ。題して「夢(You&Me)Cafe Aloha」(頭文字はYMCAというおまけ付き)

Aloha(アロハ)には優しさ、調和、思いやり、謙虚さ、忍耐、共にいる、幸福、生命などの意味があるといわれている。あなたと私が夢を語り合え、幸せになれるような場になることを願って準備を行った。

会場のBGMはハワイアンミュージック、ほのかな香りはココナッツミルク、タペストリーにアロハシャツ、テーブルにパイナップルキャンデイー、マカデミアナッツチョコなどを置く。

極め付きは4色(オレンジ・イエロー・ブルー・ピンク)のレイだ。受付時に各自好きな色を選び、同じ色のレイがあるテーブルにつく。ちょっと恥ずかしそうな男性、何事が始まるのかと戸惑い気味の初参加の人。そんなことはお構いなしで受付嬢?は「アロ〜ハ」の掛け声でにこやかに出迎えた。

13:05 スタート

 カズさん(代表世話人)より挨拶とファシリテーター(鈴木さん・田坂さん)の紹介。

 まず鈴木さんが、本日2人が広島サロンの定例会に来た意味、キャラバン隊のこれまでの動き、本日のプログラムなどを話された。ちなみに2人の役目は各支部・サロンを繋ぐタスキになり、それぞれの思いを1つにしていくこと。広島は6番目の開催地だから、

 既に相当長い距離がつながっているんだな〜と感じる。

13:20 ワーク①「ファシリテーションさんへの愛の告白」

 鈴木さんと一緒に新幹線に載ってきたファシリテーションさん登場。今日の為にアロハシャツと麦藁帽子を身につけている。肌は小麦色だがダンボール色にも見えた。(笑)

 A4の紙に [・名前 ・未来のファシリテーション暦(これからどのくらい付き合っていきたいか)・ファシリテーションさんへの思い]を各自書き込む。(3分)その後、紙を基に自己紹介を行った。ちなみに我グループでは、「無限に」「ぼけるまで」など長〜いお付き合いをしたいという意見が印象に残った。

 ワーク終了後、鈴木さんから、関西では「あなたに出会わなければよかった」という告白もあったと聞き、この告白にはいろんな意味が内包されているなと感じた。

また「ファシリテーションさんはどう見ても男性なので、男の自分は愛を告白しにくい」という意見があり、次からは女性のファシリテーションちゃんもつれてくることになりそうだ!

13:50 ワーク②:ワールドカフェ「ファシリテーションにできること」

 1)鈴木さんからワールドカフェの基礎知識(ワールドカフェの進め方、対話の進め方、ダイアログとは? ダイアログの五つの原則)のレクチャーを受ける。

 2)各テーブルのホスト(テーブルに残る人)を決める。

 3)ワールドカフェ第1ラウンド

鈴木さん「ファシリテーションにできることってどんなことが考えられますか?ファシリテーションにはどんな可能性があると思いますか?皆さんの考えを出し合いながらテーブルクロスに自由に書いていきましょう。」との投げかけがある。

   参加者から「初めて参加した人はファシリテーションといわれてもピンとこないと思うのですが、どうしたらいいですか?」という質問がでた。

   鈴木さん「テーブルのメンバーに質問や問いかけをしてもらってもいいです」

   ダイアログの開始

 4)ワールドカフェ第2ラウンド

ホストを残し、メンバーは他のテーブルに移動。移動先で自分のテーブルでどんな話があったかを紹介しダイアログを続ける。

 5)ワールドカフェ第3ラウンド

   全員が元のテーブルに戻り、旅先でどんな話があったかを

   披露しあい、ダイアログを続ける。

15:10 ふりかえり

 鈴木さんに代わり田坂さん登場。「カフェ的雑談が創造を生む。と言われますが、ワールドカフェの約1時間はいかがでしたか?」という問いかけに、

 ・もう少し時間があったらよかった

 ・話が広がるのが楽しかった

 ・衝突したのがよかった。

 ・衝突できる雰囲気だった。

 ・自然と手を上げられた

 ・同じような意見でも切り口が違うので、考え方や視点が広がった。

  などの感想がでた。

 さらに田坂さん「印象に残っていることは?」に対し、

 ・違いを認めることで、対立ではなく新しいものを生み出すこと

 ・枠(社会的な役割など)を変えられる

 ・人間改造、人を変える力がある  

・テクニックと思っていたが、場を変える力がある

などの発言があった。

初参加の人に意見を求めると

・会議だけではないんだ。

沢山の意見があって面白い。驚きだった。

15:30 ワーク③「ビジョンワーク」

 1)個人で書くワーク

5年後、私や私の周りの人たちと共に、ファシリテーションにどう関わっていますか?』「ファシリテーションを通じて世の中をどうしたいですか?」「何を実現したいですか?」「どんな風にファシリテーションが自分に働きかけてきていますか?」以上の問いかけに、各自A4の紙に向う

  2)思いを共有できる仲間を見つける

    書き込んだ紙を持って自由に動きまわりながら、

    相通じると思える人達と集う3つのグループに分かれた)

  3)私のビジョン→私達のビジョン創り

各グループで自分の思いを発表しあい、話し合った結果を1つにまとめ紙にまとめる (途中、他支部のまとめなども見ながら進める)

  4)発表

 16:30 ふりかえり

   田坂さん「他の支部・サロンのものをみてどう思いますか?」 

    ・ファシリテーションの定義自体に多様性があるのを強く感じた

    ・ファシリテーションということばはなくなってもいい

    ・同じことばのようでも共感しきれないところもある

   田坂さん「大昔はファシリテーションがなかった。必要性がなかったということだとすると、今は、場がない・多様性がないなど、これらは失いかけているもののカタログになっている。」

     「DO(できること)より、BE(在り方)について話し合いたいと思っているような・・・。実際、BEについて書いてあるものが多いような気がする」

16:45 全体のふりかえり

  ・会場に入ってきたときは楽しい気持ちだったが、今は沈んで

   いる(ワークの中でメンバーからフィードバックされた

   ことが心に残っている)

  ・ワールドカフェ初体験。3ラウンドの入れ替えはおもし

   ろかった。もう1箇所旅したかった

  ・テーマがキャラバンの関係上こうなったけど、もっと工夫が

   必要だったかも

  ・深い質問にすることが大切

  ・いろんな意見を聞いていて、大人はそんなに認められる場が

   ないのかな?

   いつから?どうして?認められ方がたりないのかな?

   という疑問がわいた

  ・ファシリテーションをやってみて、認められていなかったと

   気づくこともある

16:55 終了

                                  (記:赤木さん 写真:野口カズさん)