【第31回広島サロン例会】2008-05-17(土):システム思考で全体像を俯瞰する!中国支部

広島サロン2008年5月定例会議事録

 

■日 時:2008年5月17日(土) 13:00〜17:00
■場 所:広島県健康福祉センター 中研修室
■担 当:野口カズさん
■参加者:28名
■テーマ:「システム思考で全体像を俯瞰する」

■ねらい:ややこしい問題をシンプルに理解し、解決の糸口を見つける
      方法「システム思考」を使える!ようになることを目指した
■内容
1.オープニング&アイスブレイク
 ・救急車が到着するまでの時間が過去10年間で6分伸びているという
  新聞記事を引用し、問題がどこにあるかを参加者に投げかけ。
  身近に起きている問題のほぐし方について、知りたい意欲がわきあがった。

 ・グループで今の気持ちを漢字一文字で表し、自己紹介。
  「暑」「呆」「拓」などの漢字が見られた。

2.よくあるパターン
 ・レクチャー
  よくある5つのパターン「成長の限界」「エスカレート」「成功には成功を」
  「問題の転嫁」「共有地の悲劇」というパターンの説明。
  身の回りで起こった問題に、共通するパターンを理解していれば、
  初体験の問題でも対処できるはず。
 ・演習(グループワーク)
  メンバーそれぞれの日常の問題を出し、取り上げたい問題を6つ程度に絞る。
  絞った問題が5つのパターンのどれに当てはまるかを検討し、模造紙に書く。
 ・グループごとの意見を発表
  
3.問題の見える化
 ・レクチャー
  システム思考では、問題の因果関係を「因果ループ図」という図で表す。
  問題(の構造)を図に表わすことにより「見える」状態にする。これが、「見える化」。
  
 ・演習(グループワーク)
  先ほどあげた問題を因果ループ図に書く
  グループごとに発表

4.問題の解決策
 ・レクチャー
  よくあるパターンを解決するには、解決策がパターンとしてある。これを「定石」と呼ぶ。
  5つのパターンの「定石」を説明。
 ・グループワーク
  システム思考についての気付きや感想。または、グループワークの中で
  ファシリテーターをした人の気付きやフィードバックを行った。

5.振り返り
 ・システム思考やプログラムについての感想やファシリテーターのカズさんに
  対するフィードバックが行われた

6.アンケートから
 ・事前学習(予習)があればよかった。
 ・最初に全体像をあきらかにしてほしかった。
 ・時間に余裕があればよかった。
 ・実際のループ図の(具体的な)デモがほしかった。
 ・変数など理解が難しい部分の詳しい説明がほしかった。
 
7.ファシリテーターの気付き
・振り返りが大切であるということ。を再認識しました。

◇ カズさんの参加者を受け止める姿勢のおかげで、
参加したみなさんが自由に意見を言える雰囲気が全体に流れていました。

今回は、予定していたプログラムを省略して、振り返りの時間を取りました。
参加者はシステム思考について感じたことや、ファシリテーターを
務めた感想や改善点をシェアすることで、体験したことを咀嚼する時間が
持てました。

カズさんの臨機応変な対応が効を奏したのだと思います。

また、今回から定例会を、より充実したものにするために、「ファシリテーターの心構え」
を説明し、グループワークの中でファシリテーションを実践してもらう
仕組みを作りました。

「現場で使える!」を目指す方法として、今後の定例会でも実践していきますので、
みなさまお楽しみに!

以上