■日時:2005年11月16日(水)19:00〜21:00
■場所:「広島市まちづくり市民交流プラザ」
■テーマ:対人関係のスキル(1)
「ファシリテーションとディベートの対比」
■参加者数:11名
■担当:ファシリテーター:森平 也寸志
■概要:
主に、以下の2点の目的でミニディベートを実施しました。
1点目は、メンバ間の議論の活性化(攻撃的な発言)を
期待してです。
2点目は、論理だけで相手を論破する事では、納得感を
得られない事を体感してもらう 事を期待してです。
進め方は、まず、ファシリテーションとディベートの違いを説明します。その後、ディベート のルールを説明し、議題を設定し、実際にディベートを してもらいます。途中、ディベートに ファイシリテーション要素を追加しての変則ディベートに挑戦して頂きました。最後にファシ リテーターを目指しているからこその気付きを発表し、如何に違うものかを新しい観点より 、体感して頂きました。
■内容:
ねらい:・ディベートをつかって相手を論破するという視点から対人関係のスキルを考える。
1.19:00-19:10 アイスブレーク/チーム分け(10分)
2.19:10-19:30 趣旨説明/ルール説明(20分)
3.19:30-20:10 作戦タイム(グループワーク1)(40分)
5.20:10-20:40 ディベート(グループワーク2)(30分)
6.20:40-20:50 グループ振り返り(10分)
7.20:50-21:00 全体振り返り(10分)
※ ルール:楽しく、実験的に→失敗大歓迎
(広島サロンのモットーです。)
■参加者の感想
ディベイトは勝敗を決める・・ということでワークでは一応、私のチームは勝利しました。勝つとやっぱり気持ちいいのでは?と当初考えていたのですが、案外そうでもありませんでした。打ち負かす、やり込める・・・スポーツの世界なら私は最高に気持ちいいのですが、こと話し合いという感情がはいる部分での勝敗は後味がスッキリしなかったですね。
但、会議などで、意見が小さくまとまり気味のときに、ディベイトのようなしかけで議論を広げていくことができそうと思いました。また、勝ったときや負けたときの気持ち、感情を知ることはよい経験になりました。
相手を論破する、打ち負かすということが大の苦手の私にとって、昨日のディベート(まだ、もどき?)は大変に重要な体験でした。
ディベートは、勝敗を決めるためではなく、問題本質を見極めるときなどには有効な手法と感じました。 ディベートとファシリテーションを対比した興味深いストーリー展開でした。何かの機会にこのアイディアを使わせていただきます。
■まとめ
ディベートでは、「相手を打ち負かすのはやはり気持ちが良いものでない」「論理的に納得しても、心理的に納得が得られない」という気付きを期待していましたが、プラスアルファで、「ファシリテーションにも有効に使えるツールである」という感想を多く頂きました。
これは、ファシリテーションを行う中で、みんながおとなしくなった場合、論理的に議論を活性化させる意味で有効であると言えます。広島サロンは2時間という枠ですが、機会があれば、1日くらいかけてのワークをしてみても面白いと思います。
今回のワークを更にブラッシュアップし、他支部のワークにもヒントにして頂ければ幸いです。