【第47回広島スクエア例会】2009-10-20(土):「フィンランドメソッドで「対話」を深める」中国支部

■ 10月定例会のテーマ
フィンランドメソッドで「対話」を深める

■ ねらい
・フィンランド式メソッドのエッセンスを体験・体感する。
・価値観が違う人と「対話」出来る力の育て方を考える。
・参加者それぞれの現場に行かせるものを考え合う。

■ 内容
1.アイスブレイク
白紙に4つのキーワードを書いて、グループ内で相互に自己紹介

2.レクチャー
・メソッドのベースにある考え方とは?

・何故、フィンランドの教育が注目されたのか
〜PISAについて〜

・対話とは?
1)価値観の違いを前提にして
2)積極的に対立を見出し
3)積極的に共通の土俵を見出し
4)協創の道を探る

・何故 国語で問題解決力がつけられるのか

3.ワーク
テーマ:物語を問題解決的に読む
教材:イソップ童話「カラスとじょうろ」
質問:カラスの解決策をどう思うか
    あなたがカラスだったら、どうするか
ポイント:物語の状況を踏まえた解決方法を考えること
進め方:個人で考えワークシートに記入
→グループで対話し一つに絞る→全体発表

4.ワーク
テーマ:物語のグループ創作〜2つの視点で〜
教材:「ミッコの誕生日」
質問:この話の楽しい終わり方を考える
    この話の悲しい終わり方を考える
ポイント:
一つ一つのアイディアがどこから来たのかということを
合意することより、大切に考える
物語の設定をよく読み込んで考える
ex ミッコのパーティーがあることをだれが知っていたか
進め方:個人で考えワークシートに記入
→グループで対話し各一つのストーリーにまとめる 
→全体発表
まとめ:
・ 共感と同感について
同感=感情移入(シンパシー)*同感することが日本の教科書
共感=自己移入(エンパシー)
・フィンランドメソッドに関する著書の紹介
・「対話流」清宮普美代+北川達夫 三省堂
・「ニッポンには対話がない」 北川達夫・平田オリザ  三省堂

5.全体の振り返り
・今回は時間の都合で割愛しました。
・プチ泡の会でキートスさんに皆さんが思い思いの振り返りをしました。
(約1時間)

■ アンケート(抜粋)
【参加して印象に残った】
・価値観の違いを認めて上でのコミュニケーションってどういうコトなんだろう?という疑問が深くなった。
・考えがぶつかったとき、自分のこだわりや自分のモノの考え方の回路が
とても良くわかって面白かった。
・自分とは異なるいろいろな視点を持った方がいて、そのお話を聞きながら合意形成をしていくという過程を体感できてよかったです。

【参加して分かり難かった事】
・話を伝えることの難しさ、話を聞いてもらえることの嬉しさ、
「なぜ?」と聞けない・・・
・ワークがブレストになってしまう。ワークの模範的なものを見てみたい
・ワークの時間が短かったように思いました。

【これを基に、自分でやれること、これからやってみようと思うことは何でしょうか?】

・教育現場で活用したい
・少数意見を振り落とさずに、「そう思うのはどうして・・・」ともう一度踏み込んで
問いかけてみること。
・対話についてもっと深く研究したいと思います。
フィンランドの事に着いても学びたいと思います。

【その他、何でも自由にお書きください】
・自分の子供ともやりたいです。
・グループワークの発表は、大切な共有の場なので、
できるだけ全グループの発表を聴きたい。
・2回目ですが、今日も新しい気づきがあり、
本当に勉強になりました。いろいろな方と
話し合いができるのが刺激になり嬉しいです。

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