【第56回広島スクエア例会】2010-08-21(土):「もしもドラえもんが広島スクエアのファシリテーターだったら…〜名付けて「もしドラ」!!」中国支部


広島スクエア2010年8月例会議事録


■テーマ:「もしもドラえもんが広島スクエアのファシリテーターだったら…」
       〜名付けて「もしドラ!!」〜


■日時 :2010年8月21日(土)13:00〜17:00
 

■場所 :広島県立総合体育館(グリーンアリーナ 大会議室)
 

■ねらい:話し合いの論点や道筋が見えないとき、新しい発想が欲しいときなど、
             ファシリテーションの場面で使える道具を増やし、使い方を向上させる
 

■目標 :例会終了後にドラえもんになってる!
 

■ファシリテーター:なおさん(吉田奈緒美)、マツシンさん(松本伸介)
 

■担当運営委員:ホーリーさん(堀口)、うっちゃん(山内:記)
 

■参加者:22名(会員16名、非会員5名、見学1名)
 

■内容

1.オープニング
ドラえもんのオープニングテーマとともに、ファシリテーター(なおドラさんとマツドラさん)の自己紹介です。
手作りの四次元ポケットを装備し、ここからいろんな道具が出てくることを紹介しました。

2.アイスブレイク
・自己紹介(A4用紙に記載)
?呼んで欲しい名前(○○ドラと名乗る人も!)
?ドラえもんの道具の中で、使えるとしたらどの道具を使ってみたいか。理由も一緒に話す。
定番の「どこでもドア」や「タケコプター」の他に珍しい道具も飛び出し、使いたい理由に一同「オ〜ッ」と言う場面もありました。

3.ミニレクチャー「ファシリテーションとは」

4.道具の紹介とワーク(前半)
マツドラさんが道具の名前を読み上げると、参加者一同のび太くんのように「何それ〜!?」と反応してもらいました。
道具が出るたびに、「何それ〜!?」が揃っていき、笑い声が交じるようになりました。

■2分割リフレーミング
【使える場面】発散・収束
【練習問題】カープの強みと弱みについてフレームを変えて考えてみましょう

模造紙を四分割し、
上半分に?カープの弱み VS 阪神の強み
下半分に?カープの強み VS 阪神の弱み をどんどん書き出していく。
視点を切り替えて、見方がどう変わったかを検証しました。

■ブレーンストーミング
【使える場面】発散(たくさんのアイデアを出す)
【練習問題】お小遣いが全く無いのび太くんが、どうしたら楽しく夏休みを過ごすことができるだろうか。(ドラえもんに泣きつくのは無し)

5.振り返り
主に2分割リフレーミングについて
・カープファンであればあるほど、弱みばっかり出やすい(わが子のように思っている)
・強みを考えるには、客観的に考える必要がある
・弱み・強み共に出てくるキーワードがあり、裏を返せば弱み=強みなところもある
・強みと弱みよりも、強みと強みで比較したほうが考えやすいかも

[工夫]
・客観的に見ることが大切
・各フレームごとに時間を均等に区切ったほうが、答えにバラツキが無かったかも


6.道具の紹介とワーク(後半)
■ペイオフマトリックス
【使える場面】発散&収束
たくさん出てきたアイデアから、どれを選んで実行するかをできるだけ、合理的に判断したい時の道具。
【練習問題】"のび太くんのお小遣い問題"について、先のブレーンストーミングで出したアイデアを元に、ペイオフマトリクスを使って実現可能なアイデアを選んでみましょう

【振り返り】
・客観から主観に視点を変更することで、軸決めの基準が変わる。そして、大きくアイデアの優先順位が変わった。
(例)「容易性」と「効果の度合い」から、のび太の「やる気」と「楽しさ」へ軸を変えると、全く違う答えになった。
・あらかじめ、アイデアをカテゴライズしておいたほうがよかった(アイデアが多すぎて、わからなくなる)
・何回か軸を変えてみることも必要

■ロジックツリー
【使える場面】発散&収束
いきなり問題解決の答えに飛びつくのではなく、考える手順を明確にするとみんなの知恵を集めることができる。
「モレなく」「ダブリなく」を意識して、階層を追って解決策をロジカルに考えていく道具。
【練習問題】"のび太くんのお小遣い問題"について、ロジックツリーを使ってのび太くんへのアイデア(アドバイス)をたくさん出しましょう(この問題は単独で実施)

ロジックツリーのアイデア出しは、定石(切り口)をたくさん得るのが近道なので、
どんなロジックツリーをつくったのか参考にするため、用紙を置いたまま回遊しました。

【振り返り】
・お金が無いことを解決する視点に偏りすぎた。夏休みを楽しむなら、他にもアイデアがあったはず
・マトリクスで出てきたアイデアに対し、アイデアの効果を上げるためにロジックツリーが使えそう
・ロジックツリーで出てきたアイデアに対し、マトリクスで優先順位を決めては?
→ツールの併用というアイデアが出てきた
・みんなの視点を合わせることで、視覚からアイデアを得やすくなった。

■総合問題
これまで出てきた道具を使い、宮島で期間限定の海の家を運営する企画書づくりに取り組む。

■全体の振り返り
・マトリクスの軸決めは難しい
・ツールによって、合う・合わないがある
・発散は楽しいけど、収束は苦しい
・ロジックツリーのワークは単独でやったが、総合問題でみんなでやったほうがアイデアが出やすかった。
・ロジックツリーは階層ぎめが難しく、バラツキが出やすい。そのかわり、具体策が出る。
・なおさんとマツシンさんのペアで雰囲気が良かった。
・マツシンさんの初々しさが良かった。デビューおつかれさまでした。

■アンケートより
・収束の道具など、ドラえもんのキャラクターでやわらかく取り扱ってもらったので、考えやすかった
・事例がわかりやすく、ワークの都度振り返りがあったのが良かった
・手づくり感とあたたかさと共に、理論的な裏付けがあった
・ペイオフマトリクスは、発散しながら収束に持っていくことができ、しかもきちんと「見える化」ツールなので素晴らしい道具だと思った
・ペイオフマトリクスの「軸決め」や、ロジックツリーの「第一層」はどうしたらいいかもっと例が欲しかった
・ブレインストーミングが個人ワークになっていたように思う
・2分割リフレーミングからブレインストーミングの流れがわかりにくかった

以上です。