【第58回広島スクエア例会】2010-10-16(土):「実践!コンセンサス・ビルディング〜対立を乗り越え、合意に導く〜」中国支部


広島スクエア2010年10月例会議事録


【テーマ 】

実践!コンセンサス・ビルディング 〜対立を乗り越え 合意に導く〜
 

【日 時】

2010年10月16日(土)13:00〜17:00
 

【場 所】

グリーンアリーナ大会議室A
 

【ファシリテーター】

堀公俊さん(FAJ会員 関西支部)
 

【担当運営委員】

おとうさん@福田、うっちゃん@山内(記)
 

【参加者】

34名(会員:19名 非会員:13名 見学:2名)


本日のルール:『楽しく対立を起こそう!!!』
内容:


1.アイスブレイク・自己紹介・チーム名決め
  ・クリスタルCool
  ・チームインテリジェンス?
  ・Team6年2組
  ・チームクリスタル6
  ・フィフティーズ 50's
  ・ふぞろいな団子だち


2.対立のワーク(1)
 「自宅近くにある公園での迷惑行為に優先順位をつける」
 まず個人で順位を決め、その後チーム内で話し合った。


  A.ストリートバンドの練習
  B.ベンチを独占(年寄りが座れない)
  C.家庭ごみの持ち込み
  D.幼児のそばでサッカー
  E.愛犬の放し飼い
  F.家族連れのバーベキュー
  G.おっさんが缶ビールで盛りあがる
  H.花や草木の持ち帰り


3.ワーク(1)の振り返り
 グループでの発表では、以下のような意見が出た。
  ・背景を理解してから進めることが大事
   (具体的にどんな状況なのか掘り下げ、過去の体験の共感する)
  ・「対立」というイメージが人それぞれ違っていた
  ・利害関係が無いので、対立しにくかった→もっと価値観を出し合うことで対立できたかも。
  ・人それぞれ基準が違うので、共通の基準をまず決めることが必要だった
  ・複数ある視点の中から、1つこの角度から見てみるよう提案する
  ・感情の吐き出し→なぜこだわるのか?を理解して、合意形成に臨む


 堀さんからのコメント
  ・そもそも何のために?(目的に立ち返ることが必要)
  ・ゴールイメージをつくる
  ・3つくらいにグループ分け→構造化や軸を使ってみる


4.対立のワーク(2)


クロスロードからテーマを取り、賛成派と反対派に別れて話しあい。
ファシリテーターが、どちらが優位だったかどうかを判定。


「あなたならどうする?」
あなたは市役所の職員。
震災から24時間が経過し、庁舎は倒壊の危険があるため立入禁止状態。
しかし、災害対応のために必要な書類が庁舎の中に…書類を取りに行く?
 Yes(取りに行く)or No(行かない)


5.ワーク(2)の発表で出てきた意見
  ・書類を取りに行かず、マニュアルを整備した人たちを探す
  ・安全確保をしたうえで取りに行く。ダメなら新しい作戦を練る
  ・プロ(レスキュー)に判断してもらい、一緒に行く
   書類が無くてもできることを考える
  ・災害ロボットやレスキューに取りに行ってもらう


6.ワーク(2)の振り返り
 自分のチームでは、以下のような意見が出た。
  ・「そもそも」に戻ることが必要
  ・感情的な意見出しをする時間を持てたのが良かった→なぜそう思っているか(実はね…)


7.まとめのワーク
『対立がおこった時に合意形成に向けてファシリテーターがすべき重要なことって何?』


《クリスタルCool》
 (A)当たり前のことを
 (B)バカにせず
 (C)ちゃんとやる


《チームインテリジェンス?》
 「どうして?」(背景を知る)
 「他には?」(出し切る)
 「そもそも?」(原点に戻る)


《Team6年2組》
 (1)目的
 (2)前提→背景・感情を扱う
 (3)議論(意見の対立)
 (4)ゴール
  (タイムマネージメントも大事)


《チームクリスタル6》
  ・感情のケア
  ・背景を含めた言い分を言ってもらう
   →人間は対立せず、意見を対立させる
  ・条件等を明確化しながら、意見をブレークダウンする
   →合意点を探る


《フィフティーズ 50's》
 (1)対立・感情を安心して出してもらう事
 (2)論点の整理
 (3)書くこと(見える化)


《ふぞろいな団子たち》
 ・対立点を明確化
 ・本音を引き出す

 


7.堀さんからのコメント
 ・こだわりを引っ張り出す
 ・土俵を広げ転換する
  (軸をつくって比較してみると…実は似たような領域の意見かも?)
 ・思い込みを疑う
 ・言葉(表現)を駆使する
  (こういう言葉ならどう?とどんどん提案していく)

 


以上