【第82回中国支部定例会】2012-12-08(土):『In and Out of the BOX』中国支部

■日 時  2012年12月8日(土) 13:00〜17:00

■テーマ  『In and Out of the BOX』

■狙 い
会社や地域において問題解決策を話し合う際に
「なぜ、自分の言っていることを、他の人は理解してくれないんだろう?」
「なぜ、あの人はあんなことを考えているんだろう?」
という思いを持ったことはないでしょうか?
それぞれの利害が対立し、自分が当事者であればあるほど、このような経験は
少なからずあると思います。

「In and Out of the BOX」は、自分の中の思考の枠組みや、自分自身の思考の
プロセスに気づくことができ、何によって自分の行動が規定されているのかを
理解することができると同時に、相手の意見や行動を理解するためにも役に立つ
ワークです。

今回のファシリテーターは、実際に分科会に参加した九州支部のヒラヤマさんが担当です。
中国支部の皆さんにハコの体験を共有していただき、皆さんと共に「In and Out of
the BOX」ワークの可能性を探っていきたいと思います。

■メイン・ファシリテーター  ヒラヤマ@平山猛さん(FAJ会員)

■場 所  広島工業大学 広島校舎

■参加者  16人(会員15人/非会員1人)

■内容
1)『In and Out of the BOX』について(13:00-13:10)
・IAFのアジア大会が深センで開催されたが、その中でジム・クラーク氏が実施。

2)アイスブレイク(13:10-13:15)
・手にテープを付けて相手と手をくっつけあって、相手のテープを剥がせば勝ち。負けた人は「貨物列車ゲーム」のように相手の後ろにつく。

3)『In and Out of the BOX』の説明と箱の作り方(13:15-13:20)
・インプットを「10歳の子どもが石を投げつけてうさぎを殺した」とする。現代(ボックス)であれば、アウトプットは「狂気的な性格かもしれないので自分の子供を近づけないようにしよう」と考えることが多いだろう。しかし狩猟社会(ボックス)であれば「10歳なのに大したものであり、将来のリーダーとなる」と考えるかもしれない。ボックスの要素でアウトプットが変わる。

4)ボックスの作成ワーク(13:20-13:45)
① 4枚の厚紙をテープでつないで広げます。
② 自分の顔に合わせて、正面と左右の側面に目鼻口耳の位置に印をつけ、自分の好きな形に切り抜きます。
③ 箱の外側(人に見られる側)を自分の好みに装飾します。
④ 装飾が完成したら、背面と左の端をテープで止めて箱を完成させます。
⑤ 箱が完成したら、箱をかぶってみましょう。

5)箱をかぶって交流ワーク(13:45-13:55)
・いろんな人と交流する。第一印象を交換する。
・印象深かった人の中からミスターorミズ中国支部を選ぶ。

6)ボックスによってアウトプットが異なることの説明(13:55-14:00)
・自分の目の前の問題→ボックス→Xさんの解決策、自分の解決策、Yさんの解決策。

7)インプットとアウトプットを書き出すワーク(14:00-14:15)
・インプット:あなたの目の前にある問題(どうして他の人は、私の考えをわかってくれないのか?と感じているもの)
・アウトプット:私が考える、問題に対する解決策

8)箱の内側にある自分自身を見つめるワークの説明(14:15-14:25)
・正面=フィルター。自分を特徴付けるもの(他の人と違うところ)外見、立場、性格、国籍、文化、宗教
・右=ポジティブな動機。きっとこうだろう(こうなりたい)という思い。
・左=ネガティブな動機。こうなると嫌だな(こうなりたくない)という思い。(ポジティブ動機に相反するもの)
・背面=ビリーフ(自分自身の思い込み)自分の中でのビリーフを作り上げている経験等。

9)箱の内側にある自分自身を見つめるワーク(14:25-14:40)

10)隣の人と「箱の内側にある自分自身を見つめる」ことをシェア(14:40-15:15)

11)休憩(15:15-15:25)

12)テーブルで「箱の内側にある自分自身を見つめる」ことをシェア(15:25-15:50)
・どの要素によってアウトプットが導かれたかについても共有する

13)グループで、ワーク全体の振り返り(15:50-16:00)

14)全体で振り返り(16:00-16:50)
・自分の思考の傾向を知る右どう考えればいいかのヒント
・自分の考えと他人の考えの両方理解できる、理解し合える
・心のなかを"丸裸"にするフレームワーク
・人の価値観がわかる
・何に一番引っ張られるかの問に答えたことがキーワードとして面白い
・背面=過去の経験によるものが大きい
・深めていくプロセスが大事
・かぶってしゃべることについて...頭の中の出来事
・箱の外側はみられたい自分、内側は内面
・内側を外に出して伝えられるといい
--どこで使えるか―
・チーム、組織の改革
・子どもへの教育
・世代間の格差解消
・ロールチェンジ
--ワークについて―
・ポジティブ、ネガティブの定義を明確にしたほうがいい。