【第84回中国支部定例会】2013-03-16(土):『「システム思考」で問題構造の理解を深める』中国支部

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日本ファシリテーション協会中国支部
3月定例会 議事録
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■日時 平成25年 3月16日(土)13:00〜17:30

■テーマ
『システム思考』で問題構造の理解を深める。
〜 問題を視える化するツール 〜
バラバラになってしまった人間関係を再び「つなぐ」事がファシリテーションの目的のひとつならば、その次のステップは複雑に「からみあった」現実の問題を理解し、解決に向け効果的に働きかけていく事になるのではないか?
システム思考は、こうした複雑な問題を理解するのに有効なツールと考える。

■ねらい
1.システム思考という考え方がある事を知る。
2.面白そうだから、少しやってみたいなと思う。
3.何かのときに、ふと、全体像を俯瞰してみたら・・と思うようになる。
といった事を目標に、参加者全員で気づき学びを共有し深める場を作る。

■メインファシリテーター
カズ@野口和裕(FAJ会員)

■場所 グリーンアリーナ 小会議室

■参加者 25人(会員20人/非会員5人)

■内容
①オープニング
1)目的・目標とスケジュールの説明
2)アイスブレイク(グループ内で名前・職業・マイブーム)
3)対話のルール説明
・一人称で語る
・前提を疑う(あえて)
・判断を保留する

②システム思考
1)システム思考とは(PPT・ホワイトボードを使っての説明)
・"システム"とは、互いに影響を与える要素の集まり。
・システム思考は全体を見る、論理思考はMECE等バラバラにして考える、どちらが良い悪いではなく補完し合う関係であり、行き来するものである。
・要素は定量・定性のどちらも扱う。
・グループで描き対話することで、思考の癖や思い込みを気づき、変化を起こすレバレッジポイントが分かる。
・現実の認識をシステム思考で確認・共有し、対話で理想を描く。

③因果ループ図
1)因果関係を視える化する
・家庭での事例を基にホワイトボードで説明。
・変数名は名詞や肯定的な表現を用いる。

④因果ループ図作成
1)因果ループ図作成①
・「定例会の参加者数が増える」を要素とし、各グループで因果ループ図を作成。
・シェア・振り返り
2)因果ループ図作成②
・「FAJのビジョン・ミッション」(写真)について理事会で対話・作成された因果ループ図のエンジン1を参考に個人・チームで話合う。
・シェア・振り返り
3)因果ループ図作成③
・「FAJのビジョン・ミッション」(写真)について理事会で対話・作成された因果ループ図のエンジン2・3を参考に個人・チームで話合う。
・シェア・振り返り

⑤各回・全体振返り
・「現状認識」のツールであると改めて実感した。
・エンジンも大切だが、ブレーキを知ることがもっと大切。
・因果ループ図は完成しなくても良い(繋がらなくても)、ことが分かった。
・システム思考をすんなりと受け入れられる人とそうでない人がいるような気がする。
・原因から考える人、結果から考える人等、思考方法の違いが分かる。
・既に作成してあるループ図を使ったことで、自分の現状とマッチしていなかった。
・既に作成してあるループ図を使って、フレームワーク的に使えると可能性を感じた。
・要素の設定が難しい。
・要素の設定、認識の統一が重要だと感じた。
・説明が分かりやすく、できる、やってみたいと感じた。
・因果ループ図が出来た時、その場に安心感が生まれた。

以上