テーマ | プログラムデザイン方程式 ~『60点主義』ワークショップ企画をすばやく実現 ~ | |
開催日 | 2020年9月19日(土) | |
会 場 | オンライン | |
講師・ファシリテーター | 向山聡(FAJ会員) | 1名 |
企画運営担当 | 向山聡、青木美於、(佐々木健、寺本慎也、野口和裕) | 1名 |
参加者数(会員) | 14名 | 名 |
一般・見学者数 | 4名 | 名 |
テーマ詳細 プログラム内容 担当者振り返り 参加者コメント など |
【概要】(告知文より) ファシリテーションの実践力をつけるためのテーマです。 「ファシリテーションを勉強したけれど、自分で企画ができない」 「ワークショップを作るのに、何か正解があるような気がしてモヤモヤする」 「人にアドバイスしてもらった時はやれそうな気がしたのだけど、ひとりでプログラムを作ろうとしたらわからなくなった」 などの悩みを良く聞きます。 この「ファシリテーションを実践していくための壁」を乗り越えるために、 提供をする4つのツールを利用して「方程式を使って解法」するようにプログラムを作っていきます。 「誰でもが60点をつけることができる企画」を1時間程度で作る、スピーディな体験を味わってください。 <<こんな人におススメです>> ・ワークショップデザインに自信がない方 ・自分一人でプログラムを作れるようになりたい方 ・たたき台ができれば、仲間と一緒に企画ができると考えている方 ・ワークショップの企画に長い時間がかかり、疲れてしまう方 ・地域でワークショップをやっていきたい方 ・実際に企画したプログラムを実践したい方 |
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【プログラム】 「プログラムデザイン方程式」の一番の骨子は「プログラム作りの手順を理解して、手早く一回、作ってみること」です。「制約事項の確認」「主ターゲットの決定とゴール設定」「プログラムパターンの選択」「メインアクティビティの選択」をスピーディに進めて、「全体を見通したプログラム」を一回作ってしまうこと。 それぞれのステップに障害はあるが、ステップ毎に決まった内容だけは実行していくことで、ファシリテーション経験が少ない方でもプログラムを作ることができる。 「制約事項の確認」では、情報収集する内容をリスト化しておくことで、プログラム作りに必要な情報の多くを確保できる。 「主ターゲットの決定とゴール設定」では、まず「参加者全員がターゲット」という考え方を止めて絞り込むことを行う。その対象者の目指す目標を2重化することで「やらなくてはいけない内容」と「制約上で実施可能な内容」のバランスが取れる。 「プログラムパターンの選択」では、3パターンの中からモデルを選び、ゴールを意識した形での大まかな構成を考える。 「メインアクティビティの選択」ではリスト化したアクティビティから選ぶだけでワークショップの中核を設定できる。 4ステップを行った後に、時間調整等を行えば「60点主義のプログラム原案」ができるという構造である。 上記の内容を、ミニレクチャと提供資料で学んでいただき、ケースに基づいた1回の試行の後「各自がやってみたいと考えるワークつくり」を行うという2回の繰り返しを行うことで「自分でもプログラムを作れそうな感じ」を持ってもらうことを目指している。 |
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【アンケートより抜粋】 【参加者の感想】 ・ドキドキして参加しています。 ・事前に資料が届いていたので見返すことができるので嬉しいです。 ・指示がよくわからなかったです。 ・一回で考えないと言うことは二回まわして考えることでしょうか? ・リストがありそこから選ぶことができたので、どのパターンでするかは早く決めることが出来ました。 ・参加者ターゲットを決めるのは難しいです。 ・進行中の失敗は参加者の距離を縮めるきっかけにもなると思います。 ・嫌がっている参加者に引っ張られゴールに向かうことが出来ない場合は、役割を作り参加を促すことも必要と感じました。 |
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【運営担当振り返り】 ・近いテーマでグループ分けをされていたり、シートに沿って書いていけばプログラムらしきものが出来てくるフレームワークなど細かい準備がされていてスムーズな流れでした。みおさんのテクニカル担当挑戦にリスペクトです。すばらしいです。(細本清子) ・中国地区で活動されている方を中心に参加募集をし、会員外の方にもご参加頂きました。ワークの期待値も高く、和気あいあいとした雰囲気の中、参加者の多様性を感じる定例会となりました。(野鶴智美) |
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【メインファシリテーター振り返り】 ・東京支部や九州支部んなどでの試行により、ワークショップとしての精度を向上させてきましたが、オンラインでの取組は初めてのチャレンジでした。 個人の学習をベースに、参加メンバーの相互支援をミックスするという構造はスムーズに進めることができました。 前半で用いるケースも少し単純化して理解し易いものにしたことで、各人がプログラムを作るストレスを減少させることができたようです。ただし「このケースを使います」と伝えても、事前に用意をしてきた自分のケースに取り組む方が残りました。この徹底は、今回も課題として残ります。 20名ほどという全体を見渡すのに適切な人数で行うことができ、参加者の理解度向上や取り組み意欲の喚起は十分にできたと思われます。残る課題は、インプット情報の伝え方、渡し方になると考えます。 ・今回の新たなチャレンジとして、オンラインであることを利用して「広島以外の中国地区に広げる」「定例会後にフォロー研究会を行い、実際に企画を試せるようにサポートする」という2点に取り組んでいます。 「広島以外の中国地区」では岡山や島根の方々も参加頂き、対象者を広げる効果はありました。「定例会後のフォロー研究会」は3回ほど予定をしていますが、すでに要望を頂いている方もおり、一定の効果が期待できそうです。 ・実りのあった部分は「ワークショップ設計に悩んでいる方々」が多数集まっていただき、「前向きに新しい方法にチャレンジして、取り組み意欲を高くする」という部分です。後半の「チームによるワークショップ作り」でも、関心が似たテーマで集まった方々が、前向きにプログラム作りに取り組まれており、目指していたゴールを十分に達成できたものと考えます。 ・今回は、みおさんに「初めてのテクニカル担当」を担って頂き、大きな負担をして頂きました。また、スタッフ不足に伴い、急遽、受付等の業務を担って頂いたともちん、きよちゃん、めぐりんに感謝します。 【企画スタッフ振り返り】 ファシリテーション実践力を身に付ける事を目的とした定例会であり、その内容は、誰しもが迷う最初の扉「プログラム作り」に焦点を当てたものでした。骨組みと各ステップの留意点を明確に示し、この4時間でファシリテーターとしての一歩を踏み出そうという企画は、「初めてのプログラム作成は60点で良い。」というむーたさんの呼びかけのもと、皆が意欲的に挑戦できたと感じます。希望者には、定例会後のフォロー研究会も準備され、更にプログラムが削がれていったことでしょう。点数ではなく参加者のこれからの基礎となる学びとして、心に残る定例会ではなかったかと思います。事前に資料を個別配布する等、細部まで行き届いた気配り満載のむーたさんの企画をお手伝いできて我々も勉強になりました。(青木美於) |
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報告作成者 | 野鶴 智美 | |
報告日 | 2020年11月29日 | |
その他特記事項 |