日 時: 2018年7月7日(土)13:00~17:00
場 所: ちえりあ(札幌市生涯学習センター)3階「研修室5・6」
札幌市西区宮の沢1条1丁目1番10号
話題提供者: 蓮沼 孝さん(レゴ®シリアスプレイ®認定ファシリテーター)
株式会社ロバート・ラスムセン・アンド・アソシエイツ
コーディネーター : ぎょう(行天 二季子)、タカオ(佐藤 貴啓)
参 加 者: 37名(うち非会員8名)※コーディネーター含む
<ワーク概要>
レゴ®シリアスプレイ®は、2001年、当時レゴ社の教育部門コンテンツの開発責任者であったロバート・ラスムセン氏が、事業戦略を構築するための新たな手法として開発したものです。この手法では、レゴ®ブロックを道具としてワークショップ形式で実施するのが特徴です。参加者同士が、自らが創った三次元のモデルを通してのグループ討議、知識の共有、問題解決と意思決定を図ります。
そして、参加者の全員参加を可能にし、合意した結果の実現の為に、各自の行動のコミットメントを得る場となります。
現在、日本全国では360名(世界では4,500名ほど)の専門ファシリテーターが活躍されていますが、今回は日本での第一人者として活躍されている株式会社ロバート・ラスムセン・アンド・アソシエイツ代表取締役社長 蓮沼 孝さんにファシリテーターを務めていただき、『北海道の未来に向けて、次世代に残したい理想の教育、地域との関り』というテーマで、参加者それぞれがそこにどんな貢献ができるかを考えました。
<コーディネーターのコメント>
【ぎょう】
個人的には工作好きなので、とっても親しみを持ちながら参加できた定例会でした。
自分自身が表現したことについて説明する、ということは、自分の想いを再確認する上で必要な視点だと改めて感じました。
また、説明を聞いているメンバーから作品に対する質問を受けることで、具現化された自分の無意識に気づくこともあり、形にすることで考えや想いが深まっていく体験ができました。
今回、多忙な中、話題提供をお引き受けいただいた蓮沼さんに改めて感謝しています。参加者のみなさまにも、タイトなワークに真剣に参加していただき、ありがとうございました。
【タカオ】
レゴ®シリアスプレイ®、初めての体験でした。正直なところ、創作系のイメージがあってちょっと苦手だなぁ・・・と思っていたのですが、体験してみると、ぐいぐいその世界に引き込まれました。テーマについても、グループのメンバーからの刺激も受けつつ深く考えることができましたし、レゴ®シリアスプレイ®が課題解決やチームビルディング、個人のコミットメントを高めることに効果が大きいという論理的裏付けのようなものも腹落ちして、とても楽しく有意義な時間でした。参加者の皆さんも、熱気に溢れていて、充実した時間を過ごされていたのではないかと感じました。蓮沼さん、参加者のみなさん、ありがとうございました。
<話題提供者のコメント>
【蓮沼 孝さん】
まずは、体験して頂き有難うございます。
私がこの手法に10年前に出逢い、それから、自ら、実践者として800とか900回のワークショップを行なって来ました。それでも毎回、新たな可能性を発見することが出来ます。可能性とは、ワークショップの運営方法という意味でもあり、またLSPを活用出来るであろう分野、出来事という意味でもあります。
小手先の技術を学ぶのではなく、基本的な理論と技法をきちんと履修して欲しい。
そのようなお仲間が増えることを期待しています。
また再会しましょう。
蓮沼 拝
<アンケート抜粋>
・「形あるもの(状態)」を先につくったり、後に持ってきたり繰り返すことで固定観念への弊害から逃れられるのだと思った。
・他者の意見を受け入れると倍以上の成果がありました。
・会議のように話すだけ、聞くだけではなく、「レゴ」という形で、人の考えを聞いて、自分の考えも話すという、全員が主人公になることが大切だと学んだ。
・自分の作品を他人に説明してもらう時、同じ物でもいろいろ違った見方があることに気が付いた。また同じ意見だった時にうれしかった。
・エッセンスの抽出だけで、こういう結果になるということが目の前で起こり、少し驚きました。皆の世界観や自分のレゴで代理者が語ったことも、別の視点で見られてよかったです。
・考えることより先に、手を動かすことで、自らの考えをレゴで表現できたことは有意義だった。
・『自己への関心から他者への関心』人に伝えるということ、人の話を受け入れるということ、一方的なものにならず、チームとして1つのものにつながるということ。
・「モノ」に語らせることの効果。
・抽象的であることが、多面的な見方ができる、ということを意識しやすくするのだと思った。
・ブロックを通して、他の方の考え方や思いを聴き、心の中に新しい風が吹き込みました。
<ワーク風景>