FAJ北海道支部 2009年1月度 定例会(第14回) 報告
●日 時 2009年1月10日(土) 13:00〜17:00
●場 所 社会医療法人社団 カレスサッポロ
北光記念クリニック2F 「地域ふれあい研修センター」
●参 加 55名 (内 非会員20名)
●話題提供者 加瀬史代、杉村深雪、白方道隆
●コーディネータ 山田佳代子
●テーマ 「ナースチームの医療現場で体験しよう!
ナースチーム&支部長による 働きやすい職場とは・・・?!」
今回の話題提供者は、今、様々な問題を抱える医療現場で奮闘していらっしゃる、加瀬・杉村看護師。両看護課長のお二人と、日々の生活面で緊急事態をサポートする各種保険業務に携わる白方さんです。
医療現場という職場では、様々な職種の人たちが働いており、年齢・性別の違いはもとより、教育課程の違いや社会的立場の違い、ひいては、考え方や価値観の違う人たちが、数人または十数人でチームをつくり一緒に仕事をしなければなりません。
そういった現場の中で、どのようにしたらお互いに納得のいく話し合いができるのか、どうしたら総意を反映させた良い結果を生むことができるのか、そして、そういった結果を生むことができるように、どのようにしたら仕事がしやすい、働きやすい職場になるだろうかと日々試行錯誤の毎日を過ごされています。そのように、職場において、ファシリテートしなければいけない、その他もろもろの役職を抱える立場を担っている話題提供者の皆様としては、このような現状はほかの会社にもあるのではないか
とのことから、このお題をぜひFAJの皆さんと共有しながら、ファシリテーションスキルを使って、有効な方法を探ってみたいとの、ご提案でした。
会場は、この度の話題提供者のうちのお二人の職場にある、研修センターです。
●内 容
【受 付】12:40〜
◆運営委員受付。
◆受付時に番号札を引いてもらう。 (運委・一般・カレスの方々で別々に) ex:A-1
【開 会】13:00〜
◆支部長 御挨拶 (白方)
本日のご案内・説明、話題提供者紹介
【アイスブレイク】13:10〜(白方)
◆他己紹介 テーマ「病院にまつわるエピソード」
◆この後のロールプレイの説明
【ワーク1】13:25〜 (加瀬)
◆ロールプレイによるグループワーク1
テーマ「法人理念を具現化するために、H病院が目指す医療とは何か」
◆各自ロールプレイに必要な、職種プロフィールカード・法人理念・病院概要・テーマが書かれた用紙を配布。
番号札に書かれた数字に沿って専門職別となるグループ分け。
プロフィールカードに書かれた職種、実際の性別・年齢で演じる。
白方さんからのロールプレイ体験談をもとに、ロールプレイならではの変化の説明をする。
ワークの進め方の説明では、あえて役割名を紹介するが書くグループの判断におまかせする。
発表者を一人決めていただき、後ほどグループのスローガンとして発表してもらう。
◆ワーク1の発表
グループとしてのスローガンを各自1分で発表。
回覧
◆休憩後のワーク2では、番号札のアルファベット別グループで各島に着席のこと、伝言。
【休 憩】14:40〜 泡の会人数確認 (山田)
【ワーク2】14:55〜 (杉村)
◆ロールプレイによるグループワーク2
テーマ「患者数を増加せよ!!」
◆委員会使命・テーマ、各自の性格プロフィールカード配布。
ワーク1での職種プロフィール・性格プロフィールを踏まえ、各職種代表として配属になった質向上委員会としてのテーマに対し、アクションプランを捻出する。
発表者を決めておく。
◆ワーク2の発表
グループとしての患者数増加のためのアクションプランを、発表する。各3分。
【振り返り】16:10〜 (白方)
◆振り返り
名札は自分の名前に戻し、役は捨てて、素の自分に返ってもらうことを説明。
全員で円になり、一人20秒ずつ発表。
◆ミニレクチャー
リーダーシップ、対立、発散と収束、合意形成、ツールなどについて。
【閉 会】16:50〜17:00 (山田)
◆御挨拶・連絡事項
アンケートの記入
全員で現状復帰
撤収
【泡の会】
◆17:15 会場案内バス乗車
◆17:30〜 泡の会
会場 「活菜旬魚介 さんかい 環状通東店」 28名参加
【話題提供者コメント】
◆加瀬
定例会が終了し、まずはほっとしています。皆さんそうなのかも知れませんが、最初は話題提供者って何をするのかもわからず、ずいぶん前に、泡の会で話していたことがきっかけで、話題を提供するくらいならという軽い気持ちで参加しました。ところが、何度か打ち合わせをしていくうちに、私や杉村さん、白方さん、さくらさんの口から色々なアイデアが出てきて、なんとなく、出てきた「このアイデアのようにやりたい」、「やらなければ」という気持ちになり、そのうち、「面白く」、「楽しく」、「体験型で」、「お持ち帰りできる」ものを創りたい衝動にかられ、「このくらいでいいんじゃないか?」なんて誰も言わないため、途中で誰かが止めなければいけないのではないだろうかと思うくらい、全力投球で準備を行いました。そのおけがで、意図したとおり、いやそれ以上の結果に、やってよかったという気持ちと、貴重な経験させてもらえたことへの感謝の気持ちでいっぱいです。この成功体験はクセになるかも知れません^^。また何かの形で企画の段階から参加させていただきたいと思います。今回の定例会に係わった皆様、本当にお疲れ様でした。
◆杉村
ある日加瀬さんが「うちの研修センターで定例会やることになりそうなんだけど杉村さんも手伝ってくれる?」と言ってきた。もちろ〜んと具体的に何をするのかよくも考えず快諾しルンルンな私だった。12月の某日。白方さん、さくらさんと初めての打ち合わせ。お手伝いさん的な気持ちで登場した杉村であったが、白方さんから「加瀬さんとどこまで詰めてる?」と質問され初めてただ事じゃないことに気づいた。お正月挟むから定例会までびっくりするほど時間がなく、それからの毎日は定例会準備一色。正月早々加瀬さんと夜遅くまで準備し、何か出来上がるたびに、ちょっぴり変なテンションでお互い自画自賛しながら、結構楽しんでやれた。大変だったけど何よりも引き受けてよかったと感じたのは、白方さんやさくらさんと話し合いの場を共有できたことでした。今までの自分視点と違う視点、気づくことも多くとても刺激的。打ち合わせの話し合いの中でこそ「ファシリテーション」を学ぶことができたと感じています。最後に、定例会に参加してくださった皆さん、運営委員の皆さん本当にありがとうございました。このような機会を与えてくださったことに心より感謝します。
◆白方
北海道支部初めての病院の研修室での定例会。それにお二人は現役の看護士さん。3人でプログラムを考えているうちに、どんどんいろんなアイディアが出てきました(三人寄れば文殊の知恵?)。ロール・プレイングもその一つでした。年末、年始にかけての打ち合わせ、加瀬さん、杉村さんはプロフィール作りからいろんなグッズ作成など、本当にお疲れ様でした。おかげさまで、初めてづくしの定例会が無事盛況に行われました。なかなか元の自分に戻れなかった人や、合意形成が上手く行かず、もやもや感が残った人もいましたが、話題提供者としては自己満足度は高いです。またの機会に是非ロール・プレイでの定例会をやってみたいです。
以上