2009年度12月度 定例会報告「ファシリテーションのこころ」北海道支部

 

FAJ北海道支部 2009年12月度 定例会報告

 

●日  時  2009年12月5日(土)  13:00〜17:00
●場  所  教育文化会館 中研修室1
札幌市中央区1条1丁目1番10号
●参  加  48名 (内 非会員9名)
●話題提供者 中野民夫さん、鈴木まり子さん
●コーディネーター  吉江 妙子

●テーマ 「ファシリテーションのこころ」

ファシリテーションで大事なのは、スキルよりこころでは、「スキルだけじゃなく、ファシリテーターの在り方が重要だ」という言葉を耳にします。ファシリテーションの実践を重ねていくと、スキルだけでなくファシリテーターのあり方が問われます。ファシリテーションを一本の樹木にたとえるならば、具体的な「スキル(技)」という木を、 見えないところで支える根っこにあたるものがあると思います。今回の定例会では、それを「スキル」を活かす「こころ」と捉え、ワークを通して、この「ファシリテーションのこころ」について探っていくことをします。

● ファシリテーシ【受付開始】12:50〜
【開会】13:00〜
◆支部長挨拶(白方)
〜本日の案内・説明・話題提供者の紹介
【アイスブレイク】13:15〜
◆デートゲーム
ペアで自己紹介と今の気持ちとファシリテーションとの関わりをインタビューし合う
【ワーク】13:35〜
◆相互インタビュー〜メタスキル
基本的な姿勢や態度が実は大きな影響を与えている
問い?ファシリテーションとの関わりは?
?ファシリテーションの心というとどんなことを思い浮かべますか?
?今までにその人の姿勢や態度から大きな影響を受けた体験にはどんなことがありますか?
A4紙に一人称で記入しグループになり、他己紹介

【休憩】15:00〜15:10
【ワーク】15:10〜
◆自分の中に起こっている感じや感情に敏感になろう
ボディワーク
◆時と場合に応じて全く違うアプローチを使い分けよう
調身・調息・調心
【中野さんとちびまりさんがまとめ】(会場全体)
☆ メタスキルからのヒント
●基本の姿勢や態度
●自分の中に起こっている感情に敏感になる
●時と場合に応じて全く違ったアプローチを使い分けよう
●ワンパターンに陥らず臨機応変に流れに乗る
●TAO(道)を生きる

【全体の振り返り・質疑応答】16:35〜
本日のワークの振り返りと中野さん&ちびまりさんに質疑・応答

【閉会16:50〜 (白方)
本日の定例会の振り返りとアンケートの記載依頼。各部の報告・連絡

【話題提供者のコメント】

中野民夫さん
『スキルより「在り方」となってくると、やはり「ご修行」が必要だと思うのです。古来、東洋の心身技法の中で大切にされてきた「調身・調息・調心」(身体を調えると、呼吸が調い、呼吸が調うと、心が調う)を大切に、気功法を応用した身体ほぐし、呼吸を意識する瞑想、そして、心の中のおしゃべりへの対処法、など少しだけ
やってみました。外は寒すぎて、公園でできなかったのは残念ですが、「今ここ」を味わう機会になったのなら幸いです。』

鈴木まり子(ちまり)さん
『さすが北海道。事前には、外へ出るかもしれませんとお伝えしていましたが、その寒さに室内での定例会となりました。相互インタビューでは、自分自身が促されたり引き出されたりした体験を、相互インタビュー→記事づくり→他者の言葉で語られるというプロセスを通して、それぞれのファシリテーションの奥の奥を探っていきました参加したみなさんが、何かに気づき、何かを感じていただけたら幸いです。はじめて定例会に参加された方もいらっしゃいましたが、みなさん、感性豊かな方ばかりで、リラックスした雰囲気で進めることができました。』

【加者アンケート(抜粋)】
・普段意識しない部分を意識することで、いろいろな気づきがありました。
・インタビューは本当に相手の事を知ろうという気持ちがないと深いところまで聞けないと感じました。
・まずは、人として磨きをかけることだと改めて感じました。
・呼吸の意識、普段はあまり意識していないので心が落ち着きました。
・メタマインドという新たな世界を知りました。人も自然の一部ファシリテーション以前の人としての「生」を振り返ることができました。