2009年度8月度 定例会報告 定例会報告「五感をフル活用したファシリテーション〜ドラムサークルを体験しよう!」北海道支部

FAJ北海道支部 8月定例会 

テーマ:「五感をフル活用したファシリテーション〜ドラムサークルを体験しよう!」
〜はじめてあった人とも心を開いて、笑顔で楽しい時間を共有し、協調性が生まれる!!〜
話題提供者:米澤倫子+白方通隆+岡山洋一

定例会参加者:会員42名+非会員4名 計46名

今回、北海道支部において初めてのドラムサークル(以下DC)でした。

各自がDCを体験しながら、DCとファシリテーションのつながりをノンバーバルの中で感じ取れることを意図しました。コーディネーターの私は全体を見渡す位置にいましたが、はじまってすぐにドラムのリズムと響きとうねりに鳥肌。
そして気付いたら、ノリノリで太鼓をたたいている自分がいました。
言葉がなくても不思議と一体感を感じる〜ノンバーバルのつながりを思い切り感じられた定例会でした。

<当日の経過>

12:50 ドラムコール(参加者の歓迎の意味があるんですって〜先に来た人から順次着席してドラムをたたく)
なんの説明もない中で、みんな何を始めているのかわからずきょろきょろ・・。

13:00 ドラムサークル1st セッション
ドラムサークルファシリテーター(以下DCF)の米澤さん登場〜輪の中にDCFが入った瞬間音がまとまり始める!鳥肌!
気持ちの良いリズムセッションが約50分間続く〜
徐々にみんなタイコに集中していく〜言葉で指示しなくても繋がって響きあう感覚〜ノンバーバルコミュニケーション



14:00 ドラムサークル2nd セッション
支部長 白方さんがDCFとして登場
あっという間にみんなまとまる!5分ほどセッションしてから、DCについての説明
米澤さんにバトンタッチして続くセッション〜高揚感・一体感・協調・満面の笑み、ますます盛り上がり集中していく。
1stと同様に50分で終了。

15:00 振り返りワーク
「DCを体験して何を感じましたか?」
①まずはお隣同士
②3人で
③6人で

「体験しての感想を自由に振り返る」
「DCとファシリテーションのつながり」
「DCに対する質問」
上記の3つの問いを6人で話し合う〜各グループ毎に、A4サイズの用紙に書いて壁に張り出す



「DCFによるQ&A」 一部抜粋
Q:珍しい楽器はどこから仕入れるの?
A:世界中の楽器を足で、インターネットで調達

Q:DCが全然機能しなかった(シラケ)ことがあるか?
A:DCFとしてその場をどう捉えるかで変わる。失敗と思えば失敗。その時その時に起こったことをそのまま受け止めるようにしている。機能しなかったと思ったことはない。

Q:無理に合わせなければいけないのか?各自が自由にたたいてもいいのか?
A:無理に合わせなくてもよい。どのようにたたいてもかまわない。間違いはない。

15:50 ドラムサークル3rd セッション
DCF体験〜体験した人が次の人を指名しながらすすんでいく
みんな照れることなく、思いきっり体を動かし、リズムを操っている〜楽しそう!

16:20 全体振り返り
各自A4用紙をもって「今の気持ちを感じ一文字、単語、絵で表現」で書いてもらう

16:40 閉会

参加者アンケート〈抜粋〉

・一体感を共有することは体を動かすことが重要であることが改めて気付いた。
・他者に合わせようと意識しなくても、自然に合わせていく(ポジティブに)心の響きを感じた。
・DCはコミュニケーションをとる為に、言語を使わないでできる手法なので参考になりました。
・多様な人達の集まりの中でひとりひとりの個性を生かす大切さ。
・本当に一人ひとり感じ方が違うんだなーと話をしてわかりました。
・人間の本来の能力を引き出せるワークだと思った。頭ばかり使わず、五感をフル活用したほうが快に繋がる。
・ファシリテーションの意義、ファシリテーションの役割を再認識しました。
・みんなの気持ちをひとつにすることは大切だなあ。けん引役の笑顔を学びました。

話題提供者からの感想

米澤さん
「定例会会場に入ってきたときの皆様の反応・表情・・・「なにがはじまったの?」という状態から ドラムサークルの時間が過ぎていくうちに変わっていく表情・動作がとても印象的でした。
初めて体験される方も多い中、積極的なリズムを通してのコミュニケーションの時間を作ることができたのは、やはりお互いを信頼・尊重しあっている仲間の集まりだったからなのではないかと思いました。
振り返り時の皆さんの貴重な意見・質問ありがとうございました。是非また一緒にドラミングいたしましょう!」

白方さん
「北海道支部での初めてのドラムサークルでした。ノンバーバルな太鼓や打楽器でのコミュニケーション。 いろんなリズムが合わさったり、離れたり。みんなの持っているエネルギーが打楽器を通して一つになる。高揚感をとてもたくさん感じました。機会があれば、またドラムサークルをやりたいです。
一つ氣になったのは、ドラムファシリテーターが場をファシルことが『コントロールする気持ち良さ』や『指揮すること・操ること』と捕らえないようにと思いました。」

岡山さん
「東京支部の定例会でドラムサークルを体験し、今年の全国フォーラムでも再度体験しました。北海道の皆さんにも、ぜひこのドラムサークルを体験していただき、お互いに響き合っていただこうと、ドラムサークルのファシリテーターを探していました。
今回米澤さんにお手伝いいただき、北海道でも開催することができ感無量です。欲を言えば、振り返りの時間がもっと取れれば良かったのかなと思いますが、アンケートの結果をみると、おおむね満足いただいていたようなので、良かったのかなと思いました。皆さんのご協力でドラムサークルができ、感謝です。」