2010年度2月度 定例会報告「ファシリテーション・AI ワークを学んで」北海道支部

FAJ 北海度支部2010 年2 月イベント報告


●日時2010 年2 月6 日(土) 10:00〜19:00
●場所ちえりあ(札幌市生涯学習センター)
札幌市西区宮の沢1 条1 丁目1 番10 号
●参加106 名(内非会員47 名)
●話題提供者香取一昭さん、土屋恵子さん
●コーディネーター加瀬史代
●テーマ「ファシリテーション・AI ワークを学んで」
〜組織の潜在能力を引っぱり出せ〜
●コンセプト「開!拓!啓!」
〜過去は今、今は未来〜
●告知内容北海道支部では支部設立後、初めてのイベントを行います。

「開!拓!啓!〜過去は今、今は未来〜」をイベント・コンセプトとして民間企業・行政関連・学術機関・まちづくりなどさまざまな場面で、チームや構成メンバーを肯定的に捉えながらコミュニケーションを図ることによって、「問題解決型」とは異なる「組織開発型」の手法で「チームの未来を切りひらく!」
こんな「気付き」をめざし、東京支部の香取一昭さんと日本における「AI」の第一人者の一人である土屋恵子さん(外部)によるワークショップを行います。


AI(Appreciative Inquiry)とは?
(アプリシエイティブ・インクワイアリー)の略
「AI」は新たな組織変革のモデル!
これまでは組織変革をめざすとき、一般的に問題の発見とその対策に多くのエネルギーが使われてきました。
しかし、一つの問題の解決に取り組む過程で、新たな問題が生じ、さらに、それらを解決しようと試みるとさらに問題が・・・。
繰り返すうちに、組織はやがて疲弊してしまうことになります。
一方「AI」は、組織の最大・最重要の経営資源である「人」に着目し、ファシリテーションの活用で、内在する「強み」「潜在力」を引きだすことができます。
マイナス面を対処療法でゼロにするだけではなく、想定した期待値を上回る成果も実現可能です。
「AI」は、HP、ジョンソン・エンド・ジョンソン、ノキア、BMW、フィリップス、ファイザー、米国海軍など多くの組織で導入され、多大な成果を収めています。


【会場設営】8:30〜
◆机・椅子配置
◆タイムテーブル掲示(模造紙使用)
◆本の展示
◆ファシリテーション協会・支部紹介掲示(模造紙使用)
◆巨大マインドマップ描き込み(模造紙使用)
・コンセプトをセントラル・イメージとし作成

【受付】9:30〜
◆「未来へのメッセージ」
・BGM を流し、未来へのメッセージのPC 映像を放映
【開会】10:00〜10;30 田中さん、加瀬司会進行
◆オープニング
・「テーマ・コンセプト」をBGM とPC 映像で放映
・司会進行者挨拶(田中さん・加瀬)
・実行委員長挨拶(津村さん)
テーマ・コンセプト・イベント開催までの経緯を説明
・支部長挨拶(白方さん)
◆アイスブレイク(司会進行者担当)
・イラスト完成ゲーム
受付時に一人1 枚ずつ配布されたイラストのパーツを6 枚集めて、北海道の動物イラストを完成させるゲーム
・イラスト完成ゲームでグループになった6 名で自己紹介
【ワーク① ペアインタビュー】10;30〜12;30 香取一昭さん担当(配布資料を用いて)
◆イラスト完成ゲームのグループの中で2 名ずつペアになり、インタビューを行なうための準備
・インタビューを始めるにあたってAI について解説
・インタビューされる方、インタビューを受けられる方へポイントを解説
◆イントロダクション
・「どんなきっかけで今日のイベントに参加することになったのでしょうか?」

◆質問1
・「自分自身の経験の中で、チームの可能性を最高に感じた素晴らしい体験としては、どのようなことがありましたか?」
◇それはいつのことですか?
◇そのときに感じたチームの可能性はどんなことでしたか?
◇誰のサポートがそれを可能にしたのでしょうか?
◇そのときに、あなたはどのような素晴らしい貢献をなさったのでしょうか?
◇その体験から学んだこと、大事にしていることはどのようなことでしょうか?

◆質問2
・「あなたをもっともよく知っている方が、あなたの良い点を聞かれたとすると、何と答えるでしょう?」

◆質問3
・「5 年後の朝です。目がさめたら、驚いたことに、あなたがこうなったらいいなと思う最高の未来が、いま、実現されました。イメージをふくらませて、映画か物語りのように、こころに浮かんだ場面に自分をおいてみてください」
◇そこはどこですか?
◇何が見えますか?
◇あなたはどこに座って、何をしていますか?
◇どんな人たちと働いていますか?
◇あなたの典型的な一日あるいは一週間、何をしていますか?

◆質問4
・「今お話しいただいた5 年後の未来から、今日を振り返ってみてください。」
◇未来と今とでは何が違っているのでしょうか?
◇未来から今日を振り返ってみてください。
その素晴らしい未来を実現するために、今日あなたはどんな一歩を踏み出したのでしょうか?
◆インタビューしたストーリーをペアで共有
【休憩(昼食)】12:30〜13;30
◆お弁当の紹介
・「カフェあじと」の本間さんより、「北海道ならではのこだわりのお弁当」「エコ箸」について
説明。PC 映像でお弁当のメニューを放映。
◆巨大マインドマップ描き足し
【ワーク? ポジティブコア・マップ作成】13:30〜 香取一昭さん、土屋恵子さん担当(模造紙使用)
◆ポジティブコア・マップ作成(6 名のグループで)
・ペアインタビューで得られた強みや特徴価値などを抽出し、模造紙にビジュアルとして表す
◆ポジティブコア・マップ全体発表
【休憩】15:00〜15;30
◆ポジティブコア・マップ観覧
◆巨大マインドマップ描き足し
【ワーク? ワールドカフェ】15:30〜17:00 香取一昭さん、土屋恵子さん担当(模造紙使用)
◆第1 ラウンド
・「今までの話し合いやストーリーを聞いて心に浮かんだことは何ですか?」
◆第2 ラウンド
・「今までの話し合いやストーリーを聞いて心に浮かんだことは何ですか?」
◆第3 ラウンド
・「素晴らしい未来を実現するために、今日からあなたが取りたいと思うアクションは何ですか?」
◆全体セッション


【ワーク振り返り】17:00〜17:45 香取一昭さん、土屋恵子さん担当
◆本日のプログラムについて解説
◆Q&A
◆香取一昭さん、土屋恵子さんよりワーク振り返り
◆アンケート記載・連絡事項・支部案内

【茶話会】17;45〜18:45 酒井さん司会進行
◆「今ココ」今の気持ちをポストイットに書いてもらい、その心について周りの人と話をする
◆協賛企業・商品紹介
◆コンセプトスィーツ紹介
◆巨大マインドマップ描き足し・説明

【会場撤収】18:45〜19;00

【香取一昭さんからのコメント】
北海道支部イベントでは、貴重な機会を与えていただき、ありがとうございました。
常々感じていることですが、ワークショップが成功するかどうかは、参加者の皆さんと企画・準備携わった方々のコミットメントにあると思います。
今回もまた同じことを考えました。
もうひとつ、土屋さんとご一緒させていただいたことが、素晴らしい経験をするために大きかったと思います。土屋さん、ありがとうございました。

【土屋恵子さんからのコメント】
今回は本当にありがとうございました。
すばらしい機会をいただいて感謝です。
お声がけくださった香取さん、ありがとうございました。
企画・準備に携わったみなさん、御苦労さまでした!
準備段階はもとより、当日もこころのこもった、
そして本当に行きとどいた準備とオペレーションに感激しました。
北海道では初めて100人規模のイベントだったと聞いてびっくりした次第です。
そしてなにより、みなさんの暖かいチームワークに感動しました。

【アンケート(抜粋)】
・AI を読んだり、授業に参加してある程度分かったつもりであったが、実際にやってみてその価値を知ることができた。さらに思いがけずワールドカフェまで体験でき大変良かったと思います。会場設営すばらしいです。
・未来をイメージする素晴らしいオープニングでした。料金はリーズナブルでよかったです。
・スライドばっちり、音楽(BGM)ばっちり、MC 夫婦司会がgood でした。意図びらきを聞いてからストンとおちました。参加できてラッキーだとしみじみ思いました。現段階でVery good なイベントだったと思います。お弁当もすばらしかったし、実行委員の皆さんのこだわりが花開いたと思います。皆さん本当にありがとうございました。お疲れさまでした。
・アンケートの詳細はグーグルにログイン後、下記ウェブアルバム参照
http://picasaweb.google.com/officeplas/iPvtCK?authkey=Gv1sRgCP6u8qzFyKmvnQE&feat=email#