2010年度9月度 定例会報告「アタマのなかのファシリテーション」北海道支部

FAJ 北海道支部2010年9月度定例会報告


●日時2010年9月4日(土) 13:00〜17:00
●場所ちえりあ(札幌市生涯学習センター)
札幌市西区宮の沢1条1丁目1番10号
●参加42名(内非会員7名)
●話題提供者イシス編集学校・師範・頭取大川雅生さん
●コーディネーター吉江妙子
●テーマ「アタマのなかのファシリテーション」
〜脳内ファシリテーションに挑戦!? 〜


【受付開始】12:50〜

【開会】13:00〜
◆支部長挨拶(さくらさん)
〜本日の案内・説明・話題提供者の紹介
◆グループ自己紹介
名前・どこからきたか・札幌といえば・私の特徴
名前と話した内容をメモして情報を共有する
◆自己紹介で出た「私のこと+札幌といえば」を参考にしてチーム名を決める
◆ワーク①
A4紙に時計台を書き、グループで見せ合う
書くことでブラックボックスをアウトプットする
◆ワーク②
A4紙に折り目を入れ、左側に大川さんが言った言葉を書いていき、
カテゴリーに分ける
◆ワーク③
企業の広告からどういう情報が読み取れるかを付箋に書き出す
【休憩】15:05〜15:10
◆ワーク④
A4 紙に1月から現在まで自分が買った物を書く
その書いた物をどうやって思い出していったのかをペアで1分ずつ説明する
もう1枚のA4紙に値段の高い順に並び変えて、番号をつける
次に、気に入っている順番に並べる
最後に日本に役に立つ順番に並べる

【大川さんからまとめ】(会場全体)
●注意のカーソル・意識の矢印を瞬間で自分で自分に意識をさせる
【全体の振り返り・質疑応答】16:35〜
本日のワークの振り返りと大川さんに質疑・応答

【閉会16:50〜 (さくらさん)】
本日の定例会の振り返りとアンケートの記載依頼。各部の報告・連絡

【話題提供者大川雅生さんからのコメント】
さぁ、ちょっと「復習」です!
こんにちはFAJ北海道の皆さん。9 月4 日(土)の会でお話をさせていただいた大川です。いやぁ、札幌、暑かったですね。札幌駅前の大きな温度計は30 度を指していたこと、覚えています。さて、当日の感想コメントを吉江さんからご要望をいただいています。
少し当日のことにフィードバックをかけてみましょう!
では最初に「質問」です。立像のクラーク博士の手は左右どちらが掲げられ、その手はどんな風なカタチで未来を指していたのでしたっけ? それから、かの札幌時計台。どんな建物で、どんな時計で、デザインの特徴はナンですか? そうそう、札幌開拓の象徴であるスターはどこにどのようについているのでしたか? こんなQから当日のレクチャーをさせていただいたのでした。あれはなかなかいいエクササイズになって、盛り上がりましたね。記憶、アタマのなかの「イメージ」をどんな風に「マネージ」して、扱えるか。
そこに「編集」のポイントがある。記憶といっても、知識を問うものではなく「私たちは情報に出会ったときに、どうINしているのか?」。ここの方法を確かめてみませんか、というQでした。(どうですか、日々のなかで利用できていらっしゃいますか?)
ここで登場するのが「注意のカーソル」。何に意識を向けているのかを意識するのがコツでしたね。このように自分が何に関心を向けて、そこからどんな情報をどのように取っているのか。「注意のカーソル」の動き、履歴をハッキリとトレースできれば、扱える情報の量や質が変化していきます。「編集」は料理のようなものですから、調理できるいい材料が増えればおいしいメニューが作りやすくなってきます。ファシリテーションの現場で、「いざ、何をコメントするか?」というときなどに、こうした方法がダイナミックに多様に動かせていると皆さんのリードがさらに際立って、面白いのではないでしょうか。
当日ご紹介させていただいた「編集術」の醍醐味は、私たちが日常的にしているいろい
ろな情報の扱いをもっとシャープに、パワフルに変化をさせてくれる可能性にあります。
ファシリテーション術のお役にも立つと思うので、ぜひトレーニングしてみてください。
FAJ北海道の皆さんの熱心なご参加と白方さん、高田さん、吉江さんの暖かなおもてなしに感謝を申し上げます。大事な月例会に呼んでいただき、ありがとうございました。
またお会いできること、楽しみにしています。

イシス編集学校プロデューサー大川雅生
http://es.isis.ne.jp/


【参加者アンケート(抜粋)】
・企画を考える際に漠然を考えるのではなくカテゴリーを整理したり、関連性のあるものをまとめたりしながら実践してみたいです。
・楽しかったです。考えながら物を見る観察するということをしていなかったことに気づきました。とにかく、くだらないと思わずに言ってみることにします。
・問題解決、改善、組織開発などに役立てたいと思います。
・会社で実践してみる前に、家庭で試してみます。使えそうなことが多々ありました。
・頭を柔らかくして沢山発散することの大切さと、分母を変えるといろいろな言い換えができることを身を持って体験できました。
・分母と分子の関係、見ている物、見えていないものに意識を向けてみます。会議などで行き詰まってしまう事があるので、そのような時に実践してみたいです。