2011年3月度 定例会報告「共感・共有のコミュニケーションツール『クロスロード』に挑戦しよう」北海道支部

2011年3月度 定例会報告「共感・共有のコミュニケーションツール『クロスロード』に挑戦しよう」

【開催概要】
・日時:平成23年3月5日(土)13:00〜17:00
・会場:ちえりあ(札幌市生涯学習センター)2階大研修室
・テーマ:クロスロードの魅力と可能性を体感する。
クロスロードの長所を生かして「困った」「迷った」体験を伝え共有する。
・話題提供者:にしおさむさん(FAJ会員:関西支部)
・参加者:36名(内、会員29名)

【内容】
1.オープニング
・グループ分け(顔見知り避け、5人グループに)
・自己紹介(A4用紙分割、名前・出身・ハマッていること・こうみえて○○なんです)

2.ミニレクチャー
・クロスロードの生い立ち(にしさんより)
兵庫県南部地震(平成7.1.17)の後、大都市大震災軽減化特別プロジェクト(京大防災研)
災害時の智恵を体系化すべく神戸市職員にインタビュー
平成15年3月から40回以上実施
インタビュー研究の成果物として「クロスロード」誕生、登録商標取得
・普及状況や活用状況(  〃  )
オリジナルキット、京大生協で販売「神戸編・一般編」「市民編」
応用編、次々に進化中
新聞・集いなどで活動も連鎖的に拡大
参考図書:「防災ゲームで学ぶリスク・コミュニケーション」(ナカニシヤ出版)
「クロスロード・ネクスト」(ナカニシヤ出版)

3.体験してみよう
・説明後、実際に体験(6分×3問)
設問に対しYESカードまたはNOカードを用意、一斉にオープン
多数派はミニチュアの青座布団をゲット
一人だけ違ったら金座布団をゲット
その都度、選択理由を自分の言葉で順次説明、共有
・ふりかえり(クロスロードの「強み・弱み」をディスカッション)

4.問題作りに挑戦
・ネタ出し(自分たちの経験から「困った・迷った」を出し合う)
・設問作り(グループで相談、1〜2問作成)
できるだけイメージしやすい問題設定
YESとNOが明快になるよう配慮

5.作った問題をやってみよう
・グループごと発表(他グループが体験)
・ 人気投票(ラベルシール利用、ベスト3選出)

6.全体ふりかえり

(アンケート抜粋)
○気づいたのは
クロスロード、楽しい
いろんな視点があること
体験って大切なこと、伝承していくことも
○うれしかったのは
少数意見もしっかり聞いてもらえる
自分の主張をしっかり聞いてもらえたこと
楽しくコミュニケーションする方法を学んだこと
○驚いたのは
長そうに思ったが参加するとあっという間だった
対立関係にならず、正反対の意見が述べられること
ゲームにしても、真剣に話ができる
○残念に思ったのは
時間が短く感じられた
もっとクロスロードを知りたいと思った
賞品のプリンがもらえなかったこと
○自分に足りないと思ったのは
考えを表現する力
問題の深読み
相手の意見・考えを聴く力
○学んだものは
ゲーム感覚が大事
ジレンマを語り合うことは大切
状況には目に見えない要素が含まれている
○次からこうしようと思ったのは
いろんな角度から物事を捉える努力をする
社内プロジェクトに応用したい
次回は金座布団を狙いたい
○その他に、考えたこと、書いておきたいことは
何かの機会に使ってみたい
会社の会議でも使えそう
応用して使えそうなので、キット購入しようと思う

(にしさんより後日談)
直後に東日本大震災が起こって本当に驚きました。
仙台でもちょうど1年前にクロスロードをやったばかりで、
仙台スクェアのメンバーからはすくなからず役に立ったとメールをもらいました。
長丁場になるでしょうから、継続的な支援を考えたいですね。