2011年4月度 定例会報告『FAJでの学び方を学ぼう!』北海道支部

FAJ北海道支部2011年4月度定例会報告


●日 時:平成23年4月2日(土)13:00〜17:00
●場 所:北方圏学術情報センターPORTO 8階大会議室
札幌市中央区南1条西22丁目1番1号
●参加者 :46名(非会員7名)
●話題提供者 :堀 公俊さん(FAJフェロー) アシスタント:鈴木まり子さん
●コーディネーター:川野 寛  アシスタント:庄野二郎
●テーマ:FAJでの学び方を学ぼう!〜ファシリテーション異種格闘技戦!?〜

【受付開始】12:50
【開  会】13:00〜
●オープニング:堀さんより、本日の狙いとルールの案内があり、続けてミニ講義と してFAJでの学び方と定例会の意義、定例会のテーマ、ファシリテーションの三つの分野(人間系・社会系・組織系)の解説がありました。
●チェックイン:ファシリテーション経験者と未経験者をバランスよく配置したチーム分けを行い、チーム内で自己紹介とチーム名(北海道といえば・・・?)を決め、ファシリテーターを担当する順番を決めました。
●ワークその?:チーム名の中から『たこしゃぶ』(北海道の料理:蛸のしゃぶしゃぶ)が選ばれ、これを関西地区で大々的に売り出すためのチーム編成がテーマとなりました。あらかじめ架空で設定された、10名の個性豊かな人物の中から3名をチームメンバーとして選定するための討議が行われ、選定された理由や根拠を明確にして決定することがゴールとなりました。組織系のワークとして、論理的な正解を導き出し合意形成することが狙いでした。終了後、議論の振り返りとファシリテーターに対するフィードバックが行われました。

【休憩】10分間
●ワークその?:社会系のワークとして、最近の日本人が正さなければいけない行為や状態について検討する内容でした。これもあらかじめ、7つの好ましくない行動様式や状態が列挙されており、チームは重要度に応じて正すべき項目を1番から7番まで順位付けすることがテーマとなりました。狙いはチームとして価値観を共有し、結論に対して合意形成することにありましたが、ほとんどのチームが時間切れとなり、ゴールまでたどり着けませんでした。チームメンバー個々の価値観の違いが鮮明となり、これを共有することの難しさを実感しました。終了後、ワーク?と同じように、議論の振り返りとファシリテーターに対するフィードバックが行われました。

●まとめ:ファシリテーションの多様性と共通性を討議し、特に三分野(人間系・社会系・組織系)のファシリテーションの違いにフォーカスして、その相違点をチームごとに模造紙に表しました。さらに2チームごとに検討の上、模造紙に記された内容の優劣をつけ、選ばれたチームが全体に対するプレゼンを行いました。そして、各チームで、今日学んだこと・気づいたことの振り返り行い、終了しました。

●終了時:話題提供者アシスタントとしてご参加いただいた、FAJ理事の鈴木まり子さんより、今回の東日本震災の被災者に対するFAJの支援体制について説明がありました。

【話題提供者 堀公俊さんからのコメント】
・FAJ他支部と異なり、北海道支部は対立を避けるような言動が見受けられた(ワーク内で意見の相違が目立たない・グループ同士でプレゼン対決を行っても「勝負」にならず譲り合いで勝者が決まってしまうなど)。対立するからこそ決まるということもあるので、運営委員などファシリテーション経験者がうながす・といかけるなどして、しっかりと対立を起し、対立に慣れていく必要がある。

【参加者アンケート(抜粋)】
●今まで漠然と参加していましたが、今日の二つのワークを通してゴールに向けてのプロセスの大切さ、また、どのようにプロセスを踏めば良いのかなど、楽しく学ぶことができました。
●堀さん、ちびまりさんの落ち着いたワーク回しは、安心して参加できます。自分もできるようになろうと思います。
●初めて定例会に参加しました。グループの中でテーマを共有することが大切だと思いました。そして、ゴールに向かってテーマを絞ったり、深めたり、またメンバーが同じ方向を向いていくことを体感しました。また参加します!
●書籍だけでは味わえない、参加者同士の学びを体験できました。友達にもFAJの定例会を紹介したいと思いました。