2012年10月度 定例会合宿報告『ファシリテーションで気づく、わかる、変化する』〜ワークショップin栗山〜北海道支部

2012年10月度 定例会合宿報告
『ファシリテーションで気づく、わかる、変化する』〜ワークショップin栗山〜
キャッチコピー
「わいわい がやがや くりのやま WE ARE KURIYAMAN」

日時:2012年10月13日(土)〜14日(日)
場所:雨煙別小学校 (栗山町字雨煙別1−4)
話題提供者:合宿実行委員(とら、サク、みかみん、サクラギ、ひろみ、クニ、スーさん、えむ、TSUME、もりもっち、白方)
参加者:1日目 29名(会員16名 非会員13名) 2日目 25名(会員14名 非会員11名)

【開催趣旨】
北海道支部の合宿は、4回目となり今回は栗山町で開催し、栗山町、栗山町教育委員会と共催で行います。
栗山町は、札幌市、千歳市から1時間の道央圏に位置し、夕張川が流れ、豊かな自然に包まれた田園都市です。

栗山町のみなさんと一緒に、わいわい、ガヤガヤと話し合いを楽しみつつ、まちの良さや強みを探していくことをファシリテーションの技法を押さえながら、新たな気づきや理解を深め、2日間を進めていきます。


環境教育施設として活用されている「雨煙別小学校コ・コーラ環境ハウス」は、築76年の木造校舎を延べ1,500人のボランティアの方々が改装工事を行った素敵な想いの入っている施設です。

この施設で、ゆったりと自然を体感し、栗山町の皆さんと交流し熱く語る2日間にしていきたいと思っています。
この合宿に参加して、ファシリテーションで自分の可能性を再発見することにチャレンジしてみませんか。

【1日目】 −10月13日(土)−
・9:45 札幌駅集合 貸切バスで出発。バス内でチェックイン、傾聴、質問ワーク、配布資料の栗山町便覧の中からクイズ形式でゲームを行いました。(写真?)
・11:00 栗山町 雨煙別小学校着。(写真?)栗山町の情報を得るため、サクさんから栗山町の特色について説明を受けました。
・12:00 昼食は、栗山町特産弁当を食しました。
・13:00 開催あいさつ、オリエンテーション後ワークの開始です。(写真?)

<話し合う楽しさを体感>
グループ分けをして「ワールドカフェ」ワークの開始です。
1回目、2回目の問いは、「もっと知りたい知らせたい栗山は何ですか?」
3回目は、「あなたが改めて気づいた栗山の良さって何ですか?」です。問いごとにグループ変更をしました。ワールドカフェが大がかりなアイスブレークのようになり、参加者の距離感を縮めました。振り返りでは、「ワールドカフェの経験で、短時間で多くのメンバーと打ち解けてひとつのテーマに向けて認識を共有できたのは驚きでした。」との声がありました。

<構造化をメインに会議の進め方を学ぶ>
・15:00 ワールドカフェの振り返り終了後休憩をはさみ、誕生日のラインアップでグループ換えを行い次のワークの開始です。
内容は、「栗山ってこんなまち」というテーマで町の特色を見つけるワークです。
初めに、プロセスデザイン、ブレスト、収束と構造化、OARRの説明を行いました。ブレストでは、チーム対抗ブレスト大会を行い、場を盛り上げました。
各グループの発表では、栗山の特色を全体で共有することができ、ワークの振り返りでは、「目的、目標を決めたのでスムーズに展開できた。タイムキーパーにより時間管理ができたことが今後の会議で生かせる。自分の意見を話せた。書くことで整理ができた。」などの声がありました。
17:10終了

17:30 【泡の会】
食事は、バイキングです。栗山の食材を使った、野菜サラダ、コロッケ、カレー、新米、フルーツ等、美味しかった! 特に・・・カレーライス、野菜サラダが絶品でした。(写真?)
泡ワークは、今の気持ちをタックシールに「絵やカットやひと文字」を記入して胸に張り、それを話題に今日の振り返りを話し友好を深めました。
FAJ会員、町民の皆さんと交流を深めました。紙飛行機遊び・・・・後は、明日に向けての大反省会です・・・・

【2日目】 −10月14日(日)−
<栗山の強み、弱みをフォーカスする・ 栗山のいいところを発信>
カルタづくり

・9:30 あいさつ、オリエンテーション後、ラインアップでグループ分け、アイスブレークは流れ星を行いました。 
昨日の作成した「栗山ってこんなまち」の成果物をバサールで復習を行い、プロセスデザインとOARRの説明後、カルタ作成ワークの開始です。
個人で「誰向けのどんなカルタを作成したいか」を考えた後、グループ内で共有し、カルタ作成です。カルタは、取り札、読み札とも各グループで5セットを作ります。(写真?)

・12:00 昼食後、じゅうたん敷きの部屋に移動してカルタ大会です。4チームから1名づつ中央に集まりカルタゲームを行いました。大人の対応で怪我なく終了できたことが良かったです。(写真?)
カルタ大会終了後、「カルタづくりのプロセスで感じたこと・気づき」を全体で輪になり振り返りを行いました。内容は次のとおりです。

「自分の案が使われてうれしかった。 
題名を決めるのに、もめたが先に決めたことでいい流れで進められた。
誰に、どんな想い カルタの短い言葉にさらにユーモアでハードルが上がったが楽しかった。
チーム内で目的、目標をしっかり共有できたのでうまく進められた。
アルコール分解中の中がんばった。
AかBかどちらかでなくAとBを融合させて作ることができた。
目標の共有がよかった。フラットの関係ができた。
町内向けか町外向けかで迷ったが、「町民が自信をもてること」という言葉を聞いてひらめいた。
時間の逆算が良かった。
意見の対立がなかったので対立した中でやってみたかった。
時間内にできたのはファシリテーション(以下、F)のおかげである。
個人の得意分野が生かせた。言葉遊びが楽しめた。
時間管理がうまくいかなかった。
決めること、選ぶことが難しかった。
「誰に対して〜」に時間がかかったし対立した。でもグランドルールで妥協しないと決めて取り組んだ。
最初のイメージを揃えるのに時間がかかったが、その後の作業が楽だった。
1人でできないことでもチームではできると体感してよかった。
対立の次のステップに必要なこと。
カルタだから遊びとせず、引きだしたり、聞きだしたりファシリテーターとして気を配った。
時間ギリギリで間に合わなくても、しっかりチームで合意をして進めた。」
以上

14:05 エンディング 各個人に「2日間で気づく わかる 変化する」をテーマに気づいたことをペーパーに記入してグループ内で共有を図りました。
次に今まで話をしていない人とグループになり気づきの共有を繰り返し行いました。
最後にそれぞれ、個人の気づき、明日への一歩などの思いをはがきに記入しました。そのはがきは、1カ月後に自宅へ郵送することで提出していただきました。(任意)

15:00 支部長あいさつで合宿終了。
後片付け後、ハグをして別れを惜しみつつ、バスへ乗り込みました。(写真?)

15:30 小林酒造に寄って札幌へ。


【話題提供者のコメント】
今回の合宿は昨年に引き続き「拓く」2日間として位置付け、栗山町、栗山町教育委員会の共催で行いました。町内、町外から来た人たちとFAJメンバーが栗山町を題材にしたテーマで目的を共有しワークを行いました。その中で、皆さんが新たな気づきやファシリテーションの面白さ、交流の楽しさを感じとったと思っております。私たち実行委員会は、20回の打合せを重ねて準備をしました。山あり谷ありで道に迷いそうになりましたが、みなさんのパワーを集結して、この合宿の目的を達成したことに感激と感謝を申し上げます。
ありがとう! これからもこのような「拓く」試みを続けていこうという気持ちです。 (とら)

前年の沼田町に続き、栗山町合宿でした。
エリアの広い北海道支部としては道内で札幌以外との交流の、いい予行演習になったと思います。なんらかの形で沼田・栗山との縁を維持しながらさらに他の地域と交流を重ねていければいいですね。 (みかみん)

合宿の最後には、実行委員会、FAJ会員、そして栗山の方々、全員が一体となれたように思います。人のチカラを感じました。
準備段階か関わることができて本当に良かったと実感しています。
KURIYAMANN?を夢見ています。 (サクラギ)

本番に至るまでが、初めてづくしの私には実にハードでした。この体験で考え、感じたことは生涯のお宝です。50歳すぎても成長できるなんて、ファシリテーションの奥深さを感じました。ありがとうございました。 (クニ)

プログラムは前日(いや、当日)まで練り上げられ大いに盛り上がりました。良かった!(たろー)

合宿は、FAJ会員と栗山町民の両方が学びを実感できることが、要求されるハードルの高いイベントだったと考えます。
このハードルの高いイベントを達成した達成感は非常に大きく、私にとって大きな学びになり実行委員に参加してよかったと感じています。
今後は、合宿で行ったカルタワークをワークとして確立させたいと考えています。
又、栗山町のつぼ八ツアーには参加できなかったので今後の会合には是非参加したいと思っています。 (すー)

合宿が終わって約1か月後、栗山町の合宿参加者に再会しました。
合宿後も種火のように「ファシリテーション」が栗山町にあり続けていることを実感し感激しました。
私自身は一度も訪れたことのなかった栗山町が実行委員会活動を通じて、とても気になる存在になりました。 (ひろみ)


【アンケート結果(一部)】
・様々な会議に出席する機会がありますが、進行方法や場づくりに応用したいです。
・この2日間の体験は貴重な財産となりました。企画、運営された方々、機会を与えてくれた人に感謝する次第です。よくぞ栗山に来てくれました。ありがとう。
・ワークショップのテクニックの説明があると良かったです。
・楽しかったです、目的を決めたことで皆が同じ方向にいくことができ、話題づくりが楽しめました。
・人の話を聞く、人の話を否定しない安心して話せるという話合いの場の環境づくりの大切さに改めて気づきました。
・複数人で作業する時は、目的、目標を明確にし共有すること、共有する際は、具体的にイメージ化することが大切であり、その手法を学ぶことができました。
・楽しい時間でした。強制的な参加者がいない前向きなすてきな空間でした。
・楽しく体感できたことで多くのことに気づけました。
・ワールドカフェ初体験でした。短時間で多くのメンバーが打ち解けひとつのテーマについて認識を共有できたのはオドロキでした。
・役割分担、目標、時間割りを確認してしっかりやれたので実施したい。

写真①                           写真②

写真③                           写真④

写真⑤                           写真⑥

写真⑦                           写真⑧