2012年11月度 定例会報告『押してもダメなら引いてみよう!!ファシリテーションの「プッシュとプル」』北海道支部

北海道支部 2012年11月度 定例会報告

『押してもダメなら引いてみよう!!ファシリテーションの「プッシュとプル」』
日 時:  2012年11月3日(土)  13:00〜17:00
場 所:  ちえりあ(札幌市生涯学習センター) 中研修室2
話題提供者:鈴木まり子さん(ちびまりさん)(FAJフェロー)
コーディネーター: 田中敏彦(とこ)
参加者:  24名 (内非会員6名)


<概要>
話し合いを進める時、プル(引く)とプッシュ(押す)を意識しているのか。
問いかけて「待つ」プルと身体ごと話し合いに「入っていく」プルなど、ファシリテーターは、話し合いのメンバーの自発的で自主的な発言や行動を促すために、自身の関わり方がどんな影響を及ぼしているか常に確認しながら、状況に応じて使い分けるが、どうすれば「プル」「プッシュ」になるかワークショップを通じ体験する定例会を開催しました。 

【開会】13:00〜
◆とら副支部長...挨拶
〜本日の案内・説明・安心安全の場
とこCO...話題提供者の紹介

【自己紹介,オリエンテーション】13:05〜
◆ちびまりさん...自己紹介,プッシュ・プルのオリエンテーション
〜シアター形式
・問いかけ、待って、引き出すプルが基本。
・しかし「促進役」なので時には、プッシュして圧力をかけることで促進する。
・この両方を使いこなす。
「押せば自然に抵抗力を生み、押し返してくる。引けば自然に引き込んで参加を促す。」
(陰陽図にて説明)

【アイスブレイク】「知り合いタイム」13:18〜
①ペアインタビュー
席の近くの人2人1組で4分間×2回 インタビューをしあった。
②もっと知り合いタイム
5分間で多くの人と知り合う(最低5〜6人)

【グループ分け】「あなたはプル?プッシュ?」13:45〜
ラインアップ実施。自己申告で「プッシュ系」→「プル系」に並びグループ分けをした。
4島各6名(「プッシュ系」「プル系」にグループ分けをした)

【ワーク①】13:55〜
「自分の体験からファシリテーションのプッシュとプルを見つけよう」
『これが私たちの<プッシュいち押し><プルいち押し>』各グループで議論する。
(進行方法、時間割、道具、休憩時間、アウトプット他 各島で決める)

【ワーク① 発表】14:50〜
4島 各2分間 発表

【休憩】15:00〜
ポスターセッション

【インスト】15:10〜

【ワーク②】15:25〜
「何が起き」「何を感じた」
オープニングから現在に至るまで各自が「起きたこと」「感じたこと」を付箋に書出した。
15:45〜
「これってプッシュ?プル?」
「起きたこと」「感じたこと」の付箋を模造紙に貼り、グループで共有し、プッシュ・プ
ルを考えた。

【グループで共有〜振返り】16:10〜
ポスターセッションをしグループで本日のワークを振り返り共有した。

【チェックアウト】16:23〜
4人一組で 別グループを作り、今日の気づき、感想を話し合い共有した。

【閉会】16:35〜 
本日の定例会のアンケートの記載依頼。次回の連絡

※定例会に先立ち 11:30〜
ちびまりさんによる復興支援についての「しゃべり場」を開催し北海道支部会員からの質問や支援への思いを共有しました。


【話題提供者のコメント】鈴木まり子さん(ちびまりさん)
今回、プッシュタイプとプルタイプで分けたグループでの話し合いのプロセスから、私自身も大きな気づきと学びがありました。ありがとうございました。

【参加者アンケート(抜粋)】
・プルとプッシュは表裏だと思いました。受け手がどう感じるかがポイントではないでしょうか。
・プルとプッシュを意識しながら進行役をする必要性を感じました。
・意識すると色々な効果が期待できると思いました。
・もやもやしていますが、もっと話し合いの場に対して、どのような影響があるか感がえるようにします。
・プルとプッシュが一体で有ることが興味深かった。
・プルとプッシュは対極だと思っていたが、実は表裏一体のものだったと気づきました。
・予め説明をしてからワークをしたのですごく進行が判りやすかった。
・プルとプッシュが本当に表裏なのか判らなくなった。でもそれを使いこなすのがファシリテーターの力量なのだろうと教えられました。
・プルの人の考え方をいかに生かしていくかの大切さを気づきました。
・プルとプッシュのタイプ別のグループ分けは目から鱗でした。
・意見を引き出すことは難しいと感じていました。改めて意識する良い機会になりました。
・まだモヤモヤしていますが、プルとプッシュは別物ではないことが判りました。
・プルとプッシュはタイミングや間によって、どちらにも成り得るような気がしました。