2012年2月度 定例会報告『テーマ名:システム思考で問題構造の理解を深める。 〜 問題を視える化するツール 〜』北海道支部

FAJ北海道支部 2012年2月 第49回定例会報告

●日  時  2012年2月5日(土)  13:00〜17:00
●場  所  ちえりあ(札幌市生涯学習センター) 中研修室2
札幌市西区宮の沢1条1丁目1番10号
●参  加  35名 (内 非会員1名)
●話題提供者 野口和裕さん(FAJ広島スクエア会員)
●コーディネーター  とら(藤嶺和隆)しもく(増田邦彦)
●テーマ   『テーマ名:システム思考で問題構造の理解を深める。
〜 問題を視える化するツール 〜』
●開催主旨・概要〜案内文より〜
今月のテーマ「システム思考というツール」をご存知でしょうか?
名前からして、なんとなく難しそう。理屈は分かるが使いこなせそうにない。そんな印象をもたれているかもしれません。
システム思考とは、簡単にいうと、モノゴトの全体像を視るツールです。
今回は、システム思考の概要と、問題解決の流れの中で、どの部分に何を適応すれば効果的かという所を考えていきます。できる限り簡単にすすめていきますから、事前勉強など不要です、お気軽にご参加ください。

●内容
【オリエンテーション】 12:40〜
初回見学者1名に副支部長(フーミン)が北海道版ウエルカムリーフレットを使って行いました。
【席決め】
席は、アメを使い1テーブル4名のグループを決めました。
【開会】13:00〜
◆副支部長挨拶(たろー)
「安全・安心の場」についてのお願い、話題提供者の紹介を行いました。

【ワーク1】13:10〜14:00
1 話題提供者から目的・目標・スケジュールの説明
システム思考は、あるテーマの影響範囲について私たちが考えるモノゴトの因果を視える化します。全体像をみて解決策を考えます。
目的は、問題解決するためシステム思考で問題構造の理解を深めることです。
目標・ゴール
(1) システム思考という考え方を知る
(2) 問題解決のどの局面で活用したら良いかを知る
(3) 何かのときにふと全体を俯瞰してみたらと思うようになる

2 システム思考について(資料による説明)
・ システム思考とは、あるテーマの影響範囲について、私達が考える物事の視える化にするものです。
・ 因果ループ図で表すことにより問題の構造を可視化することができ、今まで考えつかなかった因果関係を見つけることができます。因果関係をつなぐことで、物事の全体像が見えてきます。
・  学習する組織とは、目的を達成する能力を効果的に伸ばし続けられる組織のことです。システム思考は、学習する組織の最もとらえにくい側面、個人が自分自身と自分の世界をとらえる新しい方法を理解できるようにするものです。
・ 因果ループ図の描き方のポイント4つ 
扱いたいテーマを決める。
中心となる※変数(原因)を決める。
中心となる変数(原因)に影響を与える変数(原因)を決める。
変数の原因、結果を考えつなげていく。
※変数・・・時間の経過で変化するもの、測定できるもの、定量的なものだけでなく定性的なもの(モチベーション。熱意等)も含む。

【休憩】(サプライズ 会員有志による白方理事の誕生会)
白方理事が本日誕生日なので、休憩時にケーキでお祝いを行いました。

【ワーク2】14:15〜15:30
◆演習1 因果関係を考える
1(国民の)幸福度の因果関係(原因と結果)を次の図により各個人で考えをまとめた。
原因 → 幸福度 → 結果
結果として幸福度が上がる又は下がると、影響を受ける変数と原因として幸福度が上がる又は下がる事に影響を与える変数を考えた。
2 「なぜ、そう考えましたか」の問いにより、原因と結果の因果関係を各個人で考えて、その内容をグループ4名で共有と振り返りを行い考え方を深めた。

◆演習2 因果ループ図作成
演習1で実施したことを基本に、グループでテーマを決めて変数を考えて対話をしながら、ひとつひとつの因果関係を考えて因果ループ図を作成した。

【休憩】10分
【各グループ振返り】15:40〜16:00
演習2で実施した因果ループ図について、グループ内で次の内容で振り返りを実施しました。
・「コンテンツ内容について」どんな思いこみがあったか、レバレッジ(小さい力で大きな変数を与えられそうな変数)はどこにあると思うか。
・「プロセスについて」何を感じたか、次にするとしたらどうするか。

【全体振返り】16:25〜16:35
各グループの振り返り結果を全体発表しました。

【閉会】16:35〜 
本日の定例会のアンケートの記載依頼、次回の連絡を行いました。

《話題提供者のコメント》
野口和裕さん
今回、私が感じたのは北海道のパワーです。
メンバーの一体感と、エネルギッシュな方々ばかりで、いくら話しても話したりないです。北海道の人と場所のどちらも大好きになりました。

《参加者アンケート(抜粋) 回収数24枚》
・システム思考を使って「問題構造の理解を深める」ということを仕事の上でやってみたいと思った。
・システム思考は原因を目で確認できる図で表すところがとても良かった。
・図解のパワーを改めて感じた。
・仕事以外でも関心のあることをシステム思考で話せたらおもしろそうだと感じた。
・チームのビジョンの策定などに使ってみたい。
・新しい手法を学んだということで大変勉強になりました。
・思考なのに思いこみを発見できるツールであると気づいたので使っていきたい。
・原因は外部でなく自分自身にあるのではないかというところを実践していきたい。
・ 全体像を見ることと、見える化をすることの相互作用の効果を感じた。


《写真》


◆ 副支部長 あいさつ        ◆ 話題提供者 目的・目標の説明
◆ グループワーク         ◆ グループワーク
◆ 休憩時 サプライズ 白方理事誕生会


◆各グループ発表