2012年3月度 定例会報告『その会議、OUTCOME(アウトカム)は見えていますか? 〜東日本大震災・復興支援の現場から見えてきたもの〜』北海道支部

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特定非営利活動法人日本ファシリテーション協会(FAJ)
北海道支部3月度定例会(第50回)報告
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●日 時:2012年3月3日(土)13:00〜17:00
●場 所:ちえりあ(札幌市生涯学習センター)
中研修室2 札幌市西区宮の沢1条1丁目1番10号
●参加人数:  名(うち非会員 4名)
●話題提供者:鈴木まり子さん(災害復興支援室ボード・FAJフェロー)
杉村 郁雄さん(災害復興支援室クルー・FAJ会員)
●コーディネーター:三神英彦 加瀬史代 (北海道支部運営委員)

●テーマ:『その会議、OUTCOME(アウトカム)は見えていますか?
〜東日本大震災・復興支援の現場から見えてきたもの〜』

●告知内容:
復興を願う一人ひとりの『思い』を『カタチ』にするお手伝いをしたい!!
FAJでは、3.11以降、復興支援室を立ち上げ、会員のみなさんの協力を得ながら   「ファシリテーション」に特化した被災地支援を続けてきました。その現地での体験から、会議やワークショップのデザインをするとき、どのようにアウトカム(求める成果、ゴール設定)をぶれないで決めることができているかが、会議のプロセスに大きく影響するのだと実感しています。
そこで、今回の定例会では、支援室の活動報告と共に、福島県での会議の事例をベースに、会議における「アウトカム」の設定について、体験を通して
一緒に考えていきたいと思います。皆様のご参加、心よりお待ちしております!

●スケジュール:
13:00〜 
1. コーディネーター挨拶・話題提供者紹介 
2. 副支部長より定例会中の注意点説
13:10〜 
3. 話題提供者自己紹介

4. オリエンテーション

13:15〜
5. チェックイン(知り合いタイム)

13:30
6. 復興支援室報告

・活動報告 
・質疑応答                

14:20〜 休憩

14:30〜
7.南相馬の事例
・「アウトカム」について

14:45
7. グループワーク

・「アウトカム」を考える 
・「アウトカム」の発表         

15:40〜 休憩

15:50〜
8. グループワークの振り返り

・この30分間の「アウトカム」は共有できていましたか?
・「アウトカム」を決めなかったとしたらどうしてですか?
・「アウトカム」を決めていたとしたら終わってどうでしたか?

16:10〜
10.チェックアウト

・本日の振り返り
・アンケート記載
・次回コーディネーターより定例会案内
・支部担当理事より総会の説明

16:30〜
11.会場復帰
12.運営委員・アソシエイト振り返り

17:00〜 撤収

●話題提供者(鈴木まり子さん・杉村郁雄さん)からのコメント
・ちびまり(鈴木まり子)さんより
今回、大切な1テーマの中で、支援室に時間をいただきありがとうございました。
     会員の皆さんの「何かかかわりたい」という気持ちに応えられる支援室にしていきたいと思います。

   ・IKU(杉村郁雄)さんより
運営がきっちりしていて非常にやりやすく感動しました。
スタッフのみなさんありがとうございました。
北海道が好きです!!

●アンケート結果(抜粋)
1.定例会に参加して「実践」に結び付けられるような気付きがありましたか?
・他職種が入る会議やカンファレンスが多い中、アウトカムを決めておく必要性を感じた。
・アウトカム・アウトプットの違い、アウトカムの大切さが良くわかりました。とても勉強になりました。
・Outputと共に、Outcomeを常に考えること。
・Fと言わずとも、必要な適切なタイミングで自分が動ければ、間違いなくFは生きてくる。
・やはり人の集まる所にはFは絶対!必要だと改めて感じた。アウトカムについて考えることが重要だと思った。
・復興支援について何かできると思いました。
・現場報告から、この団体の役員は実力があり、行動力がある。大きな背中を見せていただいた。
・実体験に基づく内容は説得力がありました。ファシリテーションの素晴らしさ、必要性を改めて実感しました。FAJの会員であることを誇りに思います。
・OARRの技術を、間隔で(実感で)学ぶことができたので良かったです。
・報告→質問、ワーク→感想、気づきになるのは本当におもしろいと思います。参加型はおもしろい!自分の中でもう一度「アウトカム」について考えを深めることもできました。
・報告には質問、ワーク(対話・グループワーク・ディスカッション)の後には感想がでることがわかった。

2.今日の学びをあなたの「実践」にどう活かしますか?
・アウトカムを共有しあうことを行なってから会議をはじめる。
・自身の行動の中にアウトカムを取り入れたいと思います。
・アウトカムを意識に入れたミーティング・マネジメントにトライします。
・アウトプットだけではなく、アウトカムも意識する。
・日々の会議、プロジェクト運営に活用します。
・Fの力を身につける、Fとはなるべく言わない。
・ファシリテーションという言葉を使わずに、ファシリテーションを広める。
・復興支援に関わるので大いに参考にさせていただきます。
・行動することから始まるんだと、(復興支援の)報告を聞いて思いました。
・基礎を守って実践する。OARR
・30分でもしっかりアウトカムを考えよう!!と思います。
・報告には質問、ワーク(対話・グループワーク・ディスカッション)の後には感想がでることを意識してプログラムをつくる。

 3.本日の定例会、または今後の定例会に向け、ご意見・ご要望等をご自由にお書きください。
・ちびまりさん、IKUさんありがとうございました。
・少しもやもやしていますが、実践しているうちにちょとずつ理解していこうと思いました。
・多くの方にこの機会と場を知っていただきたいと思います。
・毎回、楽しみながら学んでいられています。
・FAJの心をもつ人を増やしていくことが、社会の中でとても重要であると思いました。
・復興支援室に心から敬意を表します。
・来てよかったです。ありがとうございました。
・また参加したいと思いました。